11月30日(日) 第7節 摂南大学 43-40 近畿大学

関西大学Aリーグ 第7節

2014年11月30日(日) 12:00キックオフ グラウンド:京都市宝が池公園運動施設球技場 入場者数:2280人 天候:晴れ/無風
レフリー:宮本昌樹
アシスタントレフリー:浅田幸臣 加藤優希 伊達義博
摂南大学 近畿大学
43 FULL TIME 40
38 前半 21
5 後半 19
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◎マッチサマリー

負ければ入替戦となるこの一戦、勝利してなんとしてでも回避したい両チームの戦いは、11月末とは思えない陽気の京都・宝ヶ池で行われた。先制したのは摂南大学。開始早々の1分、相手陣中盤でのラックから出たボールが⑬松岡久善に渡り、巧みなステップを切り中央にトライ。⑩徳田楓馬のゴールキックも決まり7-0。接点でしっかりと前に踏み込めているためテンポよくアタックが続く。

2分⑥ラウタイミ、7分⑩徳田、9分⑨岡田章典が連続にトライを取り、いずれもゴールも決まり28-0。ワンサイドのゲームになるかと思われたが近畿大学はラインアウトからのモールを軸に反撃を試みる。16分、ラインアウトからのモールを押込み、今シーズン初先発の②山岡瑞槻が持ち出しトライ。⑩藤井湧気のゴールも決まり28-7。

25分、同じく近大が敵陣ゴール前のラインアウトからのモールを押し込む事で得たペナルティを起点にFWが攻め込み⑤竹内琢恭がトライ。ゴールも決まり28-14、ゲームの行方が分からなくなってきた。29分、今度は摂南が11フェーズを重ね⑩徳田がトライ、ゴールも成功35-14とする。ロスタイムに入って42分、近大がラインアウトのモールを押し込む。②山岡が二つ目のトライ、ゴールも成功35-21。46分、摂南⑩徳田がPGを決め38-21とし前半を終える。

後半は近大が先制。2分、12フェーズを重ね、②山岡がラックよりボールを持ち出し三つ目のトライ、ゴールも成功38-28。益々ゲームの行方が分からなくなる。16分、近大が自陣22mでのラインアウトよりのモールを押込み、有利な状況で⑨光井勇人がタイミング良くパントを蹴り込み相手陣10m付近に出来たラックよりボールを左サイドに大きく振り⑮小中将がトライ、38-33と5点差に詰め寄る。22分、近大が敵陣ゴール10mより前からのモールを押込み②山岡が4つ目のトライ、ゴール成功。遂に38-40と近大が逆転する。

この試合のターニングポイントはロスタイムに入り残り2分に訪れる。相手陣ゴール前でペナルティを得た近大が迷わずタッチキックで蹴り出しラインアウト。好調のモールで勝負に懸けようとしたがスロアーが投げ込んだボールは摂南⑦ラウタイミの手に渡る。摂南が自陣ゴールより果敢に攻める。自陣22m右中間ラックから⑦ラウタイミ、⑭藤井雄大と繋ぎ、⑭藤井が約70mを走りきり劇的なトライ、43-40と逆転勝利。何としても入替戦は回避したいという気持ちが両チームの粘りを生み出し学生らしい試合であった。MOMは逆転トライを取りきった⑭藤井雄大が選ばれた。

(記事:高橋弘達 写真:小巻真司)