マッチレポート
雪がちらつき、厳しい寒さを感じるコンディションの下、東北学院大学のキックオフで決勝戦の火蓋が切られた。
直後の追手門学院大学のキックをキャッチした東北学院大学が、ボールを大きく動かし攻撃を試みるも、追手門学院大学防御がミスを誘う。
前半5分、追手門学院大学はスクラムからライン攻撃、ピックアンドゴーと多彩な攻撃を披露、最後はグラバーキックで東北学院大学防御の裏へ合わせ、⑭士堅が左隅に押さえトライ、コンバージョンも成功し7-0と先制する。
対する東北学院大学は中盤からの攻撃を進めるも、追手門学院大学防御の圧力から思うように前進できない。それでも④嶋守のインターセプトからやや流れを掴む。ペナルティーを獲得すると相手陣ゴール前に地域を進める。
前半25分、東北学院大学はラインアウトモールから前進、FWが攻撃を重ね、①鈴木が右隅に押し込みトライ、コンバージョンも成功し7-7と振り出しに戻す。
スクラムを優位にコントロールする追手門学院大学は、ペナルティーを得て地域を前進、追加点のチャンスを伺う。
東北学院大学は堅守で対抗、ゲームが引き締まっていく。
それでも追手門学院大学は、前半36分、ターンオーバーの応酬から大きくゲイン、最後は⑥高杉が右隅にトライ、12-7と再びリードを奪う。
勢いのついた追手門学院大学は、さらに前半38分、直後のキックオフレシーブから細かくパスを繋いで④岩崎が右中間にトライ、コンバージョンも成功し19-7と引き離す。
直後の前半40分、東北学院大学は、追手門学院大学防御の一瞬をつき右に展開、⑪荒木田が右隅にトライコンバージョンも成功し14-19と追走する。
このまま前半終了と思われた、前半42分、追手門学院大学はターンオーバーから⑧友松が左中間にトライ、24-14の10点差で前半が終了した。
後半は、追手門学院大学が仕掛ける。
東北学院大学のキック処理ミスに乗じると、後半3分、キックカウンター攻撃から大きくゲイン、⑧友松に渡り左中間にトライ、コンバージョンも成功し31-14と幸先の良いスタートを切る。
勢いに乗る追手門学院大学は、後半6分、⑦沖のトライで36-14とする。
東北学院大学は、我慢の防御でブレイクダウンターンオーバー、相手陣に地域を進める。地力に勝る追手門学院大学は、冷静な防御で隙を与えずボールを再獲得する。
それでも後半20分、東北学院大学は、ゴール前に地域を進めるとラインアウトモールで前進、細かな攻撃を繋ぎ⑫中野が左隅に飛び込みトライ、19-36と食らいつく。
その後は、息を吹き返した東北学院大学がゲームを支配し相手陣での攻撃が続く。
追手門学院大学は、厳しい防御で東北学院大学のミスを誘う。
後半29分、追手門学院大学は、反則の繰り返しでイエローカード、14人でのプレーになる。チャンスを迎えた東北学院大学だが、ラインアウトのミスが続き地域の後退を余儀なくされる。
後半36分、追手門学院大学は東北学院大学防御の隙をつき、⑲宮本が中央にトライ、コンバージョンも成功し43-19、勝利を決定的にする。
あきらめない東北学院大学は中盤からも果敢に攻撃を仕掛けるが、追手門学院大学は前進を許さない。
後半40分、⑬久賀がトライ、44分には、⑥高杉とトライ(コンバージョン成功)を重ね55-19でノーサイド。
地力に勝る追手門学院大学が、厳しい防御で応じた東北学院大学を退け、初優勝を遂げた。
(文責 品野いっせい)