12月26日(土) 第7節 神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

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12月26日(土) 第7節 神戸製鋼 対 トヨタ自動車

2015年12月26日(土) 13:00キックオフ グラウンド:ノエビアスタジアム神戸
レフリー:平林泰三 (日本協会A)
アシスタントレフリー:工藤隆太 / 岡田欣久 / 坂平誠
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
25 FULL TIME 32
8 前半 17
17 後半 15
 勝点
1
詳細(TL公式)  勝点
5

マッチサマリー

両チームとも、既に上位トーナメント進出を決めているが、グループBは勝点4差に上位4チームがひしめき合っている。今節でポイントを積み上げ、少しでも上位でトーナメントに挑みたい。
神戸製鋼⑩山中のキックオフで試合開始。

3分トヨタ自動車がスクラムでコラプシングの反則を犯し、神戸製鋼がPGを選択。SO⑩山中がPGを決め3-0と先制すると、17分神戸製鋼がオフサイドの反則、トヨタ自動車SO⑩文字のPG成功 3-3と振り出しに戻る。
双方敵陣深くまで攻め込むが、最後の詰めが甘く、トライまで至らない展開が続く。19分神戸製鋼がトヨタ陣に攻め込むも、トヨタ自動車⑫タウモエピアウがもぎ取りターンオーバー。NO.8ボスマが抜け出す。CTB⑫タウモエピアウ、⑬イェーツとつないでトライ。SO⑩文字のGも成功。3-10と逆転する。

 

25分にはトヨタボールのスクラムから大きく右に展開、CTB⑬イェーツがタッチライン沿い快走、WTB⑭彦坂匡、FB⑮松下とつないでトライ。SO ⑩文字が難しい右端からのGを決め、3-17と突き放す。
39分トヨタ自動車陣深くでのトヨタボールスクラムを神戸製鋼が押し込み、トヨタFWがたまらずコラプシング。タッチへ蹴り出した後のラインアウトから、理想的なモールを作り突進する神戸製鋼、NO.8前川がおさえトライ(8-17)。後半へ望みを繋ぎ折り返す。

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48分神戸製鋼ラインアウトから巧みなステップワークでで抜け出したCTB⑫ウィングがトライ。入替交代したばかりのSO22田邊がGを決め、15-17とトヨタ自動車を射程距離に捉えるが、51分トヨタ自動車が中央付近から大きく左に展開、WTB⑪和田がトライ。 SO⑩文字のGはポールに当たり不成功となるも、15-22と突き放す。
左右へ大きくボールを動かす神戸製鋼だが、トヨタ自動車DFの前に、思ったようなゲインが出来ず、ミスを犯して得点に繋がらない。
62分 マイボールラインアウトをFL⑦ベッカーがクリーンキャッチ、得意なモールで押し込みNO.8前川が押さえ20-22に迫ると、65分には神戸製鋼WTB⑪大橋が狙いすましたインターセプトから60メートル独走トライ。これで4トライとなり、ボーナスポイントも獲得するとともに、25-22と逆転に成功する。

72分神戸製鋼の反則で得たPGのチャンスをSO⑩文字が決めて25-25。75分トヨタ自動車がフェイズを重ね神戸製鋼ゴールに迫ると、左隅にいたWTB⑭彦坂匡に繋いでトライ。 SO⑩文字のGも成功し25-32と再逆転。6本中5本成功させたSO文字の存在は大きく、 
神戸製鋼の猛攻を凌いだトヨタ自動車が競り勝ち、1位通過を狙った神戸製鋼は、まさかの2位へ転落。対するトヨタ自動車は勝ち点差1の3位でリーグ戦を終えた。

MOMは、攻守にいぶし銀の活躍をみせたイェーツスティーブン。(南 博)

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会見ダイジェスト

神戸製鋼コベルコスティーラーズ アリスター・クッツェーHC
負けたのは残念。ホームゲームなのにコンスタントに良いパフォーマンスが出せなかった。先週のパフォーマンスは悪くなかったが、今週はミスが多かった。
我々が何故ベーシックなプレーをコンスタントにできないのか、検証する必要がある。
一方で相手のミスを効果的に得点につなげたトヨタ自動車には、素直に賛辞を送りたい。 年明けからのトーナメントは2位通過となりそうだが、1月9日の試合までしっかり準備したい。

橋本大輝キャプテン(C)
相手にプレッシャーをかけたが、逆に自分たちの首を絞めてしまった。 今回の負けを良い勉強にして気持ちを切り替えたい。具体的にはブレイクダウンの精度を上げたい。 サポートプレーヤーの寄りを早くしたい。

Q.今回はキッカーの調子が良くなかったようだが・・・
クッツェーHC
コンバージョン(の不振)は原因ではない。取るべきところで取れなかったチームの責任であり個人の責任ではない。戦術的なことを言えば、効果的なモールをもう少し組んでも良かった。追い掛ける展開が多かったが、その状況ではよりミスが多くなるシチュエーションが多い。良いスタートを切る必要がある。

Q.モールで攻めるシチュエーションを増やしてもよかったとのことだが・・・、次節以降の戦い方も含めて考えは?
橋本C
キックが多かったので、途中からはモールを多めに組んだが、ミスが多かった。 個人のミスが多かった。セットプレーはうちの強みであると思う。 第一列には日本代表の選手もいるし、ラインアウトはベッカーがいるので、次節からも武器になると思う。

クッツェーHC
コンテストキックに対しての対応は良かった。それを乗り越えてターンオーバーしようとしたができなかった。 ケガ人が何人か出てチームの安定感が欠けた。 また、思うような選手交代のプランができなかった。ケガ人はこの2週間での回復を待つ。

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 菅原大志監督
アウェイの試合でしたが、豊田から来てくれた方も含め、多くのトヨタファンがご来場くださった中で、いいプレーができて良かった。スタッフ・選手・メンバー外の選手が一体となって、よい結果が生まれた。

滑川ゲームキャプテン(GC)
神戸のお客様にトヨタらしいプレーをお見せできた。両チームの良いところが出たが、勝ちきれたのは全員の力の一体化があげられる。

Q.対神戸製鋼としてどのようなゲームプランだったのか? また、トヨタの今シーズンの強みは?
菅原監督
神戸の大きな選手に対し、うまく対応できた。特にエイスはシーズン途中からの加入だがよくフィットしてくれた。うちのやってきたことをしっかりとして、勝ちきることを考えていた。
滑川GC
大きな神戸のFWに対抗するために、タックルしたらすぐに起きる。このことを15人全員が理解して、倒れたらすぐ起きることを徹底した。1人が2・3人分の仕事をする、湧き出てくるようなディフェンスを心がけた。

フォトギャラリー

2015年12月26日(土) 神戸製鋼対トヨタ自動車 ■撮影:小巻真司