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トップリーグ 入替戦
豊田自動織機 VS. 三菱重工相模原
2017年1月28日(土) 13:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 | ||||
豊田自動織機 | 三菱重工相模原 | |||
33 | FULL TIME | 21 | ||
14 | 前半 | 0 | ||
19 | 後半 | 21 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
穏やかな冬の陽射しの下、豊田自動織機のキックオフで試合開始。トップリーグに何としてでも残留したい豊田自動織機と、昇格に向けて意欲を漲らせる三菱重工相模原。
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序盤からお互いに意地を見せた攻防が続くが、三菱重工相模原のディフェンスの甘さが少し目につく。
そして、前半9分、豊田自動織機はそのディフェンスの甘さをついて連続攻撃を仕掛け、最後は④藤井が右中間にトライ(ゴール成功)し先制する。
その後はお互いにエリアを意識したキック中心の試合を進めるが、決定的なチャンスは訪れず。
このまま前半終了かと思われた前半38分、豊田自動織機は自陣から積極的に展開し、⑧ライアンが甘いタックルを外しながら大きくゲイン。
一度はタックルされるも再びボールを動かし、最後は⑧ライアンが左中間にトライ(ゴール成功)し、点差を広げる。
そして、終了間際の三菱重工相模原の連続攻撃にも厳しいディフェンスで対応し得点を許さず、14-0の豊田自動織機リードで前半終了。
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後半に入っても、豊田自動織機が敵陣で優位に試合を進める。
後半4分に敵ゴール前5mスクラムから展開し、最後は⑮マークがトライ(ゴール成功)、21-0。
このまま豊田自動織機のペースで試合が進むかと思われたが、後半11分に三菱重工相模原にビッグプレーが飛び出す。
相手キックのカウンター攻撃から⑭ロドニーが快速を披露し、大きくゲイン、そのボールをつないで、最後は⑤トーマスが右中間にトライ(ゴール成功)し、反撃に出る。
これに対し後半18分、豊田自動織機はマイボールのラインアウトから継続し、最後は⑯吉田がトライ(ゴール成功)し、28-7と再び点差を広げる。
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しかし、ここから三菱重工相模原が目を覚ましたかのようなプレーを見せ始める。
直後のキックオフのボールをFWが獲得し、そこからテンポのいい連続攻撃をし、最後は⑬レポロが中央付近にトライ(ゴール成功)。
さらに、後半24分にも⑪ロコツイがトライ(ゴール成功)を加え、28-21と7点差まで詰め寄る。
しかし、反撃もここまで。
後半37分、豊田自動織機はライン攻撃から大きく抜け出した⑩サムのキックパスに、㉓JJが見事に反応し左中間に勝利を決定づけるトライ。
そのまま逃げ切った豊田自動織機が33-21で勝利をあげ、トップリーグ残留を決めた。
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記者会見ダイジェスト
三菱重工相模原ダイナボアーズ
佐藤監督
遠方の試合だったが、ホームのように多くのサポーターに応援していただき感謝している。紙一重のプレーでチャンスを失った。ラストパスがつながらなかった。しかし、トップリーグに通用するプレーは、いくつかできたと思う。
西舘キャプテン
アウェイだが、多くのファンに応援してもらった、勝てなかったことが残念。試合に向けての雰囲気も準備も良かった。プレッシャーか、力が出せなかった。気力が相手の方が上だった。
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−−バックスの力があるチームだと思うが、今日のゲームプランは?
佐藤監督
保守的なプレーを選択し、テンポ、幅広くグランドをつかうつもりだった。
−−前半ラインアウトで苦しんでいたが、修正はできたのか?
佐藤監督
最大の敗因は、ラインアウトからの攻撃がうまくいかなかったことだ。総じてみれば大差はなかったと思うが、ラインアウトと小さなプレーの差だったと思う。
豊田自動織機シャトルズ
丹生監督
ファン、社員の応援が力になった。三菱の気持ちは、織機の過去の経験からよくわかっていたので、気持ちで負けないよう試合に臨んだ。トップリーグで培った力で勝てた。来シーズンは、トップリーグでいい試合をしたい。
村川ゲームキャプテン
応援の力は素晴らしい。もう少し相手を圧倒したかった。三菱の縦の力が強かった。来季は、この場所に来ないように頑張りたい。
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−−三菱は、ラインアウトが最大の敗因だといっているが?
丹生監督
三菱のセットは、分析した。結果、キックの多用、テリトリー重視で臨んだが、うまくいかなかった。
−−焦らなかったか?勝因は?
丹生監督
今シーズン同様、得点してから攻め込まれた。反省点。トップリーグの経験が大きい。
村川ゲームキャプテン
うまくいかなかったこともあるが、分析通り出来た。相手の流れを止めることができたし、縦のゲインがうまくいった。
(文責:大林直之 印貢孝祥)