11月11日(土) IPU環太平洋大学 vs 中京大学


2023年11月11日 13:00 K.O.
美作ラグビーサッカー場
入場者数:800人 天候:晴れ
レフリー:四辻 順一朗(関西協会)
アシスタントレフリー:米倉 陽平(関西協会) / 池田 吉伸(関西協会) / 城内 仁(関西協会)
IPU環太平洋大学 中京大学
10 FULL TIME 29
10 前半 0
0 後半 29
詳細(PDF)

試合映像(ライブ)


メンバー表(48時間前)

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IPU環太平洋大学
監督小村 淳
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR木村 隆聖2170105光泉カトリック
HO三木 淳平417292芦屋RS→報徳学園
3PRショーン・ヴェーテー4190132ウエストレーク
4LO西本 陽317394甲子園チビッ子ラガーズ→報徳学園
5LO生田 隼斗417697兵庫県RS→報徳学園
6FLソロモナ・タイレル3181104ハミルトンボーイズ
7FL宮岡 栄起317282摂津第四中→金光藤蔭
8NO.8國分 啓充317092ケヤキッズ大宮RFC→開志国際
9SH佐光 宥音316266徳島RS→脇町
10SO前坂 梨空217486脇町RS→脇町
11WTB片山 瑠217172玉島
12CTB上村 龍斗417286旭東中→金光藤蔭
13CTBエズラ・パウロ217592エッピングボーイズ
14WTB小南 寛太316870姫路RS→御所実業
15FB沖永 龍之介318097蹉跎中→金光藤蔭
16Re.波平 貫太216088読谷
17Re.木村 魁317092藤森中→京都工学院
18Re.阪口 蓮斗3180118住吉中→金光藤蔭
19Re.テアウ・アシュトン1186105ウエリントンカレッジ
20Re.竹林 真慶416887修学院中→光泉カトリック
21Re.大熊 真宏417672中鶴少年RC→浮羽究真館
22Re.岩佐 拓郎416886浮羽YR→浮羽究真館
23Re.大塚 忠宏117387中鶴少年RC→石見智翠館
中京大学
監督中本 光彦
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR武藤 巧樹3174101神丘中→御所実業
2HO草場 康太4175102豊正中→日本航空石川
3PR河井 祐樹3186123名古屋西
4LO佐藤 永4183100富山RS→富山第一
5LO中野 直輝4185102山口
6FL稲葉 創太417187勧修中→京都工学院
7FL渡邊 颯人218091筑紫丘RCJS→東福岡
8NO.8レイナード・ムートン1187110Monument
9SH長田 若椰316165明石ジュニアRS→報徳学園
10SO稲田 鎮318282郡山中→奈良朱雀
11WTB斉藤 仁夢416370富山県RS→石見智翠館
12CTB酒向 伶弥417885一宮RS→同朋
CTB谷中 廉417184西神戸RS→御所実業
14WTB黒木 和志217780豊橋RS→浜松工業
15FB橋本 遥人217180明石ジュニアRS→御所実業
16Re.岩重 太陽4175106鹿児島ABs→大分東明
17Re.小畠 健斗416195報徳学園
18Re.生野 貴大4173115大分雄城台
19Re.立松 大輝3185103御田中→日本航空石川
20Re.佐京 衞317693浜松工業
21Re.徳重 奏216784一宮RS→中部大春日丘
22Re.小島 拓也217276御田中→西陵
23Re.井上 尚哉217480時津RS→長崎南山

マッチレポート

第60回全国大学選手権大会東海・北陸・中国・四国地区代表決定戦。昨年に続き2年連続出場を目指す中国・四国地区代表 IPU・環太平洋大学(以下IPU)と、1998年以来の出場のチャンスを迎えた東海・北陸地区代表 中京大学(以下、中京)が、岡山県美作市の美作ラグビー・サッカー場で対戦した。

13時、両校応援団の大きな声援の中、IPUCTB13番エズラ・パウロのキックで試合開始。最初に相手陣22m 内に入ったのはIPU、中京ボールスクラムをPUSHしてボールを奪い左右にボールを散らしながら前進していく。しかし最後はラインアウト(以下、LO)でミス。次は中京、左22mL少し手前のLOのボールが大きくなったイーブンボールに、鋭く反応したF L6番稲葉創太が1人を交わしてGL5mに迫るが、IPUのディフェンスにノットリリースのペナルティ、お互いにチャンスを活かせない。

