関西大学Aリーグ 第4節の見どころ

KDAL 第4節の見どころ

12:00K.O. 摂南大学 VS 同志社大 宝が池
14:00K.O. 京都産業 VS 近畿大学 宝が池

12:00K.O. 天理大学 VS 立命館大 天理親里
14:00K.O. 関西大学 VS 関西学院 天理親里


★ 摂南大学 vs. 同志社大学 ★

ここまで2勝1敗同士の両校。摂南大学は前節、天理大学に敗れはしたものの愚直にプレーする姿は勝利への執念が強く感じられた。伝統的に攻撃力があり、これまでの平均得点が34点とアタック面での好調を維持している。セコナ・トプイ、トゥア・サミソニの両外国人選手の突破力が軸になっているのはもちろんだが、個々の選手の強気な攻撃は他校にとって脅威となっている。

一方、同志社大学は開幕戦に敗れはしたが、直近2試合では後半に得点を重ね地力を見せている。FWは才田主 将を中心としたセットプレーが強みであり、BKはSOの渡邊を中心に多彩な攻撃パターンがある。FW,BK共にスキルレベルの高い選手が多く、相手や状況によって修正できる能力を備えている。両校にとって優勝を争う上で非常に重要な試合であり、緊張感のある中でどちらが自分たちの強みに徹することができるかが勝負のポイントとなるだろう。

★ 京都産業大学 vs. 近畿大学 ★

前節、執念で勝利をもぎ取った京都産業大学は、粘り強く直向なディフェンスと伝統を継承するスクラム、モールが強みであり、チームの軸がぶれることがない。BKでは、バックスリーにスピードある選手が揃っており、その中でも 森田が攻撃の軸となる。FWが強みを全面に生かし、前に出て、森田が良い状態でボールを受けることができれば 試合を優位に運ぶことができるだろう。

一方の近畿大学は天理大学に大敗したものの引きずることなく前節、昨年の優勝校に攻撃力を見せつけ勝利を収めている。アタック、ディフェンス共に安定感があり、リズムを掴むとその勢いは脅威となる。また、近年、モールがチームの強みとして定着してきており、いかに敵陣に入るかがポイントとなる。セットプレーを安定させ、BKがエリアを支配することができれば勝利に近づく。互いに接点での激しさには定評があり、どちらが規律を守ってプレーし続けられるかが勝負のポイントとなるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 中林 正一


★ 天理大学 vs. 立命館大学 ★

天理大学は、春シーズンから非常に評価が高く、優勝候補のひとつに挙げられている。前評判通りこれまでの3試合は、安定した実力で制しリーグ内で唯一の全勝をキープいている。特にファウルア・マキシ選手、モセセ・トンガ選手の調子が良い。チームの特色としては、例年、全員の運動量が高く非常にテンポの良いラグビーをするが、今年はそれに加えてセットプレーにも力をつけており、戦いぶりにさらなる強固さを加えている。

一方、立命館大学は開幕戦からの3試合全てが接戦となっているが、シーズン開幕を前にした頃から徐々にチームが良くまとまってきている。WTBの山口選手は1年生ながらスピードがありトライを取る嗅覚を持っている。ゲームメイクには定評のあるチームだけに天理大学戦ではセットプレーで優位に立てればチャンスはある。試合巧者同士の対戦であるため目の離せない試合になるであろう。

★ 関西大学 vs. 関西学院大学 ★

関西屈指のボールを動かすラグビーをする関西学院大学。昨シーズンは4年生が多かった為、今シーズンはレギュラーが大きく入れ替わったが、ボールを動かすラグビーは健在である。ただ、これまでのところ昨シーズンに比べるとややミスが目立っている。ボールを継続できれば爆発的な力を見せてくれるだろう。

一方の関西大学は、開幕からこれまでのところ未だ勝ち星はないものの、3試合ともゲーム内容としては互角に戦っており、非常に力のあるチームである。特に両WTBには決定力があり、一気にトライまで持っていく力があるので、いかに活きたボールを両WTBに渡せるかどうかがポイントとなる。この両チームの対戦はお互いボールをよく動かすラグビーをするので、展開が早くテンポの良い試合となるであろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 淡路靖弘