Honda VS. リコー
2016年12月3日(土) 11:30キックオフ グラウンド:静岡県小笠山総合運動公園エコパスタジアム | ||||
Honda | リコー | |||
10 | FULL TIME | 34 | ||
0 | 前半 | 22 | ||
10 | 後半 | 12 | ||
勝点 0 |
詳細 (TL公式) |
勝点 5 |
マッチレポート
【リコーはリーグ戦5勝5敗と五分に持ち込み、ホンダは前節からの連勝ならず】
前節ようやく1勝挙げたHonda HEATと、上位進出を狙うリコーブラックラムズとの対戦が快晴のエコパスタジアムで行われた。
今節まで1ヶ月の期間があったトップリーグであるが、前節ようやく初勝利を挙げそのままの勢いで連勝を目指すHondaと、リーグ戦終盤に向け上位に食い込もうとするリコーとの対戦が始まった。
開始早々、Hondaがリコー陣22mライン付近でボールを支配し続け、Hondaペースとなるかと思われた。しかし、9分ハーフウェイ付近でリコーCTBアナマキ・ロトアヘアが好タックル。そのこぼれ球を拾って繋ぎ、最後はSH中村正寿がゴール左隅にトライ。FB高平拓弥のゴールは失敗するもリコーが5点先制した。
その後、リコーがHonda陣ゴール前で攻め続け、Hondaが耐える時間が続いた。
しかし、22分には敵陣10mライン左側のラックからリコーSH中村がディフェンス裏へキック。
FB高平が走り込みそのボールをキャッチし、そのままゴール左隅にトライ。自らゴールを決め0-12とした。
さらに36分には敵陣10mライン右側のラインアウトから左に展開。CTBロトアヘアがディフェンスの間を抜け出し、40m走り切ってゴール真下にトライ(ゴール成功)。
そして前半終了間際には、FB高平が22mライン付近のゴール正面のペナルティゴールを決め、0-22で前半を終了した。
後半に入り、前半得点を奪えなかったHondaであるが、後半6分リコーの中央付近ラインアウトからこぼれたボールを奪う。最後は22mライン付近ラックから左に展開し、WTBディグビー・イオアネが左中間にトライ。SO朴成基のゴールも成功し7-22とした。
さらにSO朴は12分、22mライン付近の左中間で得たペナルティからゴールを狙い成功。10-22と徐々に点差を縮めていった。
このままHondaが追い上げを見せると思われた15分。
リコーCTBロトアヘアがHondaSO朴のキックをチャージして拾ったボールを、CTB山藤史也にパス。そのまま独走しゴール中央へトライ。FB高平のゴールも成功し、ホンダの反撃を断った。
さらにリコーは、34分にセンターライン付近からのラインアウトを起点に攻撃を続ける。途中出場のティム・ナナイウィリアムズがステップでホンダディフェンス間を抜き、左中間にトライを決める。ゴールは失敗するも、10-34とホンダを突き放した。
両チームともターンオーバーなどでチャンスをつかむ場面が見られたが、単純なパスミスによりその後が続かず、トライに結び付けない場面が見られた。
後半、Hondaはゴール前でリコーの攻撃をしのぎ、ペースをつかむ場面が見られたが、攻撃をしのいだ直後にトライを許すなど、課題が残る結果となってしまった。
対するリコーは、前半はHondaにトライを許さずペースをつかんでいたものの、後半は反撃を許すなど課題が残ったが、しっかり勝ち点を重ね、上位進出への足掛かりとなった。
この日のマン・オブ・ザ・マッチは、自らトライを決めPGも成功させたFB高平拓弥選手が受賞した。
(文責:静岡県ラグビーフットボール協会 田代俊彦)
記者会見ダイジェスト
Honda HEAT
藤本知明ヘッドコーチ
本日はありがとうございました。素晴らしいグラウンドを準備していただきありがとうございます。
1カ月間準備したものを出そうとしたが、チャンスをものにできないホンダと、チャンスをものにしたリコーということで、実力差が出た試合でした。またすぐに試合があるので、修正して(次節に)臨みたいと思います。
小林亮太ゲームキャプテン
本日はありがとうございました。このようないい施設でラグビーができて幸せでした。前節初勝利し、もう1戦勝って波に乗りたかったのです。しかしリコー戦に向け1カ月準備してきたことがスコアに結びつくことができなかったです。次節で自分たちが準備したことを出せるように、一週間がんばっていきたいです。
―1カ月の間に修正した部分とは?
藤本ヘッドコーチ
ディフェンスの切り返しを準備しました。アタックのところでは自分たちがやっていることの精度を上げること。今日に関してはブレイクダウンのところで、向上もしているが修正が必要だと感じました。
小林ゲームキャプテン
FWは前に出ていた。外にスペースを作っていったが、ボールを運びきれなったりしてスコアにつながらなかったと思います。
リコーブラックラムズ
神鳥浩之監督
今日はありがとうございました。このような素晴らしいスタジアムで、後半の開幕戦をプレーできたことを感謝しています。
今日のゲームは開幕戦の位置付けでマインドセットしてきました。HONDAさんも前半戦の成績からしっかりチームを立て直して準備してくるという想定の中で戦ったので、非常に難しいゲームではあるが、しっかり勝利し5ポイント取ったことは満足している。内容に関しては、前後半最初の10分までゲームプランを実行できなかったり、後半においては、相手に失点を許すシーンがあり、まだまだ満足できる内容ではなかったので反省をして次節のクボタ戦に向け準備したいと思います。
馬渕武史キャプテン
今日はありがとうございました。リコーとしては監督も言われたように、開幕戦と同じ位置付けで、必ず勝とうと今日の試合に臨んだので、まず勝てたことにほっとしていますが、反省もたくさん出たので、クボタ戦に向け修正していきたいです。
―1カ月フォーカスしてきたところは?そして、代表の2人が遠征で得てきた印象は?
神鳥監督
前半戦を振り返り反省もあったが、我々としては年間を通してディフェンスの精度、成功率のレベルを一段階上げたかったということ、そして基本的なマインドセットを1か月間準備してきました。
ジャパンの2人に関しては、前半戦のチームの中でしっかりといい働きをしていたし、テストマッチレベルの国際試合を経験して帰ってきてくれたので、コンディションを確認してプレーさせたが、満足していますし次節以降も期待しています。
(静岡県ラグビーフットボール協会 小林聖子)
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