第8回 関西・一宮セブンズ大会(関西7人制ラグビーフットボール大会)レポート

2017年5月6日(土)7日(日) 第8回 関西・一宮セブンズ
場所:一宮市光明寺公園球技場

両サイドのデッドボールラインに沿ってツツジがきれいに咲き誇り、新緑の映える一宮光明寺公園球技場。
一宮ラグビークラブ、一宮工業高校、起工業高校、トライデントスポーツ医療看護専門学校の準備・協力により、球技場2面を使用して、大会は行われた。

<大会1日目>

晴天から、午後には降雨が予想されるコンディションのなか、府県24チームがA〜Hの8グループに分かれ、予選プールがキックオフされた。実力が伯仲する各リーグの中、プールA京都、プールB大阪、プールE奈良が各対戦チームを抑えて順当に1位通過した。また、プールC徳島、プールF静岡、プールG岐阜は接戦を制し、国体を控えたプールD愛媛A、プールH福井が対戦相手をノートライに抑え、カップトーナメントに駒を進めた。

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool A ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool B ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool C ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool D ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool E ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool F ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool G ■撮影:清水良枝

2017年5月6日(土) 関西・一宮セブンズ 予選pool H ■撮影:清水良枝

Bowl Tournament(3位グループ)

<大会2日目>

春の暑い日となる予感のなか、ボウルトーナメントから2日目はスタート。
決勝戦の組合せは、山口と広島となった。
山口は、1回戦は香川に43-10、準決勝は兵庫に31-7。
広島も、1回戦は三重に36-14、準決勝は岡山に先制されるも47-14と点差と、両チーム点差を拡げた試合で、決勝進出となった。

決勝 山口 22(前半12/後半10)-(前半12/後半12)24 広島

決勝は、前半2分、山口④早瀬のトライ(ゴール成功)で先制すると、広島が、前半4分、⑦原がゴール右へトライ(ゴール成功)、前半5分には、①藤代が左中間へトライを重ね7-12とする。
一方、山口は、前半終了迫るなか、左から右へ大きく展開、①田中がトライ、12-12同点で前半を折り返す。
後半も白熱した試合が続く、後半キックオフからノーホイッスルトライを山口⑪横山が決めると、さらに、山口は、後半2分に自陣10m 付近からのゴロパント、左サイドを駆け抜けた⑦浜村が拾い上げ、そのままトライ、22-12とする。
ここから、広島が反撃、後半4分に右から左への展開で、②細美がトライ、さらに、後半6分、相手陣22m外側のペナルティから連続攻撃で、⑩石橋が縦に抜け、ゴール中央へトライ、同点とすると、ゴールも成功し、22-24と逆転する。
逆転に成功した広島が、ボウルトーナメントの優勝となった。

2017年5月7日(日) 関西・一宮セブンズ ボウルトーナメント決勝 ■撮影:清水良枝

 

Plate Tournament(2位グループ)

ファイナルに駒を進めたのは愛知B、愛媛Bの2チーム。
愛知Bは、1回戦和歌山に17-12と、1トライ差で勝利すると、準決勝は石川に34-0で決勝進出を決める。
愛媛Bは、1回戦は鳥取に29-5、準決勝を31-7と危なげない試合運びで決勝進出を決めた。

決勝 愛知B 14(前半7 /後半7 )-(前半14 /後半5 )19 愛媛B

前半4分、愛知Bが連続攻撃で右から左への展開から⑰池本が縦に突き、左中間へトライ(ゴール成功)で、7-0と先制する。
愛媛Bは、後半5分、連続攻撃で左から右への展開で⑦高田が縦に抜け、中央にトライ(ゴール成功)、7-7と同点とする。
さらに、愛媛Bは、前半終了間際、22m内側ペナルティから連続攻撃で③眞鍋がゴール左へトライ(ゴール成功)、7-14とリードして、前半を折り返す。
後半に入り、キックオフのボールを愛知Bが確実にキャッチ、展開すると、⑪藤田が縦に切れ込み、50mを走り切り右隅へトライ、⑨犬飼が難しい角度のゴールを成功させ、14-14と同点に追いつく。
後半3分、愛知Bはシンビンにより6人となると、愛媛Bが攻撃、4分、愛媛Bトライかと思われた攻撃を、愛知Bが2人のタックルでインゴールノッコンを誘い、攻撃をしのいだかに見えたが、後半6分、愛媛Bは連続攻撃から、⑥原が右隅へトライ、14-19とリードし、フルタイム。
プレートトーナメントは、愛媛Bの優勝となった。

2017年5月7日(日) 関西・一宮セブンズ プレートトーナメント決勝 ■撮影:清水良枝

 

Cup Tournament(1位グループ)

