6月26-27日太陽生命ウイメンズセブンス2021第4戦 鈴鹿大会レポート

太陽生命ウイメンズセブンスシリーズ第4戦鈴鹿大会が三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で2日間にわたり開催された。

今シーズン過去3大会で総合ポイントトップを走るながとブルーエンジェルス(NBA)。それを2ポイント差で追う地元PEARLS。そして今シリーズ、東京、熊谷の2大会で優勝しているチャレンジチームがこの優勝争いにどのように絡んでくるかが見どころの大会である。

大会1日目の予選プールは、蒸し暑さを感じる梅雨空の下、熱戦が繰り広げられた。NBAがエントリーされているPoolBは、RKUグレースの棄権により、NBAは2ゲームのみの戦いとなった。
初戦のPTS戦は終始安定した戦いぶりで快勝。
2戦目のARUKAS KUMAGAYA戦は、前半こそNBAが支配するも、後半から流れがARUKASに。終盤に逆転を許し、このままNO SIDEかと思われたが、終了間際に再逆転を果たし、全勝で予選プールを1位通過することができた。
地元PEARLSエントリーのPoolCは、PEARLS、VENUS、TKMの3チームが共に2勝1敗で並ぶ混戦となったが、得失点差により、PEARLSが予選プールをなんとか1位通過し、地元大会優勝に夢を繋いだ。

大会2日目。前日に引き続きどんよりとした曇り空。涼しさを感じる気候となり、選手たちにとっては戦いやすいコンディションとなった。

カップトーナメント準々決勝の第1試合に登場したNBAは、TKMに苦戦。前半の3点リードを守り切り、なんとか準決勝に進出することができた。
続く第2試合に登場したPEARLSは、チャレンジチーム相手に先制するも、すぐにトライを許し前半を5-5で折り返した。後半、チャレンジチームに負傷者が出ている間にPEARLSがトライ&ゴールで7点差としたが、直後にチャレンジチームもトライ。ゴールは決まらずPEARLSは2点差をキープして勝利を掴みかけたが、終了間際にチャレンジチームがトライを決めて逆転。PEARLSの地元大会の優勝の夢はここで潰えた。対してチャレンジチームは、3回目の大会優勝に希望をつなげた。
また、ARUKAS、山九フェニックスがそれぞれ危なげない戦いで準決勝へ駒を進めた。

カップトーナメント準決勝、1試合目はNBA対チャレンジチーム。前半からNBAがペースを掴みゲームを支配。チャレンジチームも1トライを奪い一矢報いたが、NBAが快勝し決勝進出となった。続く準決勝第2試合は、ARUKAS対山九フェニックス。両チームとも互いの堅いDFにより緊迫したゲームとなったが、最後は攻撃力が勝る山九フェニックスが決勝へのキップを手に入れた。

カップトーナメント決勝は、今大会安定した戦いを続けているNBAと素晴らしい攻撃力を持つ山九フェニックスというカードになった。先制したのは山九フェニックス。NBAもすぐにトライを返すが、山九フェニックスが連続攻撃でさらにトライを奪い返し、前半を14-5とリードして折り返した。後半に入ってゲームは硬直状態となり、両チームとも相手のゴールラインを越えることができない。終了間際、ラストプレーでNBAがトライを獲得したが逆転には届かず、東京山九フェニックスが優勝した。尚、今大会のMVPには、東京山九フェニックスの鹿尾みなみが選ばれた。

そして、太陽生命ウイメンズセブンス2021年間総合チャンピオンには、ながとブルーエンジェルスがその座に輝き、東京山九フェニックスは、今大会の優勝により総合準優勝という結果となった。また、年間MVPには、NBAのファタシンプキンズ・カタリナが選ばれた。

(文責:山中茂生)

試合結果の詳細については、日本協会HPでご確認下さい。
https://www.rugby-japan.jp/tournament/6551
https://www.rugby-japan.jp/news/2021/06/27/50850

フォトギャラリー

撮影:KRPU 萩原康夫