マッチレポート
第2試合は、関西リーグ4連覇の天理大学に立命館大学が挑む試合。天理の強烈な縦攻撃を立命館が懸命に防御する展開になった。相手G前のラインアウトではモールを形成し押し込む天理に対して立命館の対応が機能していた。互いにノックオン、スローフォワードなどのハンドリングミス、ラックでの反則も目立ったのは残念だった。
前半、天理は幸先よく7分②谷口永遠、14分⑥亀沖泰輝とFW陣がトライを奪ったが、その後反則やミスでペースをつかめない時間が経過した。38分、相手G前15m左中間で優位に立つスクラムをワンプッシュ。最後は縦に切れ込んだ⑬シオサイア・フィフィタが押さえて、前半を終えた。
後半に入っても敵陣で試合を進める天理だったが、やはりミスでリズムやペースをつかめない。一方、このままずるずると引き下がれない立命館は、7分、相手G前左中間ラックから展開し、最後は⑬木田晴斗が左中間にトライを奪って反撃。
試合を切れないロスタイムに入った41分にも、自陣G前のラックを起点に逆襲。HL左でのラックから右へ展開し㉓藤井健太郎が押さえたが時すでに遅く、後半にも2トライを奪った天理が勝利をつかんだ。
ミスやペナルティーなど今日の試合での課題を克服して、リーグ戦、大学選手権に臨んでほしい。
試合後コメント
立命館大学 中林正一・監督
「先週の京産大戦はいいところなく負けたので、もう一度自分たちがやってきたディフェンスなどをしっかりやろうと臨んだ。入りの14分までに自分たちのミスやペナルティーで2本トライを取られて良くなかった。その後いいディフェンスがあったがやはりミスやペナルティーが多かった。勝つということを考えると課題が多かった」
立命館大学 庄司拓馬・キャプテン
「京産大戦で入りが課題だったので、最初の20分間、出し切って思い切って戦おうとした。入りではミスが続き流れには乗れなかったが、気持ちで『前に出る』という意識は80分間と通してできたと思う。リーグ戦に向けて、敵陣に入ったらトライを取り切ることとペナルティーを減らすことをテーマに臨む」
天理大学 小松節夫・監督
「立命館のディフェンスがよく乗り切れなかった。前半はノットリリースのペナルティーが多くボールキープできなく、後半はハンドリングエラーが多く最後まで修正できず2本トライを取られ、反省点として残った。1試合ごとに成長していこうと交流試合に臨んだが、ミスが目立った。3試合を終えて多くの課題が見えてきたのでゲームしながら修正していきたい」
天理大学 天理大学 シアオサイア・フィフィタ ゲームキャプテン
「立命館のディフェンスがよく、前半の最後はできた自分たちのラグビーができなかった。チーム全体としてはレベルアップできているがきょうはミスが多かった。初めてのゲームキャプテンの仕事として声を出すことを心掛けた」
(文責 大阪府協会・丸井康充)
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関西大学交流試合 天理大学 VS 立命館大学
KRPU 若林衛