マッチレポート
OddリーグとEvenリーグをそれぞれ3戦全勝で勝ち抜いた5連覇を目指す天理大学と勝てば5年ぶりの優勝となる同志社大学の一戦。
本年度の大一番。両校のプライドをかけた熱い戦いを期待したい。
同大のキックオフで始まった。どちらも先制したいところだが、最初にスコアを動かしたのは天理大だった。
10分、敵陣ゴール前10M付近のラインアウトからPR①谷口祐一郎がピールオフからビッグゲイン、ゴール前に釘づけにしたところで最後はWTB⑪マナセ・ハビリが左中間に飛び込む。(5-0)
15分も天理大、また①谷口がビッグゲインし、ゴール前に迫る。ラック左サイドで待ち構えていたLO⑤中鹿駿にパスが渡り左中間にトライ、FB⑮松永拓郎がゴールを決める。(12-0)
23分は天理大のモール攻撃。先週の関学戦ではモールを押し込めなかった天理大。ゴール前5Mラインアウトから、今回は8人が塊となってきっちり押し込み、ゴールポスト右にHO②佐藤康が押え込む(⑮松永ゴール成功)。(19-0)
33分にも、ゴール前5Mラインアウト、今回はラックサイドを執拗に攻め、最後は⑤中鹿が本日2本目のトライを奪い(⑮松永ゴール成功)。リードを広げて前半を終える。(26-0)
後半開始。まずは一本返しておきたい同大だが、後半も天理大が先制。
5分、今度はPR③小鍛冶悠太がビッグゲイン(天理大は両PRともスピードがありよく走る)でゴール前に迫り、左大外で待っていた②佐藤にパスを繋ぎ、左中間にトライ(⑮松永ゴール成功)。(33-0)
これ以上は引き離されたくない同大。8分にやっとキャプテンFL⑥中尾泰星が意地のトライ(FB⑮桑山太一がゴール成功)。(33―7)
連続してスコアしたい同大だが、天理大はこの後20分にNO8⑧山村勝悟が、24分にはSO⑩藤田大輝がスコア(どちらも⑮松永ゴール成功)し、大きく点差を広げる。(47-7)
同大は替わった両PR⑰ファイアラガ望サムエルと⑱栗原勘之が残り10分でトライを返したが、終わってみれば大差の優勝決定戦となった。(54-21)
Player of the Match には、LO⑤中鹿駿が選ばれた。
試合後コメント
同志社大学
伊藤紀晶ヘッドコーチ ※記者会見から
接点で受けてしまったかな‥と感じています。同志社もどれだけ前に出られるかを意識したが、天理大学さんの前に出る圧力に受けてしまった。
同志社大学
中尾泰星主将 ※記者会見から
今までの試合ならアタックの部分で前に出ることができたが、今日は天理大学さんの圧力で前半は僕らのテンポでラグビーができなかった。でも、後半になってからは、いい感じでトライをとれたり、DFでもプレッシャーをかけれた部分もあったので、そこはよかったのかな‥と感じています。
天理大学
小松節夫監督 ※記者会見から
本日はありがとうございます。優勝決定戦ということで、同志社大学さんのここまでの戦いぶりを見ていると、勝つか負けるかわからない緊張したゲームになるだろうということで臨みました(特に相手BKの勢いをどう止めるか、うちとしてはFWでどう取り切るか)。前半はいい戦い方ができたが、最後の方は反省点です。全国大会に向けては、ここまでの経験を生かして、関西代表としてしっかり戦っていきたいと思います。
天理大学
松岡大和主将 ※記者会見から
同志社大学さんの前に出てくるプレッシャーに対して、自分たちからしっかり体を当てていこう。ATもDFも自分たちから体を当て続けよう。ということを今週1週間やってきた。前半はできていたのですが、後半はDFの部分で引いてしまったところがあって、自分たちの形が崩れて相手の流れに持って行かれてしまった。そこは課題と思っています。しかし、試合を通して少しづつレベルアップしてきているところもあるので、選手権に向けて(短い期間だが)準備していきたいと思っています。
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