12月26日(土) 第7節 クボタ 対 リコー
2015年12月26日(土) 11:40キックオフ グラウンド:キンチョウスタジアム | ||||
レフリー:麻生彰久 (日本協会A) アシスタントレフリー:吉浦忠孝 / 橋脇正典 / 谷之口尚大 |
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クボタ スピアーズ |
リコー ブラックラムズ |
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31 | FULL TIME | 22 | ||
10 | 前半 | 22 | ||
21 | 後半 | 0 | ||
勝点 1 |
詳細(TL公式) | 勝点 5 |
マッチサマリー
今シーズンのリーグ戦もいよいよ最終節。前節パナソニックに敗れはしたが善戦して勝ち点1を挙げ、総勝点が5のクボタスピアーズと、今季勝利が無くこの試合に初勝利を目指す総勝点2のリコーブラックラムズの試合は晴天ながら強い風が吹く、キンチョウスタジアムで行われた。
前半戦、左から右への強風の中、風下クボタのキックオフで試合が開始された。1分、リコーは風上のアドバンテージを利用してペナルティーからのタッチキックで10mL付近右に進め、ラインアウトから左に展開しループで22mL左付近まで攻め込むもののノックオンでチャンスをつぶしてしまう。逆に6分、クボタは22mL中央からのPGをSO森脇秀幸がしっかりと決めて先制点(3-0)。先行を許したリコーだが、反撃に転じる。9分、ここもペナルティーからタッチ、ゴール前10m左からラインアウトでモールを形成し前進No8コリン・ボークが持ち出しディフェンス3人を押しのけて左中間にトライ、GもSOバーナード・フォーリーが決めて逆点に成功した(3-7)。
直後の13分には、クボタのテイクインバックのミスで得た22mL右ラインアウトからフェイズを重ね左に攻める。最後はゴール前10m左中間ラックから左PR辻井健太が左中間にトライ。Gもバーナードが決めリードをひろげる(3-14)。20分にも、ゴール前20m右中間ラックから左へ展開し左WTB長谷川元氣が左隅に押さえ、さらに点差を広げた(3-19)。33分には自陣10mL付近中央からショットを選択。このロングPGをFBピータース・ダニエルが見事に成功させ,突き放す(3-22)。
リコーがペースをつかむかと思われたがクボタは36分、HL左ラインアウトからFW、BKが一体となってフェイズを重ね攻撃する。最後はゴール直前右中間ラックから右FLフィナウ・フィリペ・サーリが持ち出し突進して右中間にトライし、GもSO森脇が決めて差を縮め(10-22)折り返しとなった。お互いが何度かのチャンスをハンドリングミスや反則で逃した前半戦、後半修正が出来るかが勝負の分かれ道になった。
後半は風下のリコーがキックオフ。フェイズを重ねクボタ陣に攻め込むがチャンスを生かせない。逆に攻撃を凌いだクボタが5分、HL右ラインアウトからフェイズを重ね22mL左中間まで前進し、そのラックから右に展開するとFBアイザイア・トエアバがビックゲインしタッチライン際の右WTB宮田拓哉に繋ぎライン際を走り切り右隅にトライをあげる、難しいGをSO森脇がここも決めて5点差に詰め寄る(17-22)。試合の行方がわからなくなった。ペースを掴んだクボタは11分、ペナルティーからタッチ、ゴール前10m左ラインアウトからラックを連取して最後はポスト右10mラックからSH井上大介が持ち出し、左LO四至本侑城に繋ぎ中央にトライ、SO森脇がGをしっかりと決めてついに逆点する(24-22)。
18分、リコーは、クボタのロングキックがデットボールラインを割りオプションで22mL右中間スクラムを選択しフェイズを重ね攻め込むがハンドリングミスでチャンスを逃す。初勝利を挙げたいリコーはここから猛攻に転じて何度も攻撃を仕掛けるが、クボタも堅いディフェンスで凌ぎ時間が進む。ロスタイムに入った42分、リコー初勝利を奪い取るビックプレーがクボタに飛び出す。自陣10mL付近で右WTB宮田が攻めるリコーのパスをインターセプト、そのまま60mを走り切って中央にトライしGも後半途中出場のSO㉓高橋銀太郎が決めて逃げきった(31-22)。
クボタはリーグ戦残り3試合になってから調子が戻ってきた。規律の意識統一をはかりしっかりと準備して順位決定トーナメントに挑んで欲しい。リコーはリーグ戦では勝利を挙げることが出来なかったが、気持ちを切り替えて順位決定トーナメントまでにトライを取りきれるように修正して挑んで欲しい。
MOMには俊足を生かし2本のトライを挙げたクボタスピアーズの右WTB宮田拓哉に贈られた。
(記事:鈴木博之、丸井康充)
会見ダイジェスト
リコーブラックラムズ 神鳥裕之監督
我々としてはリーグ戦の最終戦をしっかりと勝って次のステージに弾みをつけたかったが結果的に負けてしまって非常に残念だ。内容については前半の入りの部分で選手達はアグレッシブなラグビーを体現してくれたが、風下にまわった後半、クボタのプレッシャーを受ける形になってしまって結果的にディフェンスの部分で崩してしまったところが反省。順位決定トーナメントは一つ負ければ入れ替え戦と言うハードな状況なので、しっかりチームを立て直して必ず上位に入れるように準備して挑みたい。
小浜和己ゲームキャプテン
最終節勝ちに拘って挑みましたが、負けてしまった。この事実をしっかりと受け止めて、次に向けて練習し、一日一日を大切にして準備する。
Q.風の強い中の試合での戦い方はどう考えたか
神鳥監督
風上の戦い方は当然アドバンテージがあるので、一つでも多くスコアを挙げたいと言う思いで挑んではいた。前半のスコアに関しては悪くはなかったと思う。ただ一つラックサイドの近場を攻められて良くない形でトライを許したのが後半も修正出来なかったのが響いた」
Q.最後、ドロップゴールを狙う考えはあったか」
小浜ゲームキャプテン
そのオプションもあったとは思うが、私達はトライを取りきると思いで意識統一して挑んでいたので考えはしなかった。
クボタスピアーズ 石倉俊二監督
最終節大事な試合、立川キャプテンを中心にして勝ち切ると言う思いで挑んだ。先週パナソニック戦、負けはしたが良いゲームが出来ましたのでそれ以上のゲームをして勝ち切る準備をしてきた。後半きっちり逆点出来たことが成果だと思う。まだまだミスや反則があり、厳しい試合内容だが選手達はよく頑張ってくれた。順位決定トーナメントは9位を目指して挑む。
立川理道キャプテン
最終戦と言う事で勝ちを意識して準備してきた。前半はいつもの負けパターンだったが、後半に修正してクボタらしくしつこく守って勝つことが出来たのが成長した部分。リーグ戦はなかなか課題が修正出来ずにきたが残り3試合からは成長できたのでこのいい形を継続しながら順位決定トーナメントに挑みたい。
Q.前半、後半で戦い方を変えたか
石倉監督
特段戦い方は変えていない。前半から継続して『前に前に出る』ことが出来ていたので、後半はシンプルにテリトリーを取って敵陣でしっかり継続して戦っていった。
(記事:鈴木博之、丸井康充)
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