12月5日(土) 第4節 NEC 対 キヤノン
2015年12月5日(土) 13:03キックオフ グラウンド:春野総合運動公園陸上競技場 | ||||
レフリー:麻生彰久 (日本協会A) アシスタントレフリー:家近賀壽夫 / 佐々木裕司 / 飯田努 |
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NEC グリーンロケッツ |
キヤノン イーグルス |
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15 | FULL TIME | 33 | ||
8 | 前半 | 12 | ||
7 | 後半 | 21 | ||
勝点 0 |
詳細(TL公式) | 勝点 5 |
マッチサマリー
高知県でのトップリーグ開催は、今回で4回目。県下のラグビーファンにも認知されるようになってきた。また、ワールドカップイングランド大会では、日本代表が予選リーグにて南アフリカ戦の歴史的勝利をはじめ、怒濤の3勝を挙げた。決勝トーナメント進出はできなかったものの、新しい時代を作った。
日本ラグビーが大きな注目を集める中での開催となったが、今まで以上の観客で賑わうだろうとの目論見は外れ、観戦者は2000人弱。そんな中、試合は想像以上の素晴らしいパフォーマンスで、ラグビーの大きな魅力を伝えてくた。
午前中には、タグの交流や、NEC/キヤノンの選手によるラグビークリニックが行われた。小中学生のラガーマンたちが、トップリーガーの指導のもと、楽しそうに取り組む。この子どもたちの中から未来のトッププレイヤーが出て欲しいものである。
オープニングイベントでは、高知県協会の挨拶の後、高知県岩城副知事から歓迎の祝辞。次いで高知県ラガールの紹介があり、女子の普及育成を呼びかけた。
アトラクションとして行われた、高知中央高校さくらチームのよさこいや、スタジオイングによるチアリーディングなどで、会場の熱気は最高潮。
スクール、タグラグビーの子どもたちにエスコートされて、両チームが入場。記念撮影の後、両チームに記念品が渡された。
試合は、開始早々からキヤノンがNECをゴール前に釘付けにする猛攻を見せると、前半2分にアイブスのトライ(TMOによる確認)でキヤノンが先行。しかしその後は、ミスやNECの必死のディフェンスに阻まれ、得点を重ねることはできなかった。27分NEC大和田のトライでNECが逆転。8-5となった。
NECリードのまま前半が終了するかと思われたが、終了のホーンが鳴ってからキャノンの連続攻撃で森谷がトライ。ゴールも決まって8-12とキヤノンがリードして前半を終わった。
ハーフタイムにも、スタジオイングによるチアリーディングが行われ、小さな子ども達のかわいい踊りにも、ひときわ高い声援が送られる。
後半は、開始直後からNECが猛攻。キヤノン陣22m内での攻防が続いたが、粘り強いディフェンスがNECのアタックを止める。ラインアウトが安定してきたこともあり、徐々にキヤノンのリズムになっていった。
反撃に出たキヤノンは12分、NEC陣深い位置でのスクラムから出たボールをSH福居が持ち込んでトライ。8-17と差を広げる。
31分には、NEC陣5mのラインアウトからモールで前進しラックに。出たボールをアイブスがインゴールに持ち込んで2本目のトライ。ゴールも決まり8-26とリードを広げる。
NECは36分、大和田が2本目のトライを決めゴールも決まって15-26とつめよるも、逆転には至らず。逆に後半42分、キヤノンは試合終了のホーン後もタッチキックで試合を終わらすこと無く執念のように連続攻撃を重ねる。最後はWTB藤本が右隅にトライ。ゴールも決まって15-33で、キヤノンが勝利した。
前後半とも、終了ホーンが鳴ってからもトライを取りに行く姿勢は、観客からも惜しみない拍手で称えられた。
トップリーグの素晴らしさを感じると同時に、選手達の最後まで諦めない攻撃に心を打たれた。この積み重ねがワールドカップの日本代表の試合に凝縮されている。
マン・オブ・ザ・マッチは、ハードなタックルやラインアウトでの攻守の大活躍に加えて2トライをあげた、キヤノン・アイブスが選ばれた。
会見ダイジェスト
NECグリーンロケッツ 相澤監督
高知での試合は2回目ですが、応援頂く中でいいパフォーマンスを見せたかった。いい形はできていたが、得点に結びつけられなかったのが残念な結果になった。次週以降勝ちを追求しに行きたいと考えている。
瀧沢キャプテン
本当にきれいな芝でやれたことがうれしい。自分たちはもっとやれるし、できるチ-ムである。得点できるシチュエーションもあったが、得点につなげられずこの点差になった。点差が力の差では無いと思っている。
Q 怪我人が多いと思うが、状況はどうか
今シーズンは、怪我人が30人近くいたときもあった。しかし、怪我人を言い訳にするものでは無い。どうしても勝ちたい気持ちからミスが出てしまった。
Q この試合で良かったところは、
長い時間相手に攻め込まれていたが、良いディフェンスはできた。マイボールのスクラムも安定していた。ラインアウトのタイミングが2本ぐらい合ってなかったが、コミュニケーション不足や小さなミスからのものだ。
キヤノンイーグルス 永友監督
遠征続きだが、すばらしい環境で選手がプレーできたことはありがたい。最初の5分は良い入りができ、理想的な展開となった。その後の15分間、チャンスで取り切れなかったのが、最大の反省点。特にラインアウトなどセットピースで得点をできず、勝つ文化が足りない。もっともっと良くなると再確認できた。課題も見えた中で、勝てたことは良かった。
橋野キャプテン
最初の5分間で、今日は4トライ以上をとると挑んだ。結果5トライをとれ、満足している。監督が言ったように課題も出たので来週も勝点5を取れるように備えていきたい。
Q ルルー(W杯南ア代表)のパフォーマンスについて
永友監督
マークが毎週上がってきている。彼は自分のパフォーマンスについて常に考え、突破力よりも、かわしながらスピードの強弱をつける。相手にとって嫌な選手で、次のプレーを読む能力が、非常に高い選手だ。
今日は疲れていて期待していたプレーが見られなかったし、きついプレッシャーの中で思いどおりにできないこともあると思う。他の選手も4週連続で遠征が続き、コンディションなど、選手を勝たせていくための管理も大変だ。
橋野キャプテン
ルルーは、常にボールを要求し、最後までチャンスを探している選手。見習いたい。
Q 前半いい形で相手に攻め込んでいたが攻めあぐねていた。後半修正できたが、ゲームの中でどのように修正したのか。
永友監督
最初の入りは良かったが、セットピースが安定せず、そこでボールがとれなかったことが大きな原因。ラインアウトでも相手にプレッシャーがかけられなかった。後半はシンプルに攻め続けたので得点につながった。
Q この試合で特に頑張ってくれた選手は
永友監督
特に誰か頑張ったという訳でなく、フォワードがしっかり頑張ってくれた。きついプレーの中でバックスにしっかりとボールが出され、アタックが頑張れていた。今日のような展開の場合、今までであれば逆転される場合もあった。修正できるようになったのは全員の力だと思う。
Q 第4節が終わり3勝1敗、残り3試合をどう考えているか。
永友監督
トップ通過を狙っている。勝った試合でトライが取れ、勝点5を取れているのがキヤノンの成長。相手に勝点を与えてない勝ち方ができている。
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