トップリーグ 順位決定トーナメント3回戦東芝 VS キヤノン
2018年12月15日(土) 11:30キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 |
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レフリー: アシスタントレフリー: |
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東芝 | キヤノン | |||
31 | FULL TIME | 18 | ||
17 | 前半 | 8 | ||
14 | 後半 | 10 | ||
詳細 (TL公式) |
ダイジェスト
マッチレポート
本格的な冬空で強風の下、風下のイーグルスのキックオフでゲームがスタート。イーグルスは、再獲得から中盤で攻撃を重ねると前半2分、ブレイブルーパスのペナルティ、PGを選択、⑮フレッドが冷静に決め0-3と先制する。
その後も中盤でも攻防をイーグルスが制し、優位にゲームが進んでいく。
それでもブレイブルーパスは、中盤でペナルティを得ると相手陣でスコアをうかがう。
すると前半16分、ブレイブルーパスは右中間スクラムからサインプレー、⑭ジョネが内側からパスを受けるとそのまま抜け出し中央にトライ、コンバージョンも成功し7-3と逆転に成功する。
対するイーグルスは前半25分、中盤ラインアウトから攻撃を重ねると多彩な攻撃でブレイブルーパスの防御を崩し、最後は⑩田村がパスを受け右中間にトライ、7-8と再びスコアを上回る。
拮抗はすぐに破られる。
前半28分、ゴール前に地域を進めたブレイブルーパスは、右スクラムからショートパスでHIA途中出場の㉒ジョニーが抜け出し中央にトライ、コンバージョンも成功し14-8とする。
直後の33分、イーグルスは⑳占部が右ライン側を駆け抜けトライかと思われたが惜しくもタッチ。
そのまま前半終了かと思われた42分、ブレイブルーパスはPGを選択、17-8で前半が終了した。
後半風下に立つブレイブルーパスが、早々にチャンスを迎える。
中盤のキックカウンターを⑩中尾がキャッチすると好走、ゴール前まで地域を進めるとFWがねじ込むかと思われたが、イーグルスが堅守でペナルティを得て地域を押し戻す。
逆にチャンスを迎えたイーグルスは、相手陣まで地域を進めると後半12分、右ラインアウトからFWが細かく前進、最後は左に展開し⑬ティムが左隅にトライ、コンバージョンも成功し17-15と追い上げる。
引き離したいブレイブルーパスは、ゴール前まで地域を進めると後半23分、左ラインアウトからモールで前進、巧みにずらすと⑯湯原が左中間に押し込みトライ、コンバージョンも成功し24-15と引き離す。
後半28分、ブレイブルーパス㉓松岡のシンビンにより数的優位ができたイーグルスは、相手陣へ地域を進める。
後半35分、イーグルスはペナルティを得るとPGを選択、24-18として逆転圏内へ。
冷静なブレイブルーパスは後半37分、ハイパントをキャッチすると⑭ジョネがゲインし、チャンスを作ると⑳山本が左中間にトライ、コンバージョンも成功し31-18と勝負を決定づける。
このままノーサイドとなりブレイブルーパスが貫禄の勝利をあげた。
会見レポート
キヤノン
アリスタ・クッツェーHC
負けたことは残念。
東芝のパフォーマンスは勝利に値するものであったし、とてもいいチームだった。
今シーズンはチャンスをものにできず、パフォーマンスに一貫性がないという課題が続いたシーズンだった。
残りのカップ戦2試合にいい形で臨みたい。
嶋田直人キャプテン
残念だし、悔しい。
シーズンを通して、チャンスをスコアにつなげることができないという課題が解消できなかった。
この課題を来シーズンの課題として前向きに捉えたい。
Q. この試合の位置付けはどのようなものであったか?
クッツェーHC
前試合は入替戦が関係するというモチベーションがあったが、今回はそういうものがなかった。
強いて言えば、プライドを取り戻し、有終の美を飾るという目標を掲げたが、一貫性のないパフォーマンスという課題が残った試合だった。
Q.スクラムからトライを奪われたが、その原因は?
嶋田キャプテン
安定したスクラムを組まれたことと、個々のタックルが弱かったこと。
そういったシンプルな所でやられた。
東芝
瀬川智広監督
いいラグビーができないシーズンだったが、開幕戦でキヤノンに敗れたリベンジを果たそうということで試合の準備をしてきた。
今日も苦しい状況が多かったが、その中でもしっかりやりきったことが勝利につながった。
カップ戦はいい形で終わりたい。
小川高廣バイスキャプテン
勝ちたいという気持ちでやりきれた。
この気持ちをいつももってやりたい。
残りの試合も絶対勝つというつもりでやりたい。
Q.今シーズンの順位の感想と、その原因は?
瀬川監督
望んでいない順位だった。
ここ数年、競った試合を落とすことが多く、それで自信を失ってきた。
一つ一つ確実に勝っていくことが重要だと思う。
Q.選手が自信をなくしているように見えるが?
小川バイスキャプテン
負け慣れしてしまっている。
しかし、少しずつ自信を取り戻せている感じはする。
(文責 大林直之 早坂一成)