マッチレポート
風が少し強まっている天候で、9年ぶりの出場となった信州大学と3年連続出場の広島大学は、広島大学のキックオフでゲームがスタート。
風上の信州大学が積極的に攻撃を重ね、試合の主導権を握る。それでも広島大学は一瞬の隙をつきボールを奪い、相手陣へ地域を進める。
信州大学も堅守で対抗、中盤の攻防に戻る。一進一退の攻防が続くが、双方決定的なチャンスを掴み取れずゲームが続く。
広島大学が中盤でペナルティーを得てゴール前に進むが、ラインアウトモール、BKの攻撃で崩しきれない。
信州大学は、我慢の防御でボールを取り返す。すると前半22分、スクラムからの攻撃でBKがラインブレイク、最後は⑫遠藤名和宏が左中間にトライ、コンバージョンも成功して7-0と先制する。
勢いのついた信州大学はさらにラインブレイクでチャンスを迎えるが、広島大学は集中力を持った防御で取り返す。
広島大学は⑮宇野豪留が抜け出し、大きなチャンスを作るも取りきれない。
膠着状態が続いた中、信州大学は、前半43分、ペナルティーを得ると中盤中央からショットを選択、風向きが難しいショットは不成功に終わり7-0、信州大学リードで前半が終了した。
後半直後は、ノーホイッストライでゲームがスタート。
広島大学は、前半のフラストレーションを晴らすように自陣からラインブレイク、巧みにボールを繋ぎ、最後は⑫飯田拓巳が左隅に待望のトライ、5-7と追い上げる。
勢いのついた広島大学は、後半5分、再び自陣より攻撃を仕掛けると大きく前進、⑦高田佑樹が中央にトライ、コンバージョンも成功し12-5と逆転に成功する。
対する信州大学も自陣から果敢に攻撃、相手陣に地域を進める。チャンスになりかけるが、広島大学も譲らず地域を押し戻す。
それでも後半13分、信州大学は中盤のラインアウトからラインブレイク⑫遠藤名和宏が右中間に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し14-12と再逆転、前半と打って変わってゲームが目まぐるしく動く。
拮抗した展開の中、広島大学は相手陣中央でペナルティーを得るとショットを選択、⑤結城光が決めて15-14と再々逆転とする。
展開が読めない中、信州大学は、後半26分、相手陣ゴール前で攻撃を継続、最後は⑨田中博理が中央にトライ、コンバージョンも成功し21-15とシーゾーゲームは続く。
さらに、後半29分、信州大学は広島大学の一瞬のミスを見逃さずルースボールを足にかけ、⑫遠藤名和宏がそのまま3つ目となるトライ、コンバージョンも成功し28-15、一つ抜け出す。
時間とも戦う広島大学は、必死の攻撃を重ねる。
双方死力を尽くした攻防はこのままノーサイド、信州大学の勝ち上がりで幕を閉じた。
(文責 品野いっせい)