近鉄 VS. リコー
2016年10月15日(土) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 | ||||
近鉄 | リコー | |||
24 | FULL TIME | 31 | ||
17 | 前半 | 7 | ||
7 | 後半 | 24 | ||
勝点 1 |
詳細 (TL公式) |
勝点 4 |
マッチレポート
この試合は共に2勝4敗勝点10で10位の近鉄ライナーズと得失点差で11位のリコーブラックラムズの一戦。実力は拮抗する両チーム、いずれも前節で敗れ連敗から脱したい意地の戦いとなった。秋晴れスタンドの外から秋祭りの太鼓の音が響く中、リコーのキックオフで前半が開始される。
近鉄は前節FBで起用した新人の野口大輔を、先発SOに起用。10分に得点機会を得ると、その野口が37m中央からPGを決め3-0と先制する。
一方リコーは19分ゴール前15m右中間ラインアウトから展開。モールを作り押し込み、最後はNo8松橋周平が中央にトライ。右WTBティム・ナナウイリアムスがGを決め3-7と逆転。
近鉄は23分、右WTB井波健太郎がリコーのキックをハーフウェーでキャッチし、初出場の左WTB島直良とスイッチすると島は快足を活かし右隅にトライ。SO野口が難しい位置のGも決め10-7。
なおも近鉄は35分、ハーフウェーから左展開。左WYB島がラインブレイク、右PR前田龍佑が右隅にトライした。角度のないGをSO野口が決め、若手の活躍で17-7とリードして前半を終えた。
後半、勢いに乗る近鉄は4分、ゴール直前でハンドの反則でPKを得ると、SH金哲元がクイックスタートからトライ。TMO判定となるがトライが認められ、野口のGも決まり24-7とリードを拡げる。
リコーは12分にキャプテンの馬淵武史を19番ロトアヘアポヒヴァ大和に、ティム・ナナイウィリアムズを22番のアマナキ・ロトアヘアに替えると流れは徐々にリコーに移っていく。
17分リコーは、ゴール前10m右ラインアウトからモールを押し込みHOマウジョシュアがショートサイドを突き右隅にトライ。GもFB高平拓弥が決め24-14に。
22分にもゴール前22m右ラインアウトから、HOマウが右ライン際を走り左FL武者大輔につなぎ右隅にトライ24-19と追いすがる。FB高平のGはクロスバーに当たり惜しくも不成功。リコーはこの後もSHを21番ジェイミー・フッドに、HOを16番森雄基にと入替えて猛追を図る。
33分、ゴール直前右中間でのモールを14人で押し込むもトライを奪えずなかった。迎えた35分に入替え選手の16番森が左中間にトライ。FB高平が逆転Gを決め24-26とついに逆転に成功した。
近鉄は、終盤間際に選手を入替え、再逆転を目指すが成らず。逆にリコーは22番アマナキ・ロトアヘアがタックルからボールを奪いトライを挙げ24-31で勝利を納めた。
インパクトプレヤーを後半に的確に投入し、勝利を納めたリコー、3勝4敗勝点14で9位に順位を上げる。一方、世代交代が課題の近鉄は連敗し、2勝5敗勝点11で11位と後退してしまった。マン・オブ・ザ・マッチは、逆転Gを決めたリコーFB高平拓弥選手が選ばれた。
記者会見ダイジェスト
近鉄ライナーズ
坪井章監督
ホーム花園で連敗を止めたかったが、果たせなかった。前半は、予め用意したプラン通りに相手の強力なランナーをマークしてうまくいったのだが、後半は、思った通りに行かなかった。次に向けて修正していきたい。
・豊田大樹キャプテン
勝ちきれないという弱さが出て負けてしまった。より強くなれるようにモチベーションを上げてこれからのシーズンに臨みたい。
―前半と後半の差はどういうことか?
坪井監督
前半では地面に寝ずに立ち続けるというプレイができていた。しかし、後半になると前半の疲れもあり、そのようなプレイが出来なくなっていった。
リコーブラックラムズ
神鳥裕之監督
先週はこの花園の地で悔しい思いをした。今日の試合、前半はミスで相手にリードされたまま折り返したが、後半では、立て直すことができた。この結果を踏まえて来週に向けて準備して行きたい。
・馬渕武史キャプテン
上位を目指すうえで今日の試合は、大事だと思っていた。前半近鉄のプレッシャーを受けたところもあったが、来週に向けてそのようなことのないよう整備したい。
―前半と後半での違いは?
神鳥監督
後半でインパクトのある選手を用意していて、予定していたより少し早い入れ替えとなってしまったが、期待通りの活躍をしてくれた。
馬渕キャプテン
前半奪われたトライは、リコーが崩されたというよりもこちらのミスで与えたようなものだ。そこで後半は、タックルなど基本となるプレイをしっかりしようと話し合った。
(記事:山林右二、村島博、丸井康充)