11月18日(日) 日野 21-30 パナソニック

ジャパンラグビートップリーグ カップ プール戦
日野レッドドルフィンズ VS パナソニック ワイルドナイツ

2018年11月18日(日) 13:00キックオフ
グラウンド:ニンジニアスタジアム(愛媛総合運動公園陸上競技場)
日野 パナソニック
21 30
14 前半 6
7 後半 24
詳細
(TL公式)


会見レポート

日野レッドドルフィンズ
細谷直監督
「前節はリーグ戦で出場機会の少ない選手を中心にメンバーを組んだが,今日は元にもどして試合に臨みました。前半の出来はとてもよかったが,前半と後半とで別のチームになってしまいました。チームの規律の問題であり,前回のキヤノン戦ではしっかりとそこは修正できたのですけれども,それがまだまだチームに浸透していない。やはり規律のところが,自滅によってチームが変わってしまったことが一番の敗因だと思います。これからあと1週間練習をして,その後に控えた大事な順位決定戦に臨みたいと思います。ただ,トライの取りかたや積み上げかた,後半の入り具合は非常によかったので,それをさらに伸ばしたいというふうに思っています。」

村田毅キャプテン
「まず,この愛媛という地で,なかなか来ることのないところで,試合ができたことを,選手としてすごくうれしく思います。たくさんの高校生とか見に来てくれる人がいて,なかなか普段試合を見る機会がないと思うので,試合ができてうれしかったです。試合に関しては,僕らが勝ち切らないといけないゲームを,勝ち切れなかったというところは,しかも監督が言ったように,僕らの手でチャンスを逃してしまったというところが,すごく反省しなければいけないところです。僕らがこの試合の前から課題としてきたところだったので,もう一度,どういう時にそういうことが起きてしまうのか,もう一度見直していきたいと思います。それともうひとつは,アタックのブレイクダウンのところ。僕らが課題としてずっと取り組んできたところだったので,トーナメントに向けてもう一度そこを見直して,再起を図っていきたいと思います。」

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Q.前半はリードしており,スクラムがかなり優位にたっていたと思うが,その手ごたえと,しかしそれが後半の後半に崩れたところで,スクラムでやられたというかペナルティがあったと思うが,それについてはどうか?
細谷直監督

「上から見ていた感想として,前半はいま指摘してもらったように,見ている限りではかなり支配できていた。しかし,PRが前半で怪我をしてしまったということもあって,後半10分まで引っ張りましたが,いい具合ではなかったということもあって,若手に切り替えました。そのことに対して,まだまだ彼がチームのレベルに追いついていないということよりは,経験とかも含めて,相手との駆け引きの所で少し相手がいけると思った部分だったかもしれないです。それが後半,逆に相手にペナルティを与えてしまったことに繋がったところもあったのかなと思います。8人のまとまって押す力が,前半の方がしっかりとできていたのかなと思います。それは,後ろから押していた村田の方がよくわかっていたはずです。」

Qその点で,メンバーが変わった影響があったのか?
村田毅キャプテン
「HOの木津ともコミュニケーションをとりながら,それまでの感覚で押しに行こうと思っていたところでも,パナソニックのペナルティを取りに行くよりも,すぐ出そうかというような会話はしていました。」

Q.メンバーが変わることによって,結果的に弱くなったというところはあったのか?
村田毅キャプテン
「弱くなったというか,前半ほどうまくいかなかったという感じです。逆に,前半がうまくいきすぎていたところもあったので,そういうときにどうコントロールするのかを,経験できたかなと思います。」

Q.監督ご自身が規律の問題を指摘していたが,勝負を大きく分けたのは,反則で,いわゆるタックラー・ホールディング,タックルにいって離さないというところで大きかったと思うが,そのあたりで,レフリングないしチームのルール解釈に関してはどうか?
細谷直監督
「今日のレフリングに対しての違和感はないです。これは,我々のスキルの問題,見極めの問題と思います。守れていた局面でのペナルティでした。きつい時間帯だったと思うので,それは相手も一緒と思います。それが前半は相手のミスまで誘発できた。しかし後半は我々が我慢しきれなく,ペナルティで自陣まで押し寄せられた。その差だと思います。あと勝ち切れなかったところは,敵陣のゴール前でのアタックでのミスが,これは前半・後半というよりも,2つ以上あったと思うので,そこは徹底的に修正に取り組みたいです。」


パナソニック ワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ監督

「まず,愛媛県松山市に来られたことを非常にうれしく思います。非常にいい街です。本当はもう少し長くいられたらいいなと思いました。昨日の夜,散歩に出かけたのですが,見たところ,すごくおいしそうな料理を出してくれそうな店がたくさんあるように思いました。それと同時にラグビーも楽しむことができました。非常にタフな試合で,日野さんも非常に素晴らしいラグビーをされて,うちの選手たちが勝ちを得るためにハードワークしなければならない試合となりました。後半,自分たちのゲームプランをしっかりと修正して,この結果を得てくれたことを非常にうれしく思います。前半はボールを簡単にターンオーバーで失ってしまって,そこから,日野さんに長い距離を走られて,2本トライを許すという場面もありました。後半早々にも日野さんにトライを取られてしまって,うちの選手たちは,メンタル,精神面を試される試合になったのですが,彼らは私の試験をパスしてくれたと思います。」

谷昌樹ゲームキャプテン
「前半,日野さんのプレッシャーに負けて自分たちのゲームができなかったが,後半立て直して勝利につなげることができたのは,非常によかったと思います。次につながる勝利だと思います。」

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Q.前半のスクラムはかなり負けていたと思うが,それに関してコメントを。また後半は立て直したと思うが,スクラムについて何か変わったのか? あるいは変えたのか?
谷昌樹ゲームキャプテン
「前半のスクラムでうまくいかなかったのは,相手のスクラムに合わしてしまって,自分たちのスクラムができなかったこと。後半は途中から自分たちのスクラムで,自分たちにフォーカスしようということで,立て直すことができました。」

Q.メンバーが変わったことで影響はあったのか?
谷昌樹ゲームキャプテン
「替わったリザーブの選手がエナジーを持ってくれて,前に出る勢いがあったので,それも大きな理由のひとつです。」

ロビー・ディーンズ監督
「いま,谷キャプテンからあった2つのポイントが,まさにそのとおりだと思います。前半のうちのスクラムがちょっと雑になったところで,日野さんがその分,アドバンテージを取ったかなという印象はあります。我々のタイトヘッドの3番の選手たちにとっては,日本でまだプレー経験も少ない選手たちなので,きょう日本のスクラムを経験して,今後の彼らの糧になったと思います。」

Q.後半ゲームプランを変えたと言ったが,どのように変えたのか?
ロビー・ディーンズ監督
「後半は,ボールを持つ時間をふやそうということで,我慢強さを伝えました。前半は,ボールを持った時の我慢強さがなくて,そのためにボールを簡単に失う場面が多々ありました。後半はしっかりボールを持って攻めようというところを変えました。特に自分たちがラインブレイクをして,大きくゲインを取ったところで,何か特別なことをしようとしてしまったり,簡単にボールを離してしまって,そこから逆に攻められるということがあったので,そういったところで,しっかりと自分たちのゲームをするために,ボールをキープしようというところを変えました。そういったことは,若い選手や若いチームの場合にはよく起こりがちですが,後半はそこでしっかりと,自分たちでボールをキープして,冷静なプレーを取り戻したということです。」

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