トップリーグ2017-2018 第11節
神戸製鋼 VS. 近鉄
2017年12月9日(土) 13:00キックオフ グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 | ||||
神戸製鋼 | 近鉄 | |||
39 | FULL TIME | 22 | ||
17 | 前半 | 7 | ||
22 | 後半 | 15 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
トップリーグも残り3試合。同じレッドカンファレンスに所属し、前節の引き分けでついに3位後退の神戸製鋼とここまで最下位に沈む近鉄。両チームとも負けられない戦いが続く。
神戸製鋼の先蹴でキックオフ。
開始早々に神戸製鋼が近鉄陣深いところでのキックチャージから、近鉄のラインアウトボールを奪取、左右に展開し、最後はSO10ニコラスが真ん中をするりと抜け出しT。自らGも決めて7-0と先制。
その後は中盤で両チームともに反則・ミスが続き、一進一退だったが、15分、敵陣深く攻め込んだ神戸製鋼が大きく展開後、CTB12山中が右へ大きくパス、WTB14林が右隅にT。 SO10ニコラスが難しい角度からのGも決めて14-0。
20分には、近鉄の反則から得たPGチャンスを、神戸製鋼SO10ニコラスが確実に決めて17-0と引き離す。
23分、近鉄はキックオフからフェイズを重ね、ノーホイッスルTに繋げたかに見えたが、TMOの結果、近鉄のオブストラクションの判定で、得点ならず。
28分、近鉄陣22メートルラインでの神戸製鋼ボールのスクラムを近鉄FWが押しターンオーバー、一気にゴールライン前まで攻め込むと、最後はFB15セミシが右中間にT。SO10野口のGも決まって17-7と追い上げる。
前半、近鉄は攻め込むも、数的優位の形とはならず、逆に神戸製鋼にボールを奪われ、加点されるゲーム展開。とはいえ、FW戦で近鉄らしさが垣間見え、後半に期待を持たせる。
45分果敢に攻め込む近鉄を、カウンターでかわした神戸製鋼は、WTB11大橋がTMO判定ながらのプレーもT、22-7とする。
53分食い下がる近鉄は、神戸製鋼LO5中島がノーバインドタックルの反則を犯したチャンスから、SO10野口がPGを決め、22-10。
なおも攻める近鉄だが55分、ハーフウェイライン付近で神戸製鋼CTB12山中が相手パスをインターセプト、約50メートル走りきりT、27-10と突き放す。
59分近鉄FL6トンプソンの縦突破からWTB11島が左隅にT。SO10野口が難しい角度からのGも決めて27-17と望みを繋ぐ。
残り20分から両チームとも運動量が落ち、プレーが単調となり膠着したが、71分、近鉄のインテンショナルノックオンの反則でペナルティを得た神戸製鋼がボーナスポイントを狙ってラインアウトを選択。クリーンキャッチしてモールを形成、ゴールラインに迫ると、 最後はPR17山崎が飛び込みT。(G不成功32-17)。
76分にはハーフウェイライン付近で近鉄のパスが乱れたところを、神戸製鋼WTB22正面が足に掛け一気にゴール前へ持ち込むと、自ら確実に拾い上げ、中央にT。SO10ニコラスのGも決まって39-17と試合を決める。
終了間際、近鉄FL6トンプソンがディフェンスを引きずって意地のTで39-22とするも、タイムアップ。神戸製鋼は、待望の勝利にボーナスポイントを加え、勝点5を獲得し、日本選手権出場へ望みを繋ぎ、谷口選手のトップリーグ100試合出場に華を添えた。
MOMは神戸製鋼CTB12番山中選手。
(文責:南 博、編集:廣島 治)
会見レポート
近鉄ライナーズ
・今日の試合を振り返って
坪井 章監督
前節から強みを活そうとしたが、入りから、自らのミスで崩れてしまった。途中からは近鉄の強みを出せたので、次節以降に活かしたい。
樫本 敦キャプテン
収穫出来たものと収穫出来なかったものがある。スクラムでは自分達の形を出せたが、 敵陣に入ってから、自分達のミスで取り切れなかった。
ー 元近鉄社長の山口昌紀氏が亡くなられて、喪章を付けていたが?
坪井監督
近鉄だけでなく経済界や他の業界にも影響を与えた方だった。ライナーズも支援いただき、深い感謝の気持ちがある。その意味でも今日は勝ちたかったが。
ー スクラムでは優位だったが?
樫本キャプテン
スクラムは良い形で組めていたので、結果に繋がった。
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ー 今日の試合を振り返って
ジム・マッケイHC
今日はボーナスポイントまで獲得出来、納得している。近鉄に先に仕掛けられ、ディフェンスの時間が多かったが、プレーヤーは良くやった。
山中亮平ゲームキャプテン
ずっと勝てず、後がなくなってから、良い練習が出来た。後半苦しい場面で反則が多くなったのが修正点である。
ー 今日の試合を振り返って、手ごたえを感じている点は?
山中ゲームキャプテン
BKとFWが連携出来、キックも効果的だった。
ー スクラムの評価は?
マッケイヘッドコーチ
セットプレーではプレッシャーをかけられた。近鉄に賞賛を与えたい。
ー インターセプトからトライのシーン(後半16分のプレー)を振り返って
山中ゲームキャプテン
ディフェンスで前に出ることをチームとして心がけている。厳しいプレッシャーをかけたら、ボールがきた。
(文責:南 博、編集:廣島 治)