トップチャレンジリーグ1stステージ 第7節近鉄 対 NTTドコモ
2018年11月4日(日) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 入場者数:8047人 天候:くもり時々晴れ/強風 |
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レフリー:木村陽介(日本協会A2) アシスタントレフリー:船岡克広(関西協会) / 實野隆一(関西協会) / 真鍋翔太(関西協会) |
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近鉄 | NTTドコモ | |||
28 | FULL TIME | 24 | ||
14 | 前半 | 12 | ||
14 | 後半 | 12 | ||
詳細 (PDF) |
マッチレポート
昨年度まで長年トップリーグで行われていた「大阪ダービー」、近鉄ライナーズとNTTドコモレッドハリケーンズの地元チームの対戦。今年度、トップチャレンジリーグに降格した両チームはこれまでリーグ戦で共に全6戦をほぼ圧勝している。昨年度のトップリーグではリーグ戦第5節と順位決定トーナメントで2度対決し、2度ともNTTドコモが近鉄を僅差で破っている。秋晴れの新装された東大阪市花園ラグビー場。8,000人を超える大観衆の見守る中、NTTドコモFB⑮リアン・フィルヨーンのキックオフで幕を開けた。
早速先手を取ったのはNTTドコモ。ボール処理に手間取った近鉄BK陣のこぼれ球を拾ったWTB⑭スルンガ・ラリー・スティーブンが右中間にトライを挙げ、開始わずか1分で0-5とした。実力の伯仲したチーム同士の中盤での攻防の続いた16分、ハーフウェイライン付近でルーズボールを手にしたWTB⑭スティーブンが今度は50m近くを独走、近鉄DF網をかいくぐり連続トライを挙げ0-12と点差を広げた。一方の近鉄も中盤の攻防を制して、FW陣が徐々にNTTドコモ陣に攻め入る。こちらはFWラッシュと新加入SH⑨ライアン・ローレンスの巧みな球さばきで29分、40分にSO⑩パトリック・ステイリン、LO④辻 直幸がトライを挙げNTTドコモを逆転、14-12と近鉄リードで前半を終えた。
後半に入っても近鉄の猛攻が続く。今度は高速BK陣が連続してトライを挙げ、一時は28-12とリードを大きくする。しかし15分以降は一転してNTTドコモがボールを支配。16分、21分にBKが連続トライを挙げ28-24と4点差に迫る。
その後も中盤での激しい攻防でNTTドコモが近鉄ゴールに迫るが、近鉄FW陣も必死にしのぐ。特にロスタイム(5分間)に入り逆転トライに拘るNTTドコモの猛攻に耐えた近鉄が4点差を守りきり、全勝で1stステージ首位を獲得した。
トップリーグに劣らない多くの観衆の前で白熱した首位攻防戦を演じた両チーム。最終決着は11月25日からの2ndステージに持ち越されたが、互いに焦点はその後のトップリーグ入れ替え戦に向けられていることは間違いない。両チームのさらなる奮起に期待が高まる。
ヘッドコーチコメント
近鉄ライナーズ
有水剛志 ヘッドコーチ
力の差のないNTTドコモとのゲームだったが、80分間最後まで選手自身が勝ちに対して貪欲になって、勝ち切れたところが大きかった。今シーズン始まった時から12月23日の入替戦に勝利することがターゲットだったので、そこに向けて2ndステージでもさらにレベルアップしたい。
NTTドコモレッドハリケーンズ
マイケル・ブリューワー ヘッドコーチ
ものすごく熱く良い試合だった。どちらかがミスをすると得点につながる展開で、ドコモにも勝つチャンスはあった。しかし少しだけドコモの脅威が足らなかった。その理由は80分間プレッシャーのある試合がシーズン初めてだったからである。しかし良い試合だったので、見えた課題を修正して、6週間後の入替戦に必ず勝てるように臨みたい。
(大阪府協会:文責 石川 悟)