天理大学 VS. 関西学院大学
2017年10月8日(日) 14:00キックオフ グラウンド:宝が池公園球技場 入場者数:1492人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:丸山智一(関西協会) アシスタントレフリー:船岡克広(関西協会)/川道雄太(関西協会)/新久飛鳥(関西協会) ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:天理大学8ファウルア・マキシ |
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天理大学 | 関西学院大学 | |||
47 | FULL TIME | 0 | ||
7 | 前半 | 0 | ||
40 | 後半 | 0 | ||
詳細(PDF) |
マッチレポート
先週に始まった関西大学Aリーグ、立命館大学を下した昨年王者天理大学に、同志社大学を下し波に乗っている関西学院大学が挑む第2戦は、初秋とは思えない暑さの中、京都宝ヶ池球技場に約1,500人の両チームサポーターを集め、14時、天理大学SO松永卓郎のキックオフで試合が開始された。
最初にチャンスをつかんだのは天理大学。前半3分ファーストスクラムのPUSHで得たPKからタッチを選択、敵陣10mL左ラインアウトから突進しゴール前に迫るがノックオンで惜しくもチャンスを逃す。天理は、13分にもPKからゴール前5m左ラインアウトを選択しモールで攻めるが、ここでもノットリリースザボールの反則をおかし、またもやチャンスを逃す。関学は、前半17分HL左付近のインターセプトからキックで前進、ようやく敵陣22m内に攻め込むが、関学もノットリリースの反則をおかし初めてのチャンスを逃す。その後は、両チームとも密集付近の攻撃が多くなり、しばらく一進一退のこう着状態が続く。前半30分過ぎから、関学が精度のよいハイパントで攻撃のリズムをつかみ、天理陣内での攻防が多くなるが、天理のディフェンスが素晴らしくなかなかチャンスを作れない。
ようやく試合が動いたのは、ロスタイムに入った前半44分であった。天理は、自陣10mL付近左中間でFWの激しいタックルからターンオーバーしそのラックから狭い左サイドをつき、SH藤原忍、インサイドCTB王子拓也、アウトサイドCTBシオサイア フィフィタに渡り、最後は左WTB中野豪が中央にトライ。SO松永がゴールを決める。(7-0)
ここで前半終了。前半最後はペースをつかんでいただけに関学にとっては、悔やまれる失点となる。
前半終了間際の得点で硬さのとれた天理は、後半開始から攻撃のギアを挙げてくる。後半3分、№.8ファウルア マキシが突進を繰りかえしてできた敵陣10m付近のラックよりSO松永が抜け出し中央にトライ、自らゴールも成功し得点差を広げる。(14-0)
後半9分にも敵陣左中間のラックから№.8マキシから左WTB11番中野豪にわたりトライ(ゴール成功)。(21-0)
18分、関学がようやく反撃、PKから得た敵陣ゴール前5m左ラインアウトからフェーズを繰り返すも最後はノックオンでチャンスを生かせない。25分以降は、天理が関学を敵陣内に封じこめ、FW、BK一体となってボールを動かし、交代で入った20番松岡大和、22番棚橋優大が連続してトライを奪う。(35-0)
試合終了直前、関学は最後のチャンスを生かすべく、敵陣ゴール前5m左の密集からFWがサイド攻撃を仕掛けるが、密集サイドに人数をかけた天理ディフェンスを破ることができない。そのままロスタイムに入ると、逆に天理に2トライを奪われてしまう。最終的には47-0のスコアとなった。
シャットアウトした天理はさすが王者という貫録の勝利であったが、前半は最後までどちらに試合が傾くかわからなかったように、関学の健闘、特にディフェンスでの健闘が光った試合でもあった。
MOMは、ペネトレーターの役割だけでなく、激しいタックルでディフェンスでも貢献した天理№.8マキシが選ばれた。
監督・キャプテンコメント
天理大学 小松節夫監督
同志社に勝ってきた関西学院大学さんなので、気合を入れてしっかりと準備して試合に臨んだが、前半は風下に立って関学さんのハイパント攻撃に受けて、思うようにプレーできなかった。前半終了間際にようやくトライを取れたものの、後半は我慢の時間帯が増えるのかなと思ったが、後半すぐにトライをとれた事で、ようやく天理のリズムが出てきて得点を重ねることが出来ました。
次の試合では試合の最初から自分たちのリズムで試合を運べるように頑張っていきたいと思います。
天理大学 王子拓也キャプテン
前半、自分たちのミスを重ねてしまって、スコアできなかった。ポゼッションは高く保っていたが、取りきることが出来なかったことが課題であったが、後半はそれを修正してスコアを重ねることができたのは収穫であった。前半の1本のトライが大きかったと思います。
次戦に向けては、前半のところの場面でいかに取りきるかを課題にあげて修正していきたいと思います。
関西学院大学 牟田至総監督
一言「完敗です」前半の最後に7点とられて、後半に先に取れれば流れは変わっていたかもしれません。
前節は勝って、今日負けての修正点は、セットプレーにつきます、時間がかかりますけれどもこれは永遠の課題です、それに尽きると思います。
フォトギャラリー
■撮影者:KRPU 萩原康夫
■撮影者:KRPU 渡辺隆夫