1月11日(土) 中部電力 vs 東京ガス
レフリー:前田樹 (日本協会A)
アシスタントレフリー:細川正義 (関西協会) / 木村正彦 (関西協会) / 中村圭児 (関西協会)
中部電力 | 東京ガス | |||
18 | FULL TIME | 32 | ||
11 | 前半 | 27 | ||
7 | 後半 | 5 | ||
詳細(PDF) |
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
中部電力(トップウエストリーグ1位)と東京ガス(トップイーストリーグ2位)の試合は、最強寒波の冷たい風が吹く晴天のなか、風下の中部電力のキックオフで始まった。
開始早々のキックの応酬で、中部電力のロングキックのボールは、固めのグラウンドでバウンドしデッドボールラインを超え、東京ガスの相手陣10m外側中央付近でスクラムとなる。
東京ガスは、このスクラムから左へ展開すると、⑬タウタラタシ・タシが縦に抜け⑪家村太朗へつなぎ、左隅へトライ、前半5分、東京ガスが5-0と先制する。
東京ガスは、自陣での相手スクラムでのペナルティーからキックで前進、前半9分、ハーフウェイライン右ラインアウトから、大きくゲインし22m内側へ入ると、パスをつなぎ⑨藤林健太へボールが渡り右中間トライ、10-0とする。
さらに、東京ガスは、相手ペナルティーからキックで前進、前半14分、自陣ハーフウェイライン内側右ラインアウトで、モールを形成から⑨藤林がショートサイドへ持ち出し、⑩西仲隼へパスが渡るとディフェンス裏へグラバーキック、⑭大森広太郎がバウンドを合わせキャッチすると、相手ディフェンスをはねのけ右隅へトライ、15-0とリードを拡げる。
中部電力の最初の得点は、前半18分。
相手陣22m外側中央付近で相手ペナルティーを得ると、ペナルティーゴールを選択、⑩津田貫汰が決め、3-15とする。
次のトライは東京ガス、前半23分、相手陣22m右でのスクラムから左へ展開、⑩西仲から⑬タウタラタシへパスが渡ると縦に抜けゴールポスト左へトライ(⑩西仲コンバージョン成功)、22-3とする。
引き離されたくない中部電力は、相手陣22m内側へ入り、さらに、相手ペナルティーからキックで前進、前半31分、相手ゴール前5m外側右ラインアウトから攻め、ゴール前のラックから⑨西川敢太がショートサイドの⑦石田翔吾へパス、右隅へ飛び込みトライ、8-22とする。
さらに、中部電力は、前半36分、相手陣22m外側中央付近で相手ペナルティーを得ると、ペナルティーゴールを選択、⑩津田が決め、11-22とする。
直後の前半38分、東京ガスは、相手陣22m内側右でのスクラムでのアタックで⑬タウタラタシがゴール前まで迫り、出来たラックから素早く⑨藤林、⑮大矢、⑪家村とつなぎ、左隅へトライ、27-11とし、再び引き離し、前半を折り返す。
後半最初のトライも東京ガス。
後半9分、相手ペナルティーからキックで前進、相手陣22m内側左ラインアウトではモールを形成、BKも加わり押し込み、②中川魁が左中間へトライ、32-11とする。
中部電力は相手ゴール前へ迫るも、ノットリリースザボールのペナルティーでチャンスを活かせない。
東京ガスも相手陣22m内側へ入るも、ライアンアウトが安定せずマイボールにできない。
中部電力は、後半25分、自陣10m内側左での相手ボールラインアウトの相手アタックをターンオーバーすると、③鈴木天良にパスが渡り相手22m外側まで持ち込みフェーズを重ねる。中部電力は、相手ディフェンスで後退するも、再度、22m内側右へ攻め込み、BKが大きく左へ展開、左タッチライン沿いの⑳鬼頭悠太へとパスが渡り、左隅へトライ(⑩津田コンバージョン成功)、18-32とする。
東京ガスはハンドリングエラーでチャンスの芽を摘み、中部電力は相手ディフェンスを攻めきれない。
試合終了間際に中部電力は、自陣22m内側右で相手アタックを⑧亀沖泰輝がインターセプトし、相手陣22m外側までボールを持ち込み攻めるも、ノックオンでフルタイム。
東京ガスが、32-18で決勝進出となった。
試合後インタビュー
東京ガス 川邉大督 ヘッドコーチ
試合前から「中部電力さんが強い」というところで分析していました。分析通りになりゲーム展開も、このトーナメントのなかで結果をしっかり出していこうというところで、勝てたことは非常に良かったと思います。
決勝に向けては成長していかなければならないので、自分たちがコントロールできるところ、セットプレイを修正して、しっかり準備して決勝に臨みたいと思います。
東京ガス 鈴木健也 ゲームキャプテン中部電力さんは、本当に最後までハードワークし続けるチームで強かったのですが、結果がすべてで、勝てたことが基本すべて良かったところかなと思います。
決勝に向けて、泣いても笑ってもあと1試合だけなので、2週間で成長したチームが優勝できると思うので、優勝にふさわしいチームなれるように、またハードワークしていきたいと思っています。
中部電力 三根大介 ヘッドコーチ
敵陣に入り、自分たちの強みであるディフェンスで相手を組み続け、そこでボールを奪うというところを目標にしていたのですが、自分たちのエラーから失点、敵陣から自陣に一発で返されるというシーンがあり、東京ガスさんの激しいコンタクトと非常にレベルの高いスキルに完敗でした。
試合、最後の最後まで、特に後半に関しては、関西のチャンピオンとしての意地で、拮抗する展開までも持ち込めたことは自分たちの自信になった部分でありますので、ここで成長を止めずにもう1試合しっかりと戦い、勝ち切って、もう一つ上のレベルに引き上げられるように頑張っていきたいと思います。
中部電力 桑田陽介 主将
トップウエストで優勝し、その代表として出るというプライドは80分間貫くことができたと思います。東京ガスさんのスキルに対して、自分たちの100%を出したつもりだったのですが、やっぱり上には上がいる。
少しの差でやっぱりこういう展開になってしまうので、本当に良い学びになったと思います。結果として負けましたが、これでさらに上の成長を目指せるなと、一人一人が実感できるゲームだったと思います。
準備に関して、一人一人が真摯に自分の課題に向き合って出来ていると思っているので、あとはそれをどれだけ上のレベルで体現できるか、というところを次の試合で体現できるように頑張っていきたいと思います。
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