マッチレポート
延期されていた待望の初戦、トップリーグ開始を祝うかのような絶好のコンディションのもと、ヴェルブリッツのキックオフでゲームがスタート。
レシーブのボールをブレイブルーパスは自陣から積極的にアタック、中盤まで地域を進めるとヴェルブリッツ陣へ。
対するヴェルブリッツは、中盤のブレイクダウンで圧力をかけボールを奪取。
前半4分、ラインアウトからの攻撃を巧みに組み立てて、⑪ジェイミーが絶妙のタイミングで受け取りそのまま中央にトライ。コンバージョンも成功し7−0とヴェルブリッツは幸先の良いスタートを切る。
対するブレイブルーパスは、中盤の攻撃から糸口を掴もうと攻撃を継続するが、ヴェルブリッツが密集でしつこく圧力をかける。
すると前半12分、自陣密集での攻防から一瞬の隙をつき、⑮ルルーがボールを奪取、そのままから走りきりトライ、コンバージョンも成功し14−0と引き離す。
悪い流れを断ち切りたいブレイブルーパスは、相手陣のルーズボールを獲得すると左に展開し⑥リーチが前進、大きなチャンスを作る。
その後のスクラムの攻防に組み勝ったのは、ヴェルブリッツ。自陣ゴール前から脱出すると、ラインアウトのルーズボールを⑨茂野が好反応で奪取。大きく前進しゴール前まで地域を進める。
前半26分、ヴェルブリッツはラインアウトからサインプレーで⑦佐藤が大きく前進。そのまま素早く動かし⑥ラウタイミが右隅に飛び込みトライ。コンバージョンも成功し21−0と得点を重ねる。
直後の前半30分、相手ペナルティーから地域を進めたブレイブルーパスは、ラインアウトからモールで前進。防御の機会を与えずそのまま左中間に⑦トッドが押し込みトライ、コンバージョンも成功し21−7と追い上げる。
すかさずヴェルブリッツは前半34分、⑩クロニエのPGで24−7と突き放してゲームの主導権を握る。その後も随所に好プレーが披露されるがスコアは動かず、ハーフタイムを迎えた。
後半のキックオフボール、ブレイブルーパスはルーズボールを奪いトライかと見えたがTMOでノックオンの判定。ノートライでのリスタートとなった。
直後の自陣スクラムからの攻撃でヴェルブリッツはキックパス、一気にブレイブルーパスス陣へ進む。ペナルティーからチャンスを得るとショットを選択、⑩クロニエが冷静に沈めて、後半4分、27−7と後半も先手を取る。
対するブレイブルーパスは、ラインアウトモールを軸に攻撃を継続、チャンスを伺う。ヴェルブリッツはモールディフェンスを徐々に修正、ゴールを割らせない。それでもブレイブルーパスは後半11分、ゴール前スクラムから⑬タマニバルが防御の隙をついて中央にトライ。コンバージョンも成功し27−14と並走する。
勢いのついたブレイブルーパスは後半17分、相手陣ゴール前の攻撃からBK展開、ゴール中央の密集からこぼれたボールを奪い、㉒ストラトンが中央にトライ。コンバージョンも成功し27−21と逆転圏へ。
冷静なヴェルブリッツは後半19分、キックオフリスタートボールを獲得すると攻撃を継続。最後は⑭高橋に渡り右隅にトライ。コンバージョンも成功し34−21と追撃を許さない。
早い時間に追い詰めたいブレイブルーパスは、ラインアウトモール起点の攻撃を継続、相手陣でチャンスを伺う。
ヴェルブリッツは正確な防御で対抗、地域を押し戻す。
双方選手を入れ替えて均衡が保たれながらゲームが進んだ後半29分、ブレイブルーパスはBKの好走からチャンスを作ると、⑳ラベマイが左中間にトライ、34−26とする。
さらにブレイブルーパスは後半35分、自陣から攻撃を仕掛けると左サイドを大きく前進。最後は⑥リーチが右中間を走りきり中央にトライ。コンバージョンも成功し34−33と肉薄する。
ブレイブルーパスは、直後のリスタートからも果敢に自陣から再度攻撃、中盤まで地域を進める。
しかし、直後のラインアウトをヴェルブリッツがスチール。時間をFWが有効に使いノーサイド、注目の初戦は34−33の激戦をヴェルブリッツが制し幕が閉じた。
記者会見レポート
東芝ブレイブルーパス
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ
素晴らしい試合だった、選手たちを誇りに思う。負けたが後半は良かった。自信を持って次に臨む。
小川高廣 共同キャプテン
開幕が迎えられて幸せだ。ブレイクダウンを意識して試合に臨んだ。切り替えて次戦を頑張る。
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
サイモン・クロン ヘッドコーチ
前半はアタックのポゼッションなどとても良かった。後半はスキルエラーが起きポゼッションを取られ、簡単に攻め込まれた。
茂野海人 共同キャプテン
前半は自分たちがやりたいラグビーができた。後半はポゼッション、ブレイクダウン、プレーの責任感などが足りなかった。
(文責:品野いっせい)
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