12月17日(土) 第12節 トヨタ自動車 24−37 サントリー

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トップリーグ 第12節
トヨタ自動車 VS. サントリー

2016年12月17日(土) 14:00キックオフ グラウンド:豊田スタジアム
トヨタ自動車 サントリー
24 FULL TIME 37
10 前半 22
14 後半 15
詳細
(TL公式)

マッチレポート

真冬を感じさせる空気の中、ヴェルブリッツのキックオフでゲームがスタートしたが、ノット10mとなる。中盤でのサンゴリアスボールのスクラムと言った、ヴェルブリッツとしては悪い入りで進んでいく。

それを引きずるかのように、前半6分、ヴェルブリッツはPGのチャンスを得るも不成功。
対照的に前半12分、サンゴリアスは⑩小野がPGを成功させ、0-3と先制した。その後は中盤での攻防が続くが、ゲームを動かしたのはヴェルブリッツ。
前半14分、相手陣へと地域を進めるとBK展開からスピード感あふれるランで③ルアーンスミスが左中間に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し7-3と逆転する。

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対するサンゴリアスは ⑮松島のゲインからゴール前まで前進すると前半19分、ラインアウトモールからそのまま左中間に②青木がトライ、7-8と逆転する。

前半24分、⑩樺島のPGで追いすがり、10-8とし、さらに相手陣で優位にゲームを進めるヴェルブリッツに対して、サンゴリアスは自陣でPKを得ると⑨流は一瞬をつき速攻を仕掛ける。
前半30分、そのまま⑪江見につなぐと巧みなランでそのままトライ、コンバージョンも成功し10-15と逆転に成功する。

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対抗するヴェルブリッツは相手陣でボールを動かすが、サンゴリアスは再び瞬時の好判断でターンオーバー。そのままボールをつなぐと⑪江見が再び左隅にトライ。コンバージョンも成功し10-22、サンゴリアスのリードで前半が終了した。

後半に入ってもゲームの拮抗は変わらない。相手陣でサンゴリアスは優位にゲームを進めるがヴェルブリッツはスクラムで対抗、中盤での攻防が続く。
それでもサンゴリアスは 後半8分、中盤中央でのPKを得るとPGを⑩小野が慎重に決めて10-25と安全圏へリードを広げる。

対するヴェルブリッツは直後の後半10分、サンゴリアスのハンドリーグエラーからスクラムを得ると効率よくボールを継続、最後は⑮ロビーロビンソンが左隅にトライ、コンバージョンも成功し、17-25と詰め寄る。

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しかし、試合巧者のサンゴリアスはすかさず、後半13分、キックカウンターから防御をよく見た判断でボールをつなぎ⑫中村が左中間にトライ、コンバージョンも成功し、17-32と引き離す。

その後中盤での攻防が続くが後半31分、ゴール前まで地域を進めたヴェルブリッツがラインアウトモールで前進、最後は⑯彦坂(圭)が右中間に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し24-32とする。

勢いに乗りたいトヨタであったが、サンゴリアスは集中力が高まる。

直後の後半32分、ヴェルブリッツの自陣からの攻撃に対して⑩小野がインターセプト、右隅にトライをあげ24-37、その後のヴェルブリッツの攻撃も退け、サンゴリアスの勝利でゲームが終了した。

マン・オブ・ザ・マッチはサントリーの江見選手。

マン・オブ・ザ・マッチはサントリーの江見選手。

記者会見ダイジェスト

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
菅原監督
サントリーは日本一タフなチームなので、そのメンタルを崩す気概で挑みました。トヨタの選手も80分間切れずによく戦いましたが、ちょっとしたチャンスを得点につなげるサントリーの意識の高さ、また、そのパフォーマンスを80分間継続したことはすごいと思います。

安藤主将
80分間意識を高く保ち、切れずに戦えた点は良かったです。ただし、小さなミスを相手につなげられた部分が課題です。

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―サントリーに抑えられた部分は?
菅原監督
下を向いている選手がいない姿勢に代表されるメンタリティーです。

―ゲームプランはどこから崩れていったのか?
菅原監督
ゲームプランは崩れていないと思います。ただし、自陣から中盤まで攻めてのキックなど、キックの使い方などに改善の余地はありました。

サントリーサンゴリアス
沢木監督
勝つには勝ったが、チャレンジャーとしてまだまだハングリーさが足りていません。まだ何も成し得ていないチームとしてもっとハングリーに取り組まなければならないし、それを学ぶことができた試合でした。

流主将
監督の発言の通り、まだまだ満足できる結果ではないし、そのための準備が足りていませんでした。次週のヤマハ戦に向けて、もっといい準備をして挑みたいです。

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―連勝中の今年のチームが昨年から変わったことは?
沢木監督
メンバーもほとんど変わっていないですが、自分たちのラグビーを信じてやっています。特に、スローガンである「SUNTRY PRIDE」や、「INTERNATIONAL STANDARD」といった言葉で、ビジョンを明確にしています。

―次週に対戦するヤマハ発動機ジュビロの印象は?
沢木監督
いい外国人選手に日本人がハードワークをしているといった印象です。

―次週にどのようなラグビーで挑むのか?
沢木監督
軸はぶらさずに、ゲームを支配したいです。

(文責 早坂一成)

 

フォトギャラリー

撮影者:清水良枝