12月15日(日) 大学選手権 同志社大学 17-48 筑波大学

第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦同志社大学 対 筑波大学

2018年12月15日(日) 14:00キックオフ
グラウンド:東大阪市花園ラグビー場
入場者数:7478人
天候:晴れ/弱風
レフリー:小川朋弘(日本協会A1)
アシスタントレフリー:松本剛(日本協会A1) / 船岡克広(関西協会) / 嵯峨慶二(関西協会)
同志社大学 筑波大学
17 FULL TIME 48
5 前半 17
12 後半 31
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

ワールドカップの感動冷めやらぬラグビーブームの真っ只中で迎えた聖地・花園での大学選手権3回戦。対戦カードは関西大学Aリーグ2位の同志社大学と関東大学対抗戦Aグループ3位の筑波大学。

前半12分に筑波のFB15番松永貫汰のキックを自ら押さえて先制トライ。さらに16分にもWTB11番仁熊秀斗からSH9番杉山優平、再びWTB11番仁熊と見事にパスをつないで得点を追加、ゴールも決まって14対0とした。

同志社は筑波の縦横無尽のランに苦しむ展開となった。同志社は34分にキックパスをキャッチしたFL7番堀部直壮がフォローしたFB15番松永につなぎトライを奪った。

その後筑波がPGを成功させ、前半は17-5と筑波リードでハーフタイム。

後半は8分に同志社が敵陣ゴール前でモール攻撃を続けて最後はNo88番服部綾がトライ。ゴールも決まって17-12と5点差に追い上げた。直後12分、同志社はフロント3人全員を一気に入れ替え反撃の足がかりをつかもうとしたが、逆に筑波はその3分後、WTB14番嶋田修がライン際を力強く走り切ってトライ。

その後筑波がトライを重ねて同志社を突き放し、最後は48-17の大差でノーサイドとなった。
日本一をめざした伝統校、同志社大学の夢は後輩に託され、筑波大学は関東大学リーグ戦1部1位の東海大学とベスト4をかけて戦うこととなった。

会見レポート

同志社大学
萩井好次監督
関西の代表としてこの大学選手権に全員でチャレンジした。多くの方から応援をいただき、期待を背負って戦いに臨んだが、筑波の特にバックスにいいランナーが多く、勝ち切れなかった。今年は主将中心にまとまりのあるいいチームだったのでここで終わるのは本当に残念だが、また次に後輩達がつなげてくれると思っている。

山本雄貴主将
この新チームがはじまってから、日本で一番のチームになると目標を掲げ、全力でやってきたが筑波という壁を乗り越えられなかった。このチームなら本当に日本一まで突っ走れると信じられるチームだったので、このチームでもうラグビーができない、もう日本一を狙えないことが率直に悔しい。

Q.バックスにやられたか? ディフェンスに誤算があったか?
萩井監督
ディフェンスは機能して、ひたむきにやってくれたと思う。ただ、想像以上に筑波のテンポが速く、ディフェンスを整備しきれず、そこを破られてしまったと思う。

山本主将
筑波のバックスは展開力もスピードも、そして個人技もある選手が多く、それにディフェンスでどれだけプレッシャーをかけられるかを準備してきたが、筑波のテンポが速く自分達のディフェンスを崩されてしまった。


筑波大学
嶋崎達也監督
ずっとやってきたことをここで出そうと、つくりあげてきたことを出せたと思う。たびたび同志社に苦しめられたが、プレイヤーが自分達のやってきたことを信じて、あきらめずにやってくれて、やりたいことをやってくれたと思っている。

杉山優平主将
自分達がやってきたことを選手権3回戦で発揮しようとチーム全員で共有して試合に臨んだ。きょうの試合は選手権を経験したことのない選手も多く、とにかくしっかり横を見て相手を見て声を切らさないということを特に意識した。そこを最後まで80分間やり続けることができことがよかったと思う。最後に1トライ取られたことは今後の課題として捉え、最後まで集中力を切らさないように修正したい。

Q.後半5点差に迫られたとき、どんな声掛けをしたのか?
杉山主将
トライを取られたあとに全員集まり、次はなにをするべきかを話しあった。まずは取られたことはすぐに忘れて切り替えることが大事なこと、そして次はどうアタックするのかを話しあい、風上だったのでキックで敵陣に入ってアタックしようと全員で共有した。

Q.次はベスト4をかけた戦いになるがそこで勝つためのキーワードは?
嶋崎監督
中5日しかないのであまり詰め込むことはできないが、東海の映像を見ながら、きょうの自分達のプレーと相手のプレーを照らしあわせ、優先順位を整理したいと思う。いま一番必要なのは「回復」だ。

杉山主将
大きく変えることはない。自分達がやってきたことをベースにどう戦うかだと思う。中5日しっかり準備したい。

Q.この大学選手権までに具体的にはどんな準備をしたのか?
嶋崎監督
シーズンのスタートから同じだが、体を当てること、前に出ること、横とつながること、あとは接点で相手より速く動き勝ち、全員が泥臭く体を当てこんでねじこんで、相手より低く刺すこと、それを何度も何度も研ぎ澄ましてきた。

Q.キャプテンとしての役割は?
杉山主将
体を張ること、全員を見渡せる位置で常に声を出すことが泥臭さにつながると思う。

(文責:大阪府協会 長澤良行・石川 悟)

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU渡辺隆夫

■撮影者:KRPU古田浩