第3節の見どころ
9月14日(土)@大阪・鶴見緑地球技場
16:00K.O. 関西学院大学 VS 立命館大学
18:00K.O. 近畿大学 VS 京都産業大学
9月15日(日)@奈良・天理親里競技場
13:00K.O. 大阪体育大学 VS 同志社大学
15:00K.O. 天理大学 VS 摂南大学
勝ち星を先行したい両チームの戦い、関西学院大学は前節の天理との一戦で前半の失点が大きく敗戦したが、試合終了まであきらめず2トライを返したことが、この試合へのモチベーションとなっていることであろう。前半でのエリア取りを優位に進め、相手陣内でテンポの良いボールが出ると、SO房本のゲームメイクやWTB中の決定力が生きてくる。
一方の立命館大学も前節の戦いでは、前半が反省材料となったであろう。ゴール前へ迫るもミスや反則で取りきることが出来ず、主導権を握るまでに時間がかかった。重量感ある安定したFWと、個々のテクニックとスピードあるBKが一体となった時の得点力は素晴らしいだけに、はやく自分たちの展開に持ち込みたいところ。この試合ゲームの入りに注目したい。
近畿大学FW陣は、ただ突進するのではなく、左右へのショートパスを上手く使ってゲインラインを越えてくる。密集付近に相手の意識が集まってくると、速いパスワークでBK陣がオープンスペースを攻撃する。そんな展開が今年の近大の得点力アップにつながっている。得点と同時に失点も多いところが気になるが、イケイケ近大のスタイルは興味深い。
対する京都産業大学は、開幕戦で思わぬ敗戦を喫したが、前節では看板のスクラムとモールを武器に得点を重ね圧勝をした。ラストシーズンを迎えた大西監督が長年鍛え上げたスタイルを貫いて、相手に圧力を掛け続け得点することが出来ると、試合展開を手中にすることだろう。特徴ある試合運びの、両チームの熱き戦いに注目したい。
関西大学ラグビーリーグ委員 中井 俊行
開幕2連敗と苦しい戦いが続く大阪体育大学。LO山本、CTB山下と前に出られる選手がいるだけに、この2人をはじめとする個々のプレーをチーム全体としての攻撃に繋ぐことができれば、得点のチャンスも増えてくる。一方の同志社大学は、開幕の摂南大戦、第2節の近大戦と接戦をものにし、今年は最後まで諦めないひたむきさが印象的である。得点力が非常に高いチームであるからこそ、課題として失点を最小限に抑えることができれば優勝争いに絡んでくるであろう。初勝利を狙う大阪体育大学と、開幕3連勝を狙う同志社大学との熱のこもった一戦になると思われる。
昨年、大学選手権で優勝争いをした天理大学。今年もあくまで日本一を目指しており、開幕、第2節ともに充実した戦いで圧勝している。チーム全員がひたむきで運動量が多く、モアラ、フィフィタらが強力に前に出ることによって、相手チームの人数を引きつけ、藤原、松永のハーフ団がゲームをコントロールする。
一方の摂南大学は、開幕から2連敗を喫しているが、NO.8マタエナ、BKにはツイドラキと強力な選手がいて非常に得点力の高いチームである。同志社戦は接戦を落とし、立命館戦も前半はリードで折り返していた。今節の天理戦ではいかに失点を抑えるかが勝負のカギとなるであろう。得点力の高い2チームの対戦で非常に見応えのあるゲームになると思われる。
関西大学ラグビーリーグ委員 淡路 靖弘