1月9日(土) 第46回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会 仙台高専・名取 25-24 奈良工業高専

2016-01-09 (21)

1月9日(土)第46回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会 仙台高専・名取 対 奈良工業高専

2016年1月9日(土) 13:00キックオフ グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
レフリー: 
アシスタントレフリー:
仙台高専・名取 奈良工業高専
25 FULL TIME 24
12 前半  3
13 後半  21
 詳細(日本協会)

マッチレポート

若さとだけでは説明がつかない、失敗を恐れる間も無いほどの勢いが、ボールへの一瞬の躊躇いを飲み込み、大会史上稀にみる逆転劇を生んだ。
強風且つ強い陽が差し込むグラウンド、風下の奈良高専・先蹴でキックオフ。
激しいブレイクダウン、素早い展開を図るも、ノックオン等のケアレスミスが目立ち、緊張も相まって風を計算したゲーム運びに苦心する両チーム。なかなかスコア出来ない。
そんな状況下、仙台高専・名取の鋭いプレッシャーをかけ続けた結果が奏功した16分、奈良高専陣22m付近スクラムから左展開、FB15遠藤がタックルを振り解き左隅にT(G不成功5-0)。

波に乗るかと思われた仙台高専・名取だったが、我慢のDFで対抗する奈良高専の粘りに27分PGを与えてしまう。(5-3)盛り返した奈良高専は、尚も仙台高専・名取陣内に攻め入るも、ケアレスミスでチャンスを潰してしまい、逆に前半終了間際の自陣ゴール前ラインアウトからキープし損ねたボールを、仙台高専・名取FL6松橋に持ち込まれTを許す。(G成功12-3)
後半、風上に位置した奈良高専はキックを多用し優位にゲームを進めるも、またもやケアレスミスから仙台高専・名取の逆襲に遭い、41分、46分と1T,1G,1PGを追加され20-3と突き放される。

このまま仙台高専・名取の快勝かと思われたが、「点差が開き、気が緩んだ」(遠藤主将)相手の隙を逃さない奈良高専は、前半とは見違えるようなハンドリングで57分、62分と連続トライを奪い、20-17と追い上げる。
仙台高専・名取は堅いプレーでボールキープを図るも、奈良高専の勢いが反則を誘発する。71分仙台高専・名取陣ゴール前でPGを得た奈良高専は、素早いリスタートからラックを形成、最後はLO5小銭が飛び込みT(G成功20-24)。
タイムアップ寸前のラストプレー、キックオフのボールを奇跡的に奪取した仙台高専・名取は、驚異的な精神力で繋ぎ、奈良高専ゴールに迫る。
展開される毎に奈良高専BKも必死のDFで喰らい付き、息が詰まる程の攻防が繰り広げられたが、最後は奈良高専陣ゴール前中央のラックから右展開、WTB14佐藤が右隅に逆転Tで25-24。
仙台高専・名取が3連覇、13回目の優勝を飾った。

(廣島 治)

 

監督&キャプテンコメント

仙台高専・名取 柴田尚都監督
学生スポーツ特有なのだろうが、前半から緊張が解れず、ミスが多いゲームだった。ただ、勝った要因は、と問われればこれまで培った力の賜物だと思う。3連覇は全く口にしていなかったし、学生たちは、このチームでの優勝しか目標になかった。(ゲームが切れれば終了の展開も)準備はしていたので、心配してなかった。
実力のあるチームと自負していただけに勝ってホッとしている。

遠藤力主将
優勝した実感が湧かない。最後は負けも覚悟していたが、最後のワンプレーに集中したことがなによりの勝因。こんな場面も想定、準備していたが、さすがにゲームをあきらめ泣くプレーヤーも居たが、勝ちたい気持ちを切らさないことが優勝に結び付いた。このチームで優勝できたことがなにより嬉しい。

フォトギャラリー

2016年1月9日(土) 高専大会 仙台高専名取 対 奈良工業高専 ■撮影:坂田勇三