5月11日(土)、12日(日)に開催しました、第10回関西・一宮セブンズ(関西7人制ラグビーフットボール大会)のマッチレポートを公開します。
第10回関西・一宮セブンズ
(関西7人制ラグビーフットボール大会)
2018年5月11(土)・12日(日) 会場:一宮市光明寺球技場
第10回を迎えた関西・一宮セブンズ。
一宮市ラグビー協会、NPO法人一宮ラグビークラブ、学校法人平成医療学園、名古屋平成看護医療専門学校、一宮工業高校ラグビー部、起工業高校ラグビー部の準備・協力により、球技場2面で行われた。
<大会1日目>
最高気温29度。強い日差しが照りつける、夏日となった1日目。
府県23チームがA〜Hの8グループに分かれ、予選プールがキックオフ。
前年優勝の福井(プールA)は、相手チームをノートライにおさえ1位通過を決める。
過去優勝府県の愛媛(プールB)、愛知B(プールD)、京都(プールF)、大阪(プールH)も1位通過を決める。
プールCは危なげない試合運びで岐阜が、プールEは7点差で山口が、プールGは和歌山が1位通過を決め、カップトーナメントに駒を進めた。
<大会2日目>
1日目に続き、夏日となった2日目。ボウルトーナメントからスタート。
【Bowl Tournament(予選各グループ3位)】
ボウルトーナメント(予選各グループ3位)左のブロックでは、1回戦ともに接戦を制した静岡と高知の準決勝となり、高知に先制されるもすぐに同点に追いつき逆転した静岡が19-7で決勝進出。
ボウルトーナメント右のブロックでは、準決勝は、1回戦滋賀と26-26の同点となり、抽選で進出した徳島と、1回戦不戦勝の島根となり、徳島がトライを重ね、50-7で決勝へ進出した。
決勝 静岡 26 (前半12/後半14) – (前半5/後半17) 22 徳島
決勝戦の組合せは、静岡と徳島となった。
徳島のキックオフで決勝は始まった。
先制したのは徳島。前半3分、自陣10m付近右側のスクラムから、左右へ展開、相手陣10m付近で⑨住友が抜け出しトライ、0-5とする。
次のトライは、静岡。前半5分、自陣10m付近左側ラインアウトから、左右へ展開、相手陣10m付近で⑫奥野が抜け出しトライ(ゴール成功)、7-5と逆転に成功する。
さらに、静岡は、前半7分、キックオフ再開のボールを獲得し、右へ展開、⑫奥野が右サイドを走り抜け、連続となるトライをあげ12-5とリードを広げ、前半終了。
後半に入り2分、徳島。静岡が自陣からの攻撃でパスミスでグラウンドに転がるボールを①和泉が拾い、左サイドを走りきりトライ、12-10と2点差に迫る。
さらに徳島は、後半3分、キックオフ再開の相手ボールをターンオーバーから展開、相手陣10m内側で⑨住友が抜け出し、この日2本目となるトライ(ゴール成功)、12-17と逆転する。
ここから、シーソーゲームの様相となる。
後半5分、静岡はキックオフ再開のボールをキープ、相手陣に入ると10m付近で抜け出した⑦が左サイドを駆け抜けトライ、19-17と再逆転に成功する。
すると、徳島は、後半6分、静岡のキックオフ再開のキックオフオフサイドのペナルティの機会を活かし、連続攻撃から最後は①和泉がトライ、19-22と再々逆転となる。
ホーンが鳴り、そのままフルタイムかと思われた時間帯で、徳島が果敢に攻撃を続けるとペナルティ。
このペナルティを静岡はクイックに左に展開、するとハーフウェイ付近で⑥諌元が抜け出し、左サイドを走り抜けトライ、フルタイム。
静岡が26-22で、ボウルトーナメントの優勝を決めた。
【Plate Tournament(予選各グループ2位)】
プレートトーナメント(予選各グループ2位)左のブロックでは、香川との接戦を制した石川と、岡山に試合終了間際に逆転勝利した広島との準決勝となり、同点・逆転を繰り返し、試合終了間際にトライ、ゴールを決めた広島が21-19で決勝進出。
プレートトーナメント右のブロックでは、1回戦トライを重ね勝利した兵庫と、接戦を制した鳥取との準決勝となり、兵庫が先制、一度はリードされるも逆転に成功し、26-12で決勝へ進出した。
決勝 広島 7 (前半0/後半7) – (前半7/後半5) 12 兵庫
ファイナルに駒を進めたのは、広島、兵庫の2チーム。
広島のキックオフで決勝は始まった。
両チーム、相手陣へ攻め込むも、ミスが出て攻め切れない。
前半初めてのトライは、兵庫。
前半終了間際、兵庫は自陣10m付近右側ラインアウトから大きく展開し前進、広島にターンオーバーされるが、再度のターンオーバーからの攻撃で、④岩崎がゴール中央へトライ(ゴール成功)、0-7とする。
後半に入り3分、兵庫は、相手陣での連続攻撃で、ゴール前でペナルティを得ると、④岩崎が中央へトライ(ゴール成功)、0-12とする。
反撃を試みる広島は、後半5分、兵庫のキックオフ再開のノット10mで得た、フリーキックから展開、相手陣10m中央付近で⑭脇坂が抜け出し、そのまま中央へトライ(ゴール成功)、7-12としたが、反撃もここまで。
兵庫が、プレートトーナメントの優勝となった。
【Cup Tournament(予選各グループ1位)】
カップトーナメント(予選各グループ1位)左のブロックでは、予選リーグに続き相手を43-0とノートライに抑えた福井と、愛知Bを3度の同点から振り切り28-21と勝利した岐阜との準決勝となり、福井が先制、逆転つぐ逆転ののち、試合終了間際にトライをあげた岐阜が決勝進出。
カップトーナメント右のブロックでは、山口に再逆転で勝利した京都と、41-0とノートライで1回戦を勝利した大阪との準決勝となり、京都が大阪に先制されるも、後半に入り逆転し19-12で京都が決勝へ進出した。
決勝 岐阜 26(前半14/後半12) – (前半0/後半10)10 京都
2度目の決勝進出となった岐阜と4度目の優勝を目指す京都の決勝となったカップトーナメント。
岐阜のキックオフで試合は始まった。
前半1分、岐阜は相手陣10m中央付近で得たペナルティから左へ展開し前進、ゴール前ラックから⑱フィチスフィアが左へ抜け出し、中央へトライ(ゴール成功)、7-0と先制する。
さらに、岐阜は、前半5分、自陣22m右内側スクラムから左右へ展開、自陣10m付近で⑭簗が抜け出し、右サイドを駆け抜け中央へトライ(ゴール成功)、14-0とリードを広げる。
後半、京都のキックオフを、ダイレクトにキャッチした岐阜⑮プスパコムが右サイドを走り抜け、最後はタックラーをひきずりながらトライ、ノーホイッスルトライで19-0とさらにリードする。
反撃を試みる京都は、後半2分、キックオフ再開のボールを相手陣へ運び、相手陣10m内側のラックからこぼれたボールを、さらに、⑨片山が足にかけ、ゴール前でそのボールを拾い上げると左中間にトライ、19-5とする。
さらに、京都は、前半5分、相手陣10m右内側で得たペナルティ、シンビンで1名少なくなった岐阜に対して、大きく左へ展開し、⑨片山が左隅へトライ、19-10とする。
しかし、京都の反撃もここまで。
試合終了間際、岐阜は、自陣10m右内側での相手ノッコンのボールを拾い展開、相手陣へ入り、右サイドで抜け出した⑭簗が中央へトライ、26-10とし、フルタイム。
第10回大会のカップトーナメントは、岐阜県の初優勝となった。
フォトギャラリー
撮影者:清水良枝
■1日目
■2日目