第2節の見どころ
12:00 K.O. 同志社大 VS 関西大学 宝が池
14:00 K.O. 立命館大 VS 京都産業 宝が池
12:00 K.O. 近畿大学 VS 天理大学 花園1
14:00 K.O. 関西学院 VS 摂南大学 花園1
★ 同志社大学 vs. 関西大学 ★
優勝候補筆頭で8年ぶりのリーグ優勝をめざす同志社大学だが、開幕戦でまさかの黒星を喫してしまった。終始試合を支配していたにもかかわらず、大切な局面でミスを重ねてしまい、最後には近畿大学の気迫溢れるタックルに屈した形となった。しかしセットプレーの強さや、1人1人の能力の高さは、やはり優勝候補の名に相応しいチームである。
開幕ショックを引きずらないようにしたい。
一方の関西大学は開幕戦で、こちらも前評判の高かった天理大学を追い詰め、地力のあるところを証明した。もともと定評のある早くて低いディフェンスは健在で、アタックにおいてもBKに決定力のある選手が揃う。全体的にバランスの取れた良いチームだけに大きく崩れることは無いだろう。今日の対戦は、同志社大学のアタックVS関西大学のシャローディフェンスに注目したい。同志社大学としては自慢のスクラムで圧力を掛け、関西大学FWの足を止めたい。関西大学としてはそこを踏ん張り、僅差の戦いに持ち込めば勝機は十分にある。
★ 立命館大学 vs. 京都産業大学 ★
昨年度の覇者である関西学院大学に、一昨年度の覇者である立命館大学が挑んだ開幕節であったが、まさに混戦模様の今シーズンの関西大学Aリーグを象徴するかのような、手に汗握る僅差の戦いであった。立命館大学は惜しくも敗れたが、安定したセットプレーや決定力のあるバックスリーを使い、どこからでも得点できる強みを持っている。
一方、昨年度2位の京都産業大学は、摂南大学の強力外国人プレーヤーの突進に手こずり、痛い黒星スタートとなった。しかし自慢のスクラム、ラインアウトモールは健在なので、直向きにタックルを繰り返すチーム本来の姿が戻れば、まだまだ巻き返すチャンスは十分にある。
今日の対戦は、スクラムの優劣、そして俊足揃いのバックスリー対決に注目したい。おそらく今節も、最後まで勝負の行方が分からない緊張感ある一戦となるだろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 小松 節夫
★ 近畿大学 vs. 天理大学 ★
前に出る鋭いディフェンスとダブルタックル、執拗なプレッシャーを掛け続けたブレイクダウンで初戦を逆転勝ちした近畿大学は、メンバー全員が忠実に身体を張り、粘り強く戦えた事で勝利を掴んだ。エリアを取るキック力、ゴール前でのモールやラックサイドからの得点力は強みである。初戦で見せた激しく積極的な動きが見られれば連勝へ近づくだろう。
一方の天理大学は、昨年、初戦の戦いがその後のリーグ戦に影響した事から、全体的にプレーが硬くなり、ミスも多く、大事に行き過ぎた感は否めない。しかし、ファウルア・マキシ、モセセ・トンガの両外国人選手の突破力を起点に逆転で勝利できた事は強さでもある。苦しみながらも初戦を勝ち取った事で、本来の積極的な動きが見られれば、勝利へと繋がるだろう。
★ 関西学院大学 vs. 摂南大学★
初戦を接戦で勝ちきった関西学院大学䛿、徳田、清水を中心としたBKライン䛾スピードある攻撃と、SH䛾サイド攻撃を絡めたリズム䛾ある連続攻撃で、ゲインラインを突破する場面が多く見られた。課題であるセットプレー、特にスクラムとブレイクダウンで䛾攻防を支配できれ䜀有利に戦えるだろう。
一方䛾摂南大学は、15人全員が一体となったランニングラグビーで初戦を勝ち取った。チームの中心である両外国人選手は、強烈な突破力だけではなく、時にはリンクプレーをする等幅広い動きを見せている。外国人選手を起点に、BKのスピードランナー徳田、岡田等のランプレーが絡めば得点へと繋がる。ディフェンスでは規律を守り、LOの獲得率が安定すると連勝へと近づくだろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 中尾 晃