10月19日(日) 1st・第7節 クボタ 42-28 宗像サニックス

トップリーグ 1stステージ・第7節 クボタ VS 宗像サニックス

2014年10月19日(日) 13:00キックオフ グラウンド:天理親里 入場者数:2573人 天候:晴れ / 無風
レフリー: 加藤真也
アシスタントレフリー:原田隆司 / 木村陽介 / 松岡実
クボタ
スピアーズ
宗像サニック
ブルース
42 FULL TIME 28
 15 前半 14
 27 後半 14
 勝点
5
 詳細(TL公式)  勝点
1

◎マッチサマリー
ジャパンラグビートップリーグ、古都・奈良で初開催。
奈良県ラグビーファンにとって長年待ちわびた日が遂にやってきた。『古都・奈良初開催』と銘打たれたクボタスピアーズ対宗像サニックスブルースの一戦は、雲一つない晴天のもと、そして緑輝く最高のピッチコンディションの天理親里ラグビー場で開催された。

前半開始早々、相手陣に攻め込んだクボタはボールを大きくBKに展開し、左サイドで待ち構えていたNo.8キーガン・ダニエルが先制のトライを奪う【5-0】。

さらに前半5分、10m付近ゴール中央でペナルティを得たクボタは、CTB立川理道が慣れ親しんだ故郷天理の地で落ち着いてショットを成功させリードを拡げる【8-0】。
反撃を見せたいサニックスは前半9分、ゴール前でできたラックからWTBアンドリュー・エブリンハムが抜け出してトライをあげ、ゴールも成功する【8-7】。
そして続けざまに11分には、サニックスSH濱里(耕)がゴール前ラックサイドを突破し、No.8新井に繋ぎ逆転のトライ。ゴールも成功した【8-14】。
このまま前半は終了するかと思われた37分、相手キックに備えて深いところに位置していたクボタCTBアイザイア・トエアバが自陣10m付近でボールをキャッチし、力強いランニングでサニックスディフェンスを切裂きWTB田中へパス、田中が蹴り込んだボールが再びトエアバの手に渡りトライとなる。ゴールも成功し、緊迫したゲーム展開のまま前半が終了した【15-14】。

後半に入り、前半と同様に開始早々クボタにチャンスが生まれる。4分、ゴール前ラックからPRタキタキ・エロネがインゴールに飛び込みトライを奪う【20-14】。
さらにクボタは後半8分にもトライを追加しリードを広げ【27-14】、
13分には途中から出場したケイド・ポキが目の覚めるような素晴らしいランでディフェンス網を突破しトライをあげる【32-14】。
16分、今度はBKがボールを大きく展開しWTB田中がトライ【39-14】。
クボタが立て続けに4個のトライを奪い、一時は点差が25点に開く展開となった。このままでは終われないサニックスは、後半から出場しているFW西井、BKドウェイン・スウィーニー、カーン・ヘスケスが闘志あふれるプレーを見せる。後半27分には、ドウェイン・スウィーニーのラインブレイクからカーン・ヘスケスにボールが渡りトライ。ゴールも成功する【39-21】。

このまま走り続けたいサニックスは、33分にゴール前でのラックからBKに展開し、CTBロビンス・ブライスがゴールラインを越える。ゴールも決め11点差まで追い上げる【39-28】。

しかし後半37分、サニックスが手痛いPGのチャンスを与えてしまう。この日、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたクボタCTB立川(理)の蹴り込んだボールはゴールポストに吸い込まれ【42-28】、
2トライ2ゴールでも逆転できない点差となり、ノーサイドの笛の音を聞くこととなった。

2573人の観客が見守る中行われた一戦はクボタ、サニックスともにスピード感あふれる好プレーの連発で、両チームともにトライ数によるボーナスポイントを獲得した。奈良県ラグビーファンの心に熱く刻まれる好ゲームを披露してくれたクボタ、サニックスの両チームに感謝したい。

(会見ダイジェスト)
【クボタスピアーズ 石倉俊二監督】
日本協会、関西協会、奈良県協会の方々のおかげで、このような形で奈良県初の試合ができ、素晴らしい環境で沢山の観客に来て頂き、とりわけ奈良県協会の皆様に感謝したい。クボタの応援も関西の本社だけでなく近隣の工場からも来て頂き、我々も勝てて良かったと思うし、勝って選手達も80分本当に頑張ってくれた。前半は厳しい時間帯もあったが最後まで粘ってくれた、後半も良いスタートをしてくれたが、最後に2トライを獲られ足が止まって厳しい展開となったが良く頑張ってくれた。セカンドステージはグループBでの試合となるが、我々としては昨年以上の成績を上げてワイルドカードトーナメントに出場して、日本選手権に出場することを目指して一歩一歩進んで行きたい。本日は誠に有難うございました。

【クボタスピアーズ 立川直道キャプテン】
素晴らしい環境の中でプレーさせて頂き、協会関係の皆様に感謝したい。先週の戦いでセカンドステージでの上位進出が消えてしまい、モチベーション的にも難しかったが、目の前のプレーに集中し、しっかり80分間戦おうと臨んだ。前半はサニックスのペースとなったが終始自分達のペースで試合が出来たかなと思う。次は下位グループとなるが、自分達の課題をクリアーにして、日本選手権出場の可能性もあるのでそこを目指して頑張りたい。

(高校、大学と過ごした天理での初めて試合が出来る感想と会場の雰囲気は?)
立川:天理で生まれ育って20数年ラグビーをして、さらにクボタで4年間プレーし、お世話になった人達に成長した姿を見せたかった。我々は千葉のチームだが、ホームでプレーしているような雰囲気で、できたことを感謝している。

(日本選手権出場までの課題は?)
立川:先週もそうだったが、順位が我々より下位のチームに対しても合わすことが課題です、ムラをなくすことが一番だと思う。しっかりベストパフォーマンスをすれば上位とも十分戦えると思う。

(スタンドには知った顔の人達も多かったと思うが、感想は?)
立川:懐かしいなと思ったのが第一印象。クボタのジャージで仲間と天理でプレー出来たことに感慨深いものがあった。

【宗像サニックスブルース 藤井雄一郎部長兼監督】
前半の最終節でどうしても勝っていい形で終わって課題をしっかり直したかった。いい部分もあったがゲーム運びが雑なところがあって、中盤に獲られたところが痛かった。しっかり一旦スイッチを切って必ずセカンドステージでは上位を目指したい。

【宗像サニックスブルース 田村衛士キャプテン】
今日はいいところと悪いところがあったが、悪いところは後半の立ち上がりに何本かのトライを獲られたところが敗因だ。

(監督は天理高校の出身で今回初めて奈良でトップリーグが開催される感想は?)
藤井:高校時代の30年前にここで練習して不思議な感じがあった。出来れば勝ちたかったが、クボタには天理出身者が多いので、その数で負けたかなと思う。

(記事:森弘暢、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:北畑幸二
(以上、奈良県ラグビーフットボール協会))

 


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