ラグビーにとことん没頭し瞬間を大事にプレー 〜RugbyWorker 第7回 AIG損害保険株式会社 代理店 KJインシュアライン 金井 淳〜

ラグビーにとことん没頭して、瞬間瞬間を大事にプレー


今回はAIG損害保険株式会社 代理店 KJインシュアラインの金井 淳(金 孟権)さん(40才)。損害保険・生命保険の代理店として活躍されていますが、近畿大学では大阪朝鮮高級学校出身として初めて関西大学Aリーグの公式戦に出場されました。
大学を卒業してから、今の仕事に至る経緯をうかがいました。

現在の仕事内容

−−現在のお仕事を教えてください。
金井 損害保険・生命保険の代理店業務及び保険コンサルタントです。保険商品の提案や販売はもちろんですが、お客様がお困りの際に相談していただいたり、リスクをマネジメントするために平時にお話をさせていただいたりするコンサルティング業務も重要な業務です。

−−保険業には学生時代から興味はあったんでしょうか。
金井 高校生の頃は、不動産業に興味があり、いずれ独立してやろうと思っていました。大学を卒業する際の就職活動も「自分は不動産だ」と決めて就職。売買・賃貸・管理など不動産に関する業務はすべて経験させてもらいました。

−−不動産業界から保険業界に転身されたのですね
金井 とてもやりがいのある仕事だったのですが、30歳を過ぎた頃から「もっと長く人と付き合える仕事をしたい」と思うようになりました。不動産業では味わえない「ずっとお付き合いさせてもらう」という業務に魅力を感じて、転職しました。

−−新しい仕事は大変だったと思います
金井 保険は、とにかく勉強し続けなければいけません。そして頼りにしていただき、感謝もされる。私は寂しがりやで、しゃべるのも嫌いじゃないし、頼ってほしい性格。自分が求めていた仕事だと思いました。

プレイヤーとして

−−ラグビーはいつからはじめられましたか
金井 大阪朝鮮高級学校に入学してからです。当時中学にはラグビー部がなく、サッカー部に所属していたんです。高校になったらラグビーをやると決めていました。親戚がやっていたこともありますが、ラグビーがかっこよく見えていたんです。

−−ポジションを教えてください
金井 LOとNo.8です。高校時代は、とにかく練習が厳しかった。そのおかげで体も大きくなって。私が3年生のときは、同じく新興校だった大阪桐蔭に破れて花園へ出場はかないませんでしたが、みんな仲が良くて今でも年に1回集まっています。

−−大学は、近畿大学に進学されます
金井 まだ大阪朝鮮高から日本の大学ラグビー部に進学した先輩がいない時代でした。オール大阪の練習の時に、たまたま中島先生(監督)に見ていただけて。体も大きかったですし、いい動きをしていたと声をかけていただきました。

−−近畿大学が近年で一番強い頃ですね
金井 1年時にチームは全国大学選手権に初出場。私は3年時からようやく試合に出られるようになって。1番覚えているのは、3年時の同志社大学戦です。5番でフル出場し、大西将太郎さんがいたチームに14-29で敗戦しましたが、いい試合でした。

−−大学卒業後にプレーはされていますか
金井 ラグビーで就職は考えていませんでした。ただ、プレーは続けて千里馬クラブに入部しました。
全国クラブ選手権に出場する強豪で主将を3年間任され、練習は平日の夜に週2回行っていました。

ラグビーと仕事

−−ラグビーの魅力はなんだったのでしょうか 
金井 ラグビーは、1人ではできないスポーツです。いくら良い選手がいても、それだけでは勝てません。グラウンドに立つ仲間もそうですが、スタッフのみんなも一緒になって1つのボールをつないでトライが生まれます。

−−ラグビーの魅力と仕事の共通点はありますか
金井 仕事もラグビーと同じく、多くの人が関わって行われます。特に保険業は、自分だけで全ての仕事をやろうとすると、限界が来てお客様にご迷惑をかけかねない。多くのセクションの人達と関わり、連携して意思疎通を図らないとうまくいきません。コミュニケーション力やバランス感覚が非常に重要で、そこはラグビーで学んだことだと思っています。

−−マネジメント能力ですね
金井 あと、80分間でどんな攻撃をして、どう守るかなどオプションを多くしてゲームプランを考える力は、商談と共通します。どのように進めるのか、難しい補償内容をどこまでわかりやすく丁寧に説明するか、お客様自身が何を不安に感じて保険の加入を検討しているのかを常に考えて保険提案を行っています。

−−スポーツは、準備する習慣がつくと言われています
金井 あと、商談先の社長様が偶然元ラガーマンだったりすると、話が弾み確実に成約率が上がります(笑)ラグビーをする人たちの絆ってすごいなと思いますね。

現役の選手たちへ

−−今の選手達に思うことはありますか
金井 高校や大学の後輩達はとても気になりますが、特に声をかけるようなことはありません。それぞれが考えなければいけませんから。あと、いい先輩でいたいという思いもあります(笑)

−−それでもあえて、後輩たちに伝えたいことはありますか
金井 ラグビーにとことん没頭して、瞬間瞬間を大事にプレーをしてほしいです。自分の将来像を早く決めてほしいですね。

−−ビジョンを持つということでしょうか
金井 何歳までに自分はこうなりたいとか、こんな仕事したいとか。何でもいいのですが思い描いた目標や具体像があれば、そこから逆算できるからです。しっかり逆算して、自分の目標を達成してほしい。決断力や実行力はラグビーで身についていると思うので。

[metaslider id=8950]