得点が動いたのは9分、IPU PR3番ショーン・ヴェーテーがパワフルに中京ディフェンスを引きずりながら中央22mLに迫ると、中京がたまらずオフサイド。IPU SO10番前坂梨空(りく)が25mのPKを成功し、3−0とIPUが先制した。先制で主導権を握ったIPUは続く11分にも、左自陣10mL付近のラックからFL6番ソロモナ・タイレルがラックの隙をついて敵陣22mL付近まで40mを走りラック、右に展開、再びラック、次は左にパスを回し、左中間にトライかと思われたが、痛恨のノックオンでチャンスを活かせない。

以降中盤は、IPUが中京陣内で試合を進めていく。すると24分、中京陣10mL付近の中京ボールLOのこぼれ球をIPUが確保し、ポイント近場でじわじわ前に出ていく。最後は、左中間GL15mのラックからSH9番佐光宥音(ひろと)が左のFB15番沖永龍之介、次に13番パウロが1人弾き飛ばしてオフロードパスでLO5番生田隼斗へ、そしてWTB11番小南寛太に渡り、小南が左タッチライン際を走り切り左中間にトライ、10番前坂のGも決まり10−0と差を広げた。前半終盤30分を過ぎて中京が 2度のチャンスを迎えるが、活かしきれずハーフタイム、10−0、IPUリードで前半を終了した。

後半、中京SO10番稲田鎮(まもる)のキックでリスタート。序盤、両チーム果敢にアタックを仕掛けるがミスやペナルティで共に敵陣深くに入ることが出来ない。ゲームが動いたのは12分、中京、左25mLOからモール、そしてラックとなり右に展開。SH9番長田若椰(なおや)から10番稲田、CTB13番キャプテン谷中廉が 2人をかわして右中間にトライ、自らのGも決まり10−7と追い上げる。

直後のKOのボールをIPU19番テアウ・アシュトンがダイレクトでボールをキャッチしてそのまま突進してGLに迫りラック、ラックからアタックするがノックオンでチャンスを逃してしまう。中盤に入り、ここから中京がIPU陣内で試合を進める時間帯が続く。23分、左中間G5mスクラムからNo.8レイナード・ムートンのサイドアタックでラック、ラックサイドを右に右にFWで突いていきGLに迫るがIPUもなかなかGLを割らせない。ここで9番長田が10番稲田へパス。稲田が内に切れ込んで中央にトライ、13番谷中のGも決まり、中京が10−14とついにひっくり返す。IPUも反撃に出てGLに迫る場面はあるがミスで得点に繋がらない。

終盤に入った31分、再び中京。CTB12番井上尚弥の中央突破でGLに迫りラック、そのラックから右に展開、10番稲田からWTB14番黒木和志へ、黒木が右隅にトライし9点差とする。(G不成功、10−19)

続いて37分、13番谷中が中央やや左15mのPKを成功し10−22、貴重な追加点を挙げる。中京は終了間際39分にも、WTB11番斉藤仁夢(じんむ)がダメ押しのトライを挙げ、谷中のGも決まり10−29、中京の勝利で試合終了。

IPUは中京と力はほぼ拮抗していた。特にフィジカルは互角以上であっただけに、試合を通してペナルティが17個と多すぎたのが痛かった。前半からペースを掴みながら、ペナルティで次第に中京に主導権を渡す展開となってしまった。中京は、後半、IPUを無失点に押さえた修正力は見事であった。特にスクラムで修正できたのは大きかった。

中京は1998年以来25年ぶりに大学選手権大会 1回戦に進出し、11月19日愛知県パロマ瑞穂ラグビー場で、東北・北海道地区代表の八戸学院大学と対戦する。東海・北陸・中国・四国4地区の代表として誇りを持って臨んでもらいたい。

