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2016年9月17日(土) 19:00キックオフ グラウンド:万博記念競技場 | ||||
クボタ | Honda | |||
18 | FULL TIME | 15 | ||
5 | 前半 | 5 | ||
13 | 後半 | 10 | ||
詳細(TL公式) |
マッチサマリー
この試合まで、クボタスピアーズは1勝2敗の12位、ホンダヒートは3敗の15位。クボタは勝ってこれからに弾みをつけたいところだし、一方のホンダはなんとしても勝ち星のほしい一戦となった。昨シーズンはホンダがクボタを破っている。周囲は夜の闇に包まれる中、スタジアムだけが4機の照明に浮かび上がったナイトゲーム。最後まで勝敗の趨勢(すうせい)がわからない、時間の経過を忘れさせる試合を約4300人が息をのんで見守った。
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両チーム、選手の入場です。
セブンスの日本代表、ホンダ右WTBレメキ ロマノラヴァのキックオフで試合の幕が開いた。お互いのディフェンスが機能し一進一退の展開が続いたが均衡を破ったのはホンダ。9分、相手陣22mL中央のラックから右へ展開、WTBレメキが絡んで人数が余ったところを最後は左FL中田晃司が右隅にトライ(レメキのゴールは成らず)5-0とホンダがさい先よく先制した。
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14レメキから1田中、そして6中田へと渡る。
一方、クボタも25分、相手ゴール前5m左中間ラックから右Fピーター・ラピース・ラブスカフニがサイドを突いてインゴールへ。トライかどうか微妙な判定はTMOに委ねられたが認められず好機を逸した。かに思われたが攻めるクボタは相手ゴール前5m左中間のスクラムでのコラプシングで得たPKでスクラムを選択。31分、優位に立つスクラムを押し込んだ後のラックから最後は左FL萩澤正太が左中間に押さえた(SOルイ・フーシェのGは失敗)。
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6萩澤がラックよりサイドを潜り込んでトライ。
35分、HL中央でのスクラムでホンダがスクラムを崩す。得たPGをSOルイがショット、50mはあったPGは惜しくも外れた。前半はお互いにミスが少なく、ディフェンスもよく、引き締まった試合は時間の経過が早かった。
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両チームのディフェンスが光った前半戦。
後半は風上に立ったクボタSOルイのKOで始まった。後半も先手を取ったのはまたしてもホンダ。4分、相手陣ゴールから40m中央でのハイタックルのペナルティーで得たPGを右WTBレメキが確実に決め8-5とした。この後クボタはゴール前に攻め込む。しかしスローフォワードやノックオンなどのミスでチャンスをつぶす時間が続いた17分、相手ゴール前30m中央のラックでホンダがハンドの反則。今度はSOルイが確実に決めて再び同点(8-8)に。
後半の残り半分からは、お互いにミスが出るようになったのは残念。25分、攻め込んだクボタはゴール直前の中央ラックから右へ展開、右WTB伊藤有司がトライを決めた。ホンダのディフェンスをポイントに集め、人数を余らせ展開する。見事なトライであった。SOルイのゴールも決まって15-7とした。なおもクボタは32分、HL付近左中間でのインテンショナルノックオンで得たペナルティーからSOルイが60mはあろうかというPGを成功させた。18-7。
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60m級のPGを成功させた10フーシェ。
試合は決まったかに思われた。ところがあきらめないホンダは自陣G前5m左で相手パスをインターセプトしたキャプテンのSO小西大輔がそのまま独走。相手陣22mL左で捕まるもののラックから23番森川海斗が右サイドへ絶妙のキックパス。WTBレメキがキャッチして右隅にトライ。22番朴成基のゴールも成って18-15とし試合の行方は再びわからなくなった。しかし38分、攻めるホンダは相手陣に攻め込みながらの痛恨のノックオン。そこからクボタは相手にボールを渡すことなく逃げ切った。
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すっかりチームの大黒柱へと成長した14レメキがトライ。
後半の半ばからミスが出てきてしまったが最後まで手に汗握る好ゲーム。おもしろい試合だった。クボタは接戦を制したことで波に乗ってほしいし、ホンダは敗れたとはいえ攻撃面では今日の試合内容を続けて次節以降に期待したい。条件は「ミスと反則を少なく」。この日の勝ち点1は大きな意味があると思う。MOMはクボタの最初のトライを挙げた左FL萩澤正太に輝いた。大阪の南から北へ、遠路駆けつけてお手伝いしてくれた岬スポーツ少年団の皆さんご苦労様でした。
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記者会見ダイジェスト
Honda
藤本知明HC
勝ちたかったが前半の7本の反則が多かった。アタックの継続ではいいアタックができているので方向性はいいと思う。次節のコカ・コーラ戦で勝利したい
小西大輔主将
接戦になるのはわかっていたがこちらの方が反則、ハンドリングミスがあった。長いシーズンで勝ち点1が取れたのはよかった。
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ーどのようなクボタ対策を
藤本HC
最初のトライのように内側に人を集めて外への展開を考えていた。相手のスタンドオフのキックが驚異だったので我慢が必要だった。
小西主将
「自陣でのブレイクダウンで冷静でない判断になってしまった。
ー最後のインターセプトは
小西主将
いけると思って走っていたらもう一人来ていた。執念は見せられたし勝ち点1が獲得できた。