第1節 試合の見どころ
10月5日(日)
11:30 K.O. 関西学院大学 vs. 近畿大学 @近鉄花園2
13:30 K.O. 京都産業大学 vs. 摂南大学 @近鉄花園2
12:00 K.O. 立命館大学 vs. 大阪体育大学 @近鉄花園1
14:00 K.O. 同志社大学 vs. 天理大学 @近鉄花園1
関西学院大学 vs. 近畿大学
昨年の主力メンバーが多く残る関西学院大学は、Aリーグ全勝優勝を目標に掲げている。個々人のスキルレベルは非常に高いだけに、細かなミスを如何に減らすかが課題である。攻撃力はNo.8徳永、SH徳田を中心とし、関西トップレベルを誇るだけにセットプレーの安定がゲームをコントロールしそうだ。一方の近畿大学は、8月から3度の強化合宿を経て、チームは着実に力をつけてきている。SH光井主将、CTB小林を軸にBKの展開力は安定している。伝統的にコンタクトプレーの強さが持ち味だけに、1対1の勝負で優位に立てれば、昨年最下位からの巻き返しは十分に可能である。攻撃の関学に対して近大の防御。両チーム共に初戦に勝って勢いをつけたい。
京都産業大学 vs. 摂南大学
夏合宿では、セットプレーの安定とBKの展開力の強化に取組んできた京都産業大学は、京産=スクラムとのイメージ通り、今年も試合ごとに強さが発揮されることだろう。昨年の中心選手が抜けたBKは、成長著しいWTB森田の決定力やSH梁からのハイパント攻撃など昨年以上に力を着けてきており、昨年の3位を超える優勝を狙う。一方、圧倒的な力で入替戦を勝ってきた摂南大学は、今シーズンの台風の目となりそうだ。夏合宿ではFWのみ、全体合宿よりも早く菅平にあがり、セットプレーの強化に取組んだ。突破力のあるFWフェツアニとセコナ、縦に強いCTB松岡がゲインラインを突破した後の攻撃が繋がれば、他チームの脅威となるだろう。強力FW同士のこの戦いは、やはりセットプレーの優位さが試合を支配しそうだ。
(関西大学ラグビーリーグ委員 中尾 晃)
立命館大学 vs. 大阪体育大学
2014年の関西大学Aリーグ戦が、ここ花園ラグビー場で全8チームが集い開幕する。今年も波乱の幕開けとなるのか、数多くの好ゲームでファンを魅了したい。
昨年の覇者立命館大学は連覇に挑む。数名のFWの核が抜け、戦力ダウンは否めないが、個の強靭なフィジカルと組織ディフェンスの堅守から切り返しを狙いたい。FWがハードワークし、スピードとキレのあるBKが勝負する展開に持ち込めれば主導権を握れ勝機は必然となるであろう。
一方の大阪体育大学は、持ち前のスクラムに磨きをかけてきた。1年次から活躍するPR伊尾木を軸に、走力ある主将のNo.8福本が後方からタクトをとり、まずはここから崩したい。BK陣は特筆する選手はいないが、個の役割をきっちりと全うする選手が揃うだけに大崩れはしない感がある。ロースコアの勝負に持ち込めるかがキーになりそうだ。まずはスクラムの主導権をどちらが握るか、その攻防をみどころとしたい。
同志社大学 vs. 天理大学
素養のある選手が揃う同志社大学。今年の強みは北川、才田、海士のPR陣が軸となるスクラムの強さである。さらに強化したラインDFで圧力をかけ、相手攻撃を寸断する。ATはどこからでもトライを取りきる力を持つ選手が多い中、大きく展開するチームのストラクチャーも浸透し、対戦相手は手を焼くこと必至である。一方、前評判の高い天理大学は、夏季の交流試合で関東の強豪大学を破るなど好調が伝えられている。体格は大きくないが強靭なフィジカルに各選手の仕事量の多さ、そして変幻自在のパスワークでDF網を突破する。外国人選手の力も推進に、オールブラックのチームは2年ぶりのリーグ制覇を狙う。
この注目カードは、お互いが描くセットプレーでの攻防が勝敗を分けると睨み、そこをみどころとしたい。
(関西大学ラグビーリーグ委員 神本 健司)