会見レポート

IPU・環太平洋大学 小村 淳監督
先ずは岡山県協会さま、関西協会さまへ、この美作という素晴らしいグラウンドで試合をさせていただき有難うございました。
中京大学さんの強みの、スクラム、ラインアウトモール、バックスのフィジカルなところをしっかりと止めるというプランで挑みましたが、我々の予想以上のところがあり止めきれないところがかなりありました、しかし我々のボールを動かすラグビーで互角以上にチャレンジできましたが、ミスと規律のところでペナルティで自滅という形のゲームに残念ながらなってしまいました、ここが勝敗に直結したと思います。
1年間、三木キャプテンを中心に昨年以上にキャプテン主導で自主性をもっていろいろ考えさせてチャレンジさせていたのですが、最後のところで私のコントロールの部分と言うか、修正させられたらなという後悔は残っています、4年生中心にこの1年間よく頑張ってくれたなと感謝しています。

三木 淳平キャプテン
試合の前半はすごくいい形で自分たちのラグビーが出来ていたのですが、少し規律の部分でミスがあって、後半はその部分で失点をしてしまいこの結果になってしまいました。

Q.2年連続の大学選手権にはならなかったがどのように感じているか?
小村監督
中京大学さんは歴史もあり素晴らしいチームでリスペクトして戦いましたが総合的にまだまだ足りない部分がありました、春からやって来たラグビーはキャプテン中心にできたのですが、やはり規律のところでのミスが失点に直結するというのが身に染みてわかりました反省すべき点です。

Q.コロナ等もあり難しい学生生活だったともいますが4年間、環太平洋大学でのラグビーを振り返ってみて?
三木キャプテン
入学する前から大学選手権を目標にして入ってきました、去年は達成できたのですが、今年はBE THE CHAIN(強い絆でつながる)というスローガンで自分だけではなくFWリーダー、BKリーダーや後輩たちも含め全員でやってきましたが、ミスでこういう結果になってしまい悔しい思いです。

Q.ペナルティが多かった原因は?
小村監督
ゲームプランの中でファーストタックルはローに入ろうと決めていましたが、やはり疲れてくると高くなったり、ゲームの中でとっさに判断しなければならないところや、スクラムでのジャッジでレフリーの意向を理解して修正していくなど、順応させていかなければならないのは私の責任だと思っています。


中京大学 中本 光彦監督
先ずはゲームの運営にご尽力いただいた、関西協会、岡山県協会の皆様に感謝申し上げます、
この試合においてはスクラムがキーになるとチームで共有して、この2週間スクラムを組み続けました、その結果、最初は押されることがあったのですが、崩れることなく最後に組み勝ったかなと、それが勝因かなと思います、またBKも少ないチャンスを必ず得点できるように厳しい練習を重ねてきました、後半にそれが発揮できたところは選手たちを称えたいと思います。

谷中 廉キャプテン
このような試合を開催していただき有難うございます、前半はミスやペナルティが多くて苦しい展開が続いたのですが、前半のことを引きずらずに後半はそこを修正してFWで勝負出来たのでその結果が得点につながったと思います。



Q.ハーフタイムでの指示は?
中本監督
ラインアウトでかなり分析されてきていると感じましたので、ラインアウトで使うサインの整理と局面別でやることの意思統一を行いました、また後半のメンバーチェンジを事前に伝えてスタミナをロスせず出し切れるようにしました。

Q.今日の応援に対して?
谷中キャプテン
東海リーグからチームメイトが全力で応援してくれているので、毎回自分たちの強みにもなりますし糧にもなります、「チームメイトのためにも」という思いが一層強くなります、IPUさんの応援もすごかったのですが、それに負けずに応援してくれて感謝しています。

Q.1998年以来の選手権出場について?
中本監督
私の就任前のことなので私にとっては初めてです、伝統のあるクラブですので、OBや東海地区の方からの期待の中でなかなか勝てない時期がありました、その中で谷中キャプテン中心にあきらめることなく練習を続けてきた結晶が今日だったのかなと思います、本当に選手たちには感謝したいです。

Q.選手権1回戦に向けての意気込みは?
谷中キャプテン
大学選手権3回戦突破を目標に掲げていますが、先ずは八戸学院大学さんとの試合に向けて、今日の課題を修正していい準備をしてのぞみたいと思います。

中本監督
東海、北陸、中国、四国の代表として恥じない準備をして選手を送り出すという1週間にしたいと思います。
プレシャーはあるのですが、それを誇り、力に変えて最高のプレーができるようにしたいです。


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■KRPU 梶間智

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