ラグビーは人生の1フェイズ
今回は関西ラグビーフットボール協会公認レフリーの権田由幸さん。外資系保険会社・AIU損害保険株式会社で営業として活躍しながら、奈良県を中心に多くの試合をレフリングされています。
忙しい中、仕事でもレフリーでも輝き続けるその秘訣に迫ります。
現在の仕事内容
−−現在のお仕事を教えてください。
権田 保険会社でリスクコンサルタント営業をしています。会社経営などで起こりうる「万が一」に備えたコンサルタントです。
−−具体的にどんなことをされているのでしょうか。
権田 お客様のリスクに備えた保険商品を案内するだけでなく、事故が起こってしまった時や「思いがけないこと」が発生した時に、事務的手続きをお手伝いしたり、アドバイスさせていただいたりですね。
−−今のお仕事にはどういった経緯でつかれましたか。
権田 もともと財務関係のコンサルタントをしていたんですが、仕事の幅を広げたくて、今の仕事を選びました。
プレイヤーとして、レフリーとして
−−ラグビーに出会ったのはいつでしょうか。
権田 中学から。ポジションはロックです。本当はセンターをやりたくてチャレンジしたのですが、周囲から「お前はフォワードや!」と。
−−一番強く激しい男がロックと言われた時代ですね。
権田 おとなしい性格なので合っていたと思えないんですが(笑)高校にはラグビー部がなかったので、大学で再開しました。和歌山大学です。当時はBリーグで、地区対抗大会に出場。20年近く前ですから、トップリーグもなく、普通に就職しました。
−−レフリーをはじめたのはいつですか。
権田 関西ラグビー協会の公認をいただいてから今年で10年です。スクールのコーチをしていて、指導のためにとレフリーの資格を所得。40歳の時です。すぐに魅力にとりつかれました。
−−天職を見つけられたわけですね。
権田 「レフリーサンキュー!」と選手から言われ、双方から信頼されたと感じると、何よりもうれしくなりますね。一時は仕事をやりくりしながら、年間70試合以上を担当しました。チームに帯同して、菅平の夏合宿に行ったりもしました。
ラグビーと仕事
−−ラグビー経験が今の仕事に役立っていることはありますか。
権田 やはりノーサイドの精神です。仕事をしていると立場上ぶつかることもありますが、どんな人とも分け隔てなく付き合える。
−−お忙しい中、仕事とレフリーを両立させる秘訣はなんでしょうか。
権田 目標を定めて、今は何を頑張る時なのかを考えて、取り組むようにしています。
選手の頃に「この試合に勝ちたい」など目標を立て、自分をコントロールし逆算して日々の練習に取り組んでいたことが、今に活かされていると感じますね。何を頑張るのかをコントロールする。ラグビーも仕事もレフリーも、共通点が多いです。
−−逆に、仕事で苦労されたことなどありますか。
権田 就職してすぐは、ラグビーを知らない人がいることに戸惑いました。当たり前のことですが、会社にはラグビーどころかスポーツに打ち込んだことがない人もたくさんいます。組織の中での自分の身の置きどころがわからりませんでした。
−−現役時代に「やっておけばよかった」と思うことはありますか
権田 勉強ですね。現役の頃はラグビーを一生懸命やってると、それで「自分は頑張ってるから」と満足していました。でも時間はあったはずなんですよ。あと、ラグビー以外のビジネスに通用することを学んでおけばよかったですね。ラグビーは自分の人生の1フェイズですから。
今後の目標
−−今はどんなことを目標にされていますか。
権田 リスクマネジメントもできるコンサルタントとして、お客様により信頼される、寄り添えるような存在になりたいですね。感謝されることが楽しい仕事なので。
−−将来なりたいものになるために、キャリアをプランニングされているんですね。
レフリーとしても仕事人としても信頼される権田さんは、「今何を頑張るべきか」を考えて全力で取り組む、頼れるロックそのものでした。本日はありがとうございました。
企業情報
会社名:AIU損害保険株式会社
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 小関 誠
事業内容:損害保険業
ホームページ:http://www.aiu.co.jp/
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