11月24日(日) 近鉄 33-22 豊田自動織機

トップチャレンジリーグ 第2節近鉄 VS 豊田自動織機

2019年11月24日(日) 13:00キックオフ
グラウンド:東大阪市花園ラグビー場
入場者数:15596人
天候:くもり/微風
レフリー:北村浩士(日本協会A2)
アシスタントレフリー:木村陽介(日本協会A1) / 船岡克広(関西協会) / 西本武史(関西協会)
近鉄 豊田自動織機
33 FULL TIME 22
21 前半 5
12 後半 17
詳細
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マッチレポート

ワールドカップの余韻覚めやらぬ中、更にJAPANのロックとして大活躍した近鉄・トンプソンルーク選手の花園最終試合とあってスタンドにはトップリーグの下部リーグとしては過去最多と思われる約1万5600人が訪れた。協会サイドも予測を上回る観客で、当日チケットが足らなくなり、急きょ作製に追われるなど「うれしい悲鳴」が上がった。

試合は初戦で快勝した近鉄ライナーズと豊田自動織機の「元トップリーグチーム」の激突。豊田自動織機は全勝を目指し、近鉄はオーストラリア代表のハーフ団コンビ、SHウィル・ゲニア選手とSOクエイド・クーパー選手の加入で一層の戦力アップを図る。規約により今シーズンは来季のトップリーグ昇格はないが、両チームのモチベーションは高い。

前半、近鉄の気迫が豊田自動織機を上回った。前に出る攻撃で何度も相手をゴール前に釘付けにし、6分、25分、35分の3トライを奪った。

ディフェンスでも前に出るダブル、トリプルのタックルでゲインを切らせない。一方、豊田自動織機、攻撃面ではタイミングが悪かったり相手に渡してしまうなどパスミスが目立ち、近鉄にゲインを許すディフェンスにも課題が残ったように感じられた。

後半は、豊田自動織機が近鉄のディフェンスが甘くなったところを突いて21分、36分、40分とトライを奪ったが、前半の失点が大きかった。反撃のタイミングも遅く、最後はトライ数だけ見れば一つの差だが苦杯をなめる結果になった。

花園最後となったルーク選手。決して派手なプレーはないものの、献身的なタックル、丁寧なダウンボール、忠実なフォローetcはこの日も健在。誠実な人柄を思わせるプレーが随所に見られた。スタンドには「トモさん ありがとう」のパネルも。1万5600人の気持ちを代表していた。

近鉄・有水剛志ヘッドコーチ
前半の入りは良かったが、後半は点を取るべきところで取れなかった。後半のトライの取られ方も悪かった。良いところと悪いところの幅が大きかった。悪かったところを修正して(チーム力を)上げていきたい。

近鉄・トンプソンルーク選手
今日は特別な日だけど、試合に勝った事が一番。今は、少し淋しい。花園は、僕の実家みたいなもの。汗と血が滲んでいる。でも、花園で最後の試合ということより、チームが勝つことが嬉しい。沢山のファンが応援してくれて感動した。花園での試合はもう無いけれど、シーズンは未だ終わっていない。目標は優勝。

(文責:大阪府協会 山本泰秀、丸井康充)

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■撮影者:野口美保