トップリーグ2017-2018 第13節
トヨタ自動車 VS 神戸製鋼
2017年12月24日(日) 14:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場 | ||||
トヨタ自動車 | 神戸製鋼 | |||
39 | FULL TIME | 33 | ||
29 | 前半 | 19 | ||
10 | 後半 | 14 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
冬の寒空の下,ヴェルブリッツのキックオフで試合開始。
序盤からヴェルブリッツが積極的にボールを動かし、試合を優位に進める。
そして、前半6分,ヴェルブリッツは相手陣22mライン内側のラインアウトからモールを作って押しこんだ後、②彦坂が抜け出して右隅にトライ(ゴール成功)し、7-0と先制する。直後のキックオフからスティーラーズは連続攻撃でゴール前まで迫るも、ペナルティを犯し得点できず。
対するヴェルブリッツは、その後のラインアウトからボールをうまくつなぎ、最後は⑤ジェイソンがトライ(ゴール成功)し、前半13分、14-0と突き放す。
この後、スティーラーズも連続攻撃から⑦橋本がトライを決め、14-5と点差を縮めるが、ヴェルブリッツは、前半20分にオフロードパスの連続から⑭小原、さらには前半24分には相手ボールをインターセプトした⑪ヘンリー(ゴール成功)が連続トライを決め、再び点差を26-5と広げる。
このままヴェルブリッツのペースで試合が進むかと思われたが、スティーラーズは、前半27分にラインアウトを起点にしたプレーで、⑫山中がトライ(ゴール成功)により、26-12。
前半32分に、ヴェルブリッツにPGを決められ、29-12となるが、スティーラーズは、再びラインアウトを起点にしたプレーで、前半35分に②木津がトライ(ゴール成功)とし、26-19のヴェルブリッツ10点リードで前半終了した。
後半は開始早々からボールがめまぐるしく動く展開になるが、互いにミスでスコアには至らず。
ようやく得点が動いたのは、後半11分のヴェルブリッツのPG成功、32-19となる。
しかし、ここからスティーラーズが怒涛の攻撃を見せる。
そして、後半15分、相手ゴール前のラインアウトからのモールにBKの選手も参加して押し込み、最後は認定トライをあげて、32-26と6点差まで迫る。
この後、ヴェルブリッツの2人シンビンで数的優位にたったスティーラーズは、さらに攻撃のペースを上げる。
そして後半25分、再びラインアウトからのモールを押し込んで⑨アンドリューがトライ(ゴール成功)し、32-33とこの試合初めてリードを奪う。
このままスティーラーズが逃げ切るかと思われた後半40分、ヴェルブリッツが素晴らしい集中力で攻撃を継続,最後は㉒ライオネルが中央にトライ(ゴール成功)し、再逆転、39-33と劇的な勝利を収めた。
会見レポート
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ジムHC
まずは、トヨタ自動車の勝利におめでとうと言いたい。今日はどちらに転んでもおかしくない試合だった。先に、相手にリードされたことは良くなかったが、出場した選手が自分たちの通用することを信じて最後まで闘いぬいたことを誇りに思う。精度がよくない部分もあったが、前半のリードをひっくり返して逆転できたことも良かった。
山中ゲームキャプテン
今日は勝つことができた試合だった。特に、最後にトライを取りきることができなかった。前半に簡単に点を取られすぎではあるが、後半修正できた点は良かった。この試合に勝てなかったということが、今のチームの実力だと思う。
Q. 後半の敵陣ペナルティで、ゴールを狙わなかった理由は?
A. 山中ゲームキャプテン
それまでのモールで優位にたっていたので、トライを取りにいった。
Q. プレーオフ進出が途絶えての試合はどうであったか?
A. 山中ゲームキャプテン
プレーオフが途絶えたとしても、残された試合を全力で戦うことで、少しでも順位を上げることを目的に試合に挑んだ。
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
東芝がサントリーに負けたので、試合の結果に関わらず、クオリファイできた試合であったが、神戸製鋼に勝ってクオリファイできて本当に良かった。チームとしては、まだまだ成長途中で、モールをどのように止めるか、40分でオフサイドを10回以上犯さないためにどうするかなど、改善しなければならい。
姫野主将
純粋に嬉しい。特に、神戸製鋼に勝ってベスト4 としてプレーオフに進めることが嬉しい。課題はまだまだあるので、次のパナソニック戦に向けて、いい準備をしてのぞみたい。
Q. 今日の神戸製鋼に関して、想定外だったことは?
A. ジェイクHC
モールが多かったこと。相手の布陣は、エリス、ニコラス、クーパーとバックスに外国人選手を3人配置してきていたので、モールが多かったのは驚きだった。7年で1度もプレーオフに進んでいないトヨタ自動車が、プレーオフ常連の神戸製鋼のようなチームに対処するのは困難なことだった。
Q. 9月23日のパナソニック戦から成長した部分は?
A. ジェイクHC
かなり多くのことが挙げられるが、「信念」の部分が一番。去年であれば、このチームではNTTコミュニケーションズや神戸製鋼には勝てなかっただろう。今年は、そのようなビッグゲームで勝利ができるようになった。相手のバックスを消耗させて、オフロードでトライを取ったことは特徴的だった。FWのトヨタだけではなく、そのようなプレーができるようになったことが成長といえる。
A. 姫野主将
メンタルが違う。苦しい試合で勝ちきるという自信がついた。次戦のパナソニック戦でもいいマインドセットをすることで勝ちたい。
(文責:大林直之、伊勢昌幸人)