来年の国体開催県で強化の進む福井は、1回戦を24-10と岐阜に勝利し、準決勝、奈良に前半5-17とリードを許すも、後半終了間際にトライを決め21-17と逆転し、決勝進出を決める。
一方のブロックは、優勝候補がひしめき、激戦となる。
1回戦で2年連続優勝の京都を33-17で破った大阪と、1回戦徳島に38-7で勝利した愛媛Aの準決勝となる。
例年優勝候補筆頭として活躍が期待される大阪と、今年度国体開催を控え、順調に強化が進んでいる愛媛Aとの好カード、キックオフ直後から双方がボールをよく動かしめまぐるしく攻防が繰り広げられる。
やや優位にゲームを進める愛媛Aが12-7と前半を制する。
後半になってもクロスゲームの緊迫感が続く。それでも終始落ち着いたゲーム運びを見せる愛媛Aが必死に反撃を試みる大阪の攻撃を抑え、24-21と前評判通りの接戦を制した。

決勝 愛媛A 28(前半7 /後半21 )-(前半19 /後半7 )19 福井

決勝は、愛媛Aのキックオフで始まると、福井がそのボールを左右へ展開し、⑧坪内がゴール左へノーホイッスルトライ(ゴール成功)、0-7と先制する。
前半は、福井のペースで進む。
前半3分、福井キックオフで再開後の攻防から、福井がターンオーバー、左から右へ大きくボールを動かし、⑱池野がゴール右へトライ(ゴール成功)、0-14。
さらに、前半5分、相手陣22m付近で、福井がターンオーバーに成功、獲得したボールを持った③下島がラックサイドを突き、左隅にトライ、0-19と突き放す。
愛媛Aは、前半終了間際、連続攻撃で福井を攻め、⑨渡辺のトライ(ゴール成功)により、7-19とし、前半が終了した。
後半に入り、愛媛Aが試合を優位に進める。
福井のキックオフ、愛媛Aはボールを獲得し、2フェイズで右サイドを攻め切り、⑥木下がインゴールで中央まで持ち込みトライ(ゴール成功)、1分で、1トライ差の14-19まで詰め寄る。
さらに1分後の後半2分、愛媛Aでキックオフ再開のボールを、愛媛Aが獲得、⑥木下が駆け抜け、ゴール中央へトライ(ゴール成功)で、21-19と逆転に成功する。
愛媛Aに傾きかけた試合の流れを、福井は、後半4分、引き戻す。相手陣10m付近で、⑦寺井が縦に抜けると、ゴール前まで持ち込み、そこから、大きく左へ展開、元日本代表④小野澤がトライを決め、ゴールも成功し、21-26 と逆転し1トライ差とする。
試合終了寸前、ホーンが鳴るなか、ラスト1プレイの愛媛Aボールでのハーフウェイライン付近でのスクラム、愛媛Aは連続攻撃を仕掛け、最後は①忽那がゴール中央へトライ、さらにゴールを決め、再逆転28-26とし、フルタイム。
今年度と来年度の国体開催県同志の対戦となった決勝は、大接戦の末、愛媛Aが勝利、プレートトーナメントの愛媛Bの優勝の30分後に、さらに、愛媛Aがカップトーナメントの優勝を決めた。

2017年5月7日(日) 関西・一宮セブンズ カップトーナメント決勝 ■撮影:清水良枝

 

女子エキジビジョンマッチ

静岡、三重、今年の国体開催地・愛媛、大会開催地・愛知の4チーム総当たりで行われた。
若手主体で臨んだ静岡と愛媛は、第2試合の直接対決を27-12で制した、静岡  が3位、愛媛が4位となった。
愛知と三重は、第1試合をともに完封し、第2試合で直接対決となる。
三重が、前半4分、④杉本のトライで先制すると、愛知も④川岸のトライで同点とし、5-5で折り返す。
後半に入り、三重は2人の外国人選手と投入。
しかし、開始早々、三重がシンビンで1名少なくなるなか、愛知がゴール前でフェイズを重ね、③小迫がゴールポストカバーへトライ、さらに、後半3分にも⑦門脇がトライを重ね、15-5とリードする。
しかし、ここから三重が、後半5分、自陣ゴール前から⑥アシェリーからディフェンスを振り切りパス、⑫伊藤が左サイドを走り切りトライ(ゴール成功)、15-12とすると、ノーサイド寸前、ハーフウェイライン付近で得たペナルティから、⑨ジョージアが抜け出し、トライ(ゴール成功)により、15-19とし、三重が試合を制した。
総当たりの各チーム3試合を終え、女子エキジビジョンマッチは、三重の優勝で終了した。

2017年5月7日(日) 関西・一宮セブンズ女子エキシビジョン ■撮影:清水良枝

結果

組合せ


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スケジュール

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