マッチレポート
早春の穏やかさを感じさせる絶好のコンディションのもと、タマリバのキックオフでゲームがスタート。
中盤での攻防で優位に立ったのは六甲。スクラムからペナルティーを得ると相手陣に前進する。
前半3分、ラインアウトから右サイドに展開すると⑦谷が巧みに防御裏へキック、⑮阿部が右隅に抑えトライ、0−5と先制する。
対するタマリバは中盤から攻撃を仕掛け前進、ペナルティーを得る。前半7分、ショットを選択するも不成功、流れは六甲に傾く。
すると、前半10分、リスタートから前進した六甲はペナルティーを獲得。ショットを選択すると⑮安部が冷静に決めて0−8とリードを広げる。
流れを掴みたいタマリバは巧みなつなぎで中盤から前進、六甲陣ゴール前に迫る。
一方、チャンスを伺う六甲は、前半18分、タマリバボールのラインアウトから圧力をかけると⑤木曽がスチール、大きく前進し大きく左展開、最後は⑪藤坂が左隅にトライ、0−13とする。
スコアをあげたいタマリバは、相手陣ゴール前まで地域を進める。FWがフェイズを重ね、チャンスを伺うが、六甲がブレイクダウンでターンオーバー、タマリバのチャンスの芽を摘む。
その後もタマリバがボールを支配し、ゴール前で攻撃を継続する。
前半36分、ペナルティーを得てスクラムを選択。FW中心に攻撃を重ね、最後は②望月が右中間のねじ込み待望のトライ、5−13と追い上げる。
勢いのついたタマリバはさらに前半40分、中盤スクラムから前進すると左に展開、一瞬の隙をついて⑪大崎に渡り左隅にトライ10−13と射程圏に収めて前半が終了した。
後半最初にチャンスを掴んだのは六甲。
中盤の攻防からペナルティーを得るとラインアウトモールで前進。トライには至らないが相手陣ゴール前のスクラムから攻撃を継続、ペナルティーを得る。再度ラインアウトモールかと思われたスローがノットストレート、タマリバは我慢の防御で地域を押し戻す。
切り替えて攻撃を再開する六甲だがテンポを作れずに後退、ゲームの主導権を握ることができない。
対するタマリバは10分、中盤右サイドから前進し、⑧迫田が力強く突進、六甲の防御を振りほどき中央にトライ、コンバージョンも成功し17−13と逆転に成功する。
悪い流れを断ち切りたい六甲は、選手を入れ替えて応戦するがタマリバの勢いを止められない。
前半23分、タマリバは相手陣ゴール前からペナルティーを得ると速攻、①石川がスペースをよく見て好走、左隅にトライ22−13とリードを広げる。
時間との戦いになってきた六甲は30分、相手陣ハーフウェイライン中央にてペナルティーを得るとショットを選択、惜しくもボールはクロスバーを越えずドロップアウト、厳しい展開が続く。それでも六甲は自陣から果敢に攻撃を仕掛け、チャンスを伺うがタマリバはブレイクダウンでボールを奪取、ゲームの主導権を渡さない。
最後は試合巧者のタマリバが時間をコントロールしノーサード、22−13のタマリバ勝利で2年ぶりの決勝進出を果たした。(文責:品野いっせい)
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KRPU 清水良枝