2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第1節の見どころ

第1節の見どころ

8月31日(土)@大阪・鶴見緑地球技場
16:00K.O. 摂南大学 VS 同志社大学
18:00K.O. 大阪体育大学 VS 天理大学

9月1日(日)@京都・宝が池球技場
13:00K.O. 立命館大学 VS 近畿大学
15:00K.O. 京都産業大学 VS 関西学院大学

★ 摂南大学 VS 同志社大学 ★

ラグビーワールドカップ日本開催の影響で、例年より1ヵ月早くムロオ関西大学Aリーグが開幕する。3節終了から4節開始までは1ヵ月半ほど開くので、各チーム開幕からスタートダッシュで勝ち星を重ねたいところである。今季も学生達の必死に取り組む、気迫のあるプレーに期待し会場まで足を運び楽しんでい ただきたい。
2年ぶりにAリーグ復帰の摂南大学は、言わずもがな、外国人留学生を軸にチームを作る。ユーティリティーBKのツイドラキに、ペネトレーターのNo.8マタエナとCTBテピタの3人が揃ったアタックは強烈だ。近年、セットプレーの強化にも力を入れており、安定した球出しで外国人留学生を使ったアタックをデザインできるのは強みで、台風の目となりうる可能性がある。
一方の同志社大学は、春季から好調を維持している。今季はフィジカル強化とセットプレー強化に時間を費やした結果、夏季まで成果を感じられる試合内容となっている。センス溢れる選手が多数在籍するだけに、纏まったときのパワーは計り知れない。夏合宿の試合では東海大学に敗れたものの、十分に通用する面もあり、しばらく遠ざかっている王座奪還に向けて視界は良好だ。
見どころとしては、摂南大アタックと同志社大ディフェンスの攻防、スクラムの優劣を特に注視したい。

★ 大阪体育大学 VS 天理大学 ★

大阪体育大学は、春季から怪我人が多くチーム作りに苦慮した感がある。春季の順位決定戦では、関西学院大相手に真骨頂のセットプレーも影を潜め大敗を喫した。例年行っていた夏季菅平合宿もRWC日程の影響で取り止め、慶應義塾大との合同練習遠征とセコムとの試合のみとなった。絶対王者相手に厳しい戦いとなるのはいなめないが、ヘラクレス軍団を感じさせる力強いプレーに期待したい。
一方、Aリーグ四連覇を目指す天理大学は、他の追随を許さないほど安定し確固たる地位を築いている。春季のトーナメント戦の決勝でも圧倒的な強さで京都産業大を粉砕した。どうしても外国人留学生に目がいきがちだが、日本人選手のスキルも高く、骨惜しみなくハードワークするので死角がない。気の緩みからか、夏合宿の試合で早稲田大に黒星を喫したことが、強固な結束力に繋がるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 神本健司


★ 立命館大学 VS 近畿大学 ★

ラグビーワールドカップ日本大会開幕を直前に控え、2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグが開幕の時を迎えた。第1試合は、春期トーナメント4位の立命館大学と5位の近畿大学という、ファンにとっても開幕節で最も勝敗予想が難しいと思われる対戦である。
立命館大学は、昨年関西2位の実力どおり春シーズンも好調であったが、順位決定戦で同志社大学に悔しい逆転負けを喫した。しかし今夏は慶応大学、中央大学に勝利しチーム力は上向きの状態で開幕を迎える。
一方の近畿大学は、春期トーナメント1回戦で2位になった京都産業大学と接戦を演じ、力のあることを示した。菅平では今年前評判の高い日本大学と堂々と渡り合うなどこちらも好調をキープしたままシーズンに入る。開幕いきなりの好カードだが、両校にとっては今年を占う重要な一戦となる。コンディション 管理も含め難しい開幕戦勝利を飾るのは果たしてどちらのチームであろうか。

★ 京都産業大学 VS 関西学院大学 ★

第2試合は、春期トーナメント2位の京都産業大学と7位の関西学院大学との一戦。
京都産業大学としては大西監督最後の年といわれている中、悲願の大学日本一に向け好スタートを切りたいところ。伊藤主将の復帰が待たれるリーグ後半戦まで星を落とすわけにはいかない。自慢のスクラム、ラインアウトモールで相手を圧倒したい。
一方の関西学院大学は、けが等の影響で春シーズンは苦しんだものの、ここに来て復調の兆しが見える。原口主将を中心に組み込んだスクラムを武器に我慢強く戦い、中、山本始め能力の高いBK陣がボールを大きく動かし勝負したい。高温多湿の状況が予想される今年の開幕戦であるが、お互いミスを減らし効率よく戦いたいところであろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 小松節夫