12月27日(土) 大学選手権 関西学院大学 VS 大東文化大学
2014年12月27日(土) 14:00キックオフ グラウンド:キンチョウスタジアム | ||||
レフリー:小川朋弘 アシスタントレフリー:橋元教明 / 四辻順一朗 / 山本篤志 |
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関西学院大学 | 大東文化大学 | |||
19 | FULL TIME | 24 | ||
7 | 前半 | 12 | ||
12 | 後半 | 12 | ||
詳細 (日本協会公式) |
◎レポート
プールC1位枠の関西学院大学、3位枠の大東文化大学、両チームとも勝ち星がなくファイナルステージ進出を果たせず、今シーズン公式戦最終戦を迎える。
大東文化のキックオフで前半が開始される。前半の試合の入りは関西学院が大東文化陣内まで攻め込むが得点に至らず、逆に大東文化が5分にHL中央ラックから右展開、留学生プレヤーの№8テビタ・ツポウのハンドオフによる突破から右WTB菊地孝二に返し中央にトライ。FB大道勇喜がゴールを決め0-7と試合が動き始める。関西学院はこの後の9分、ゴール前10m中央での大東文化オフサイドの反則から№8徳永祥尭が速攻を仕掛け、最後は左PR野宇倖輔がポスト右にトライ、SH山戸椋介がゴールを決め試合を7-7の振り出しに戻す。
この後、関西学院は縦を使った攻撃を仕掛けてボールを支配する、大東文化はCTBホセア・サウマキを中心とした攻撃を仕掛けるが互いに得点を挙げることができない。このような状況が続く中、大東文化は36分、10mL中央のPKから右展開、最後はWTB菊地孝二からSO川向瑛に折り返し右隅にトライを挙げ7-12として前半終了。
後半、関西学院のキックオフで試合が再開、前半と同様に一進一退の攻防が繰り広げられ両チームとも得点を挙げられない中、関西学院は12分、自陣20m右中間で左WTB中野涼がパスインターセプトしそのまま右隅にトライ、12-12と再び同点に追いつく。しかし大東文化は、23分自陣10mL左中間スクラムから№8ツポウが突破し、ラック後SH山戸が関西学院のタックルを外し、最後は左LO森下雄太が右隅にトライを挙げ12-17とし再びリードする。
ここまで得点を挙げられず時間が過ぎる中、意地を見せたい関西の覇者関西学院は32分、30m中央ラックから左展開、最後は途中出場の23番野方大智が左中間にトライ、ゴールも決まり19-17と初めてリードを奪う。さらに、勝利を確かなものにすべく残り時間を大東文化陣内で前がかりに攻める関西学院、大東文化ゴール前での攻防を繰り返す場面が続くノーサイド寸前の39分、このまま負けるわけにはいかない大東文化は自陣22mL左中間ラックから右展開、CTBホセア・サウマキが強烈なハンドオフで関西学院のタックラーをなぎ倒し前進、前がぽっかりと空いたスペースをそのまま80m独走、中央にトライして再逆転。ノーサイドホーンが鳴り響いた後サウマキが自らゴールを決め19-24で、大東文化大学が劇的な逆転勝利を収めた。関西学院にとってはセカンドステージ全敗、関東との実力差を見せつけられた結果となった。
(会見ダイジェスト)
関西学院大学 野中孝介監督
本日の試合は勝っても負けても最終戦、来年につながるという意味でもオールアウトで勝ちにいくということを目指してやってきた。最後の最後にトライを獲られてしまうということで、結果がついてこなかった。セカンドステージにおいて、多くの関西のラグビーファンの方々に期待をいただいたにもかかわらず、結果でお返しできなかった、3戦全敗したことが残念でならない。関西制覇をしたものの自分たちの力不足を痛感している。3年生以下がこの悔しさをもって、もう一度力をつけて来年のリーグ戦、選手権に挑みたいと思う。
――関西と関東のチームとの差は?
決して関西リーグのレベルが低いと思わないので、関西のチームで切磋琢磨して壁を越えないといけない。対戦して通用する部分もある。勝負のアヤというか、細かいところの少しずつのことやしつこさの部分、このあたりを詰めていかないといけないと思う。
鈴木将大キャプテン
本日の最終戦を迎えるにあたって、このチームで2月からやってきたことの集大成と来年につながる試合をしようとの目的をもって臨んだ。序盤、留学生選手に対し上にタックルに入ってしまい弾かれ走られてしまった。途中では修正することはできたものの最後の最後でまたミスタックルが続き走り切られてしまい、悔しい結果で終わってしまった。だが、選手は全力を出してくれた。来年はセカンドステージを勝ち抜き1月2日に進んで欲しいと思う。
――関西と関東のチームとの違いは?
関東のチームは自分たちの強みを生かしたラグビーをしてくると感じた。明治はセットプレー、筑波はブレークダウン、そして本日の大東文化は自陣からアタックし留学生選手が走ってくるといった試合をしてきた。
大東文化大学 青柳勝彦 監督
リーグ戦の後半から5連敗をしていたので、今日は勝つことができたことが何よりも嬉しく思う。前半先制して強気に行こうと指示していた。前半はよかったので、後半も先制してどんどん攻めようと考えたが、逆に相手に攻め込まれて後手に