第11回 関西ミニ・ラグビージャンボリー交流大会レポート

平成29年6月24日(土)・25日(日)の2日間、兵庫県淡路市「淡路佐野運動公園多目的広場天然芝グラウンド」にて「第11回関西ミニ・ラグビージャンボリー交流大会」を開催しました。

開会式

開会式

関西協会管内の2府12県と昨年より2県増で、東は岐阜県、西は山口県から、初出場のチームも含め52チームが参加。選手は前回大会から70人増の総勢909人の小学生プレーヤーが集まり熱戦を繰り広げました。
開会式には、日本ラグビー協会 小学生部門長の北畑氏、開催地である地元・兵庫県ラグビー協会の田中会長に祝福のご挨拶をしていただきキックオフ。

兵庫県ラグビー協会の田中会長

兵庫県ラグビー協会の田中会長

昨年同様に、梅雨前線の影響に悩まされながらの開催となりましたが、大会1日目は雨の気配もなく、海からの心地よい風が吹き込む中で開催されました。
しかしながら、気温が高く熱中症らしき症状の選手がおりましたが、大事に至らず一日目を行えました。
2日目は1日目とは異なり、前夜からの雨の影響で、グラウンドは水を含み飽和状態でありましたが、最高の状態をご準備いただいた「天然芝」のおかげで、影響もさほどなく、無事全試合を行うことができました。試合では軽負傷等が多く、ドクター3名、トレーナー1名にグラウンド内を駆け巡りご対応いただきましたが、残念ながら、最後の試合では女子選手が腕を骨折しました。

試合は結果表の通り、1日目の90点差が最高で、県協会並びに各チームの指導関係者の皆様の努力による、選手個々へのラグビーに対する姿勢がここに現れてきているのかなと見受けます。その一方で、勝利にこだわりすぎたチームも有り、タックルに入る姿勢、またボールを奪う時の姿勢等々、安全対策面で心配になる場面も多々見受けられました。

この大会では毎回のように言っておりますが、あくまでも小学生プレーヤーの交流を促し「ミニ・ラグビー」に対する正しい理解と、心身の発達に応じた技術の向上を図ることを目的に掲げた大会であります。ラグビー規則を守り・世の中のマナーを守ることを重視していただき、チャンピオンシップではないことをご理解いただきたいと思います。

そして、毎年ながら大会を通して感じられることは、非常に優秀な女子ラガーが増えてきていること、男女関係なくチームの主要ポジションに起用されていることです。デフェンス力、アタック力等にも優れていて、チームの中心的存在となって、差を感じさせない女子選手が多く現れてきていることに喜びと、将来の日本女子ラグビー界の楽しみを感じます。
また、日頃の練習の成果を実践で表現できていることは、この選手たちが、日本ラグビー界の将来に楽しみと喜びを与えてくれることを痛感させられます。中心になる選手にボールを集めるのではなく、自分らで考えながらそれぞれの選手の特徴を活かし多彩な攻撃ができ、さらにバランスの取れたチームが増えたように感じられました。その分、激しいプレーが多くなる傾向は続くでしょうが、運営側としては、今後一層選手の安全対策に配慮しながら運営(指導を)していく必要性を感じ実施する事が不可欠であることを再認識いたしました。

最後に、大会運営に協力いただきました兵庫県ラグビー協会、兵庫県ラグビー協会医務委員会、関西ラグビー協会U12普及育成委員の皆様には大変お世話になり感謝申し上げます。

関西ラグビーフットボール協会 U12普及育成委員会

フォトギャラリー

2017年6月24日(土) 第11回関西ミニラグビージャンボリー交流大会 1日目

撮影者:古田浩

2日目

撮影者:前田寛文