2019年ラグビーW杯日本大会の組分け抽選が行われた10日、出場チームのヘッドコーチや京都市、開催都市並びにラグビー協会関係者らが、世界遺産の京都下鴨神社(左京区)の糺ノ森(ただすのもり)で平安貴族の祭り「蹴鞠」を楽しんだ。
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新木直人宮司とラグビーワールドカップ組織委員会の御手洗冨士夫会長のあいさつに続き、京都蹴鞠保存会による解説を交えた実演から始まり、続いて各国のヘッドコーチや元日本代表の2019ラグビーW杯アンバサダーらも体験した。
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新木宮司のおはなしによると「蹴鞠は1400年ほど前に中国よりわたってきたもので、その精神は『和を以て貴しとなす』でありラグビーの『ONE for ALL ALL for ONE』に通ずるものがある」とのこと。
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また蹴鞠が行われた糺の森で、明治43年9月10日に第三高等学校と慶應義塾大学の間で日本で初めてラグビ(記録によるとラグビーではなく当時はラグビと呼ばれていた)の練習が行われたことから、「第一蹴の地」として記念碑が建立されている。
宮司より「この地で是非とも子供たちによるタグラグビーの大会をして、ラグビーによって子供たちを育ててほしい」とのお話があった。
その後、一行はラグビーボール型の絵馬を奉納しW杯成功を祈願した。
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坂田好弘関西協会会長
日本でW杯を開催するなら、「抽選会は是非とも日本で、できれば日本らしい京都で」と以前から思っていったので、この場所でこういったイベントができたのは非常にうれしい。
今後も世界中のラグビーファンから注目してもらえるような発信をしていきたい。
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