1月9日(水) 高専大会 神戸市立工業高専 12-14 奈良工業高専

第49回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会 決勝


神戸市立工業高専 VS 奈良工業高専

2018年1月9日(水) 12:00キックオフ グラウンド:天理親里競技場
神戸市立工業高専 奈良工業高専
12 FULL TIME 14
5 前半 7
7 後半 7
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マッチレポート

寒風厳しい中、風下の神戸が先蹴にて、ゲーム開始。
ここ10年で5回の優勝を誇る仙台高専名取を準決勝にて衝撃的な大差(83-7)で下し、勢いに乗る奈良だったが、決勝、地元開催等様々なプレッシャーで、動きが硬い。
一方、佐世保との準決勝を接戦(43-33で勝ち上がった神戸はスクラムで差し込まれるも、ブレイクダウンで優位に立ち、押し気味でゲームを進める。
22分、連続攻撃から左サイドに大きく展開、左隅にFB15松井が飛び込み神戸が先制。SO10岡本のコンバージョンキックはバーに当たり、外れてしまう。(5-0

42-1-WHI07483
この失点で硬さが取れたか、攻勢に転じた奈良だが、敵陣ゴール前での神戸DFの堅守に阻まれ、崩し切れない。
尚も続く攻防に句点を付けたのは、奈良FB15の植村。攻めあぐねる29分、左展開のライン背後からアングルチェンジし、左中間にトライ。SO10柳村のゴールも決まり5-7と逆転。
この後5分は両チームとも、BKが攻撃のリズムが悪く膠着状態のままハーフタイムとなる。

47-1-WHI07331
後半、攻撃のテンポが上がった神戸。開始後10分間、加点出来ずともパスとキックを織り交ぜ、ゲームを支配する。
57
分 奈良陣22mラインアウトから連続ラック、左展開からWTB14武知がタックルをかわしながら、ポスト下へトライ。SO10岡本のゴールも決まり、12-7と逆転。

08-1-WHI07930
更に攻勢の神戸に対し、耐える奈良は、自陣でも風下の状況で、サイドアタックを繰り返し、神戸のスキを窺うも崩し切れない。
63
分 奈良CTB13島津が神戸DFの僅かな綻びを突き、自陣22m近から抜け出す。神戸BKも必死のDFをみせるも、好フォローのFB植村が振り切ってトライ。柳村のゴールも決まり12-14と再逆転。

24-1-WHI07963
終盤、怒濤のラッシュをかける神戸は、70分奈良陣ゴール前ラインアウトを押し込み、奈良の反則(コラプシング)を誘う。
決着をつけるべく、左中間25mPGを神戸SO岡本が狙うも僅かに外れ、直後にタイムアップ。3年前の46回大会で優勝という忘れ物をした奈良が、9年振り2回目の栄冠に輝いた。
ただ、神戸もエリアマネジメントで優位に立ち、結果、バーに「嫌われた」2点が遠かっただけ。試合後の表彰が終わるまで涙をみせること無く、気丈に勝者を讃える姿は、誇り高き敗者であった。  

(文責:廣島 治)

フォトギャラリー

撮影者:野口美保