マッチレポート
本年度の関西大学Bリーグは12チームを2つのグループに分けてリーグ戦を行ってきた。本日優勝決定戦を行う大阪体育大学と龍谷大学は、そのリーグ戦は両チームとも危なげなく無傷で通過し、先週行われた2次トーナメントでも相手リーグの2位チームをそれぞれ下して本日を迎えている。
両校ともAリーグ7位、8位との入替戦への出場は既に決めているが、何としてでも優勝し、昨年は開催が見送られ悔しい思いをした入替戦に勢いを付けて臨みたい。
この一戦は、ラガーマンなら一度はプレーしてみたい東大阪市花園ラグビー場(通称:花園第1グラウンド)で行われた。
風下の龍谷大のキックオフでスタートした。
スタート直後、龍谷大は大体大陣内で試合を進めるが10M付近でスローフォワード、大体大に攻撃権を渡してしまう。
3分、大体大は自陣10M付近スクラムから、WTB⑭岡本滉海のゲインやFL⑦吉田海の好走でゴール前に迫り、最後はNO8⑧マネ・シオネが体格を活かし右中間に飛び込んで先制する。(5-0)
7分、今度は龍谷大、敵陣22M中央付近での相手オフサイドのペナルティに対し、迷わずショットを選択、SO⑩伊藤瑠生がペナルティーゴールをきっちり決める。(5-3)
ここから暫らく、お互い攻撃権を得るが、ミスもあってマイボールを維持できずハーフラインを挟んだエリアでの膠着状態が続く。
この後スコアが動いたのは21分、大体大は自陣10M付近でのスクラムで相手にコラプシングの反則を、ゴール前22M付近へタッチキックを選択、ラインアウトから右に展開、CTB⑬戸羽勇登がゲイン、その後FWを中心にゴール前にボールを運び、最後は左大外で待っていた⑦吉田が左中間に抑え込む。(10-3)
30分、龍谷大がゴールに迫るも、守り切った大体大が自陣ゴール前5Mスクラムを押しペナルティーのアドバンテージのなか果敢に展開、⑫越智が相手裏にショートパント、WTB⑪竹林珠夏がナイスキャッチし、⑬戸羽にパス、そのまま60M走り切ってゴールポスト右にトライ。⑫越智がゴールキックを決め引き離す。(17-3)
37分、次も大体大、自陣22M付近でのターンオーバーから逆襲、最後は⑭岡本が走り切って右中間にトライ、リードを広げる。(22-3)
これ以上引き離されたくない龍谷大だが、大体大は40分にも、敵陣10Mラインアウトから左へ展開、⑧シオネが一発ぶちかまし、⑬戸羽がラインブレーク、フォローしていたSH⑨三浦裕次郎がゴール前まで好走、最後はまた⑧シオネが大きな体で飛び込み(GK成功)、大体大が点差を広げて前半を終える。(29-3)
後半は龍谷大が風上に、風も活かして先制したいところ。
チャンスは巡ってきた。8分、龍谷大はゴール前中央5Mスクラムから右に一度展開、ラックを挟んで左へ展開、最後は、大外のCTB⑬片山諒太が左隅に抑え込む。難しい位置から⑩伊藤がGKも決めて追い上げを開始する。(29-10)
15分、次も龍谷大、ゴール前10Mラインアウトから右に展開、⑬片山と⑩伊藤でサインプレーを仕掛け、WTB⑭中畑愛輝にパス、そのまま右中間に飛び込み、点差を詰める。(29-15)
しかし、龍谷大の追い上げはここまでだった。
大体大は19分にゴール前でFWが仕掛けHO⑯清水頼仁がゴールポスト右下へ、24分にはナイスフォローのPR①柳川正秀がトライ(どちらもGK成功)。(43-15)
最後は、終了間際の40分にラインアウトモールを押し込んで⑯清水がトライし、結果は大差で大体大が勝利を掴んだ。(48-15)
2週間後に迫った入替戦、両チームの奮闘に期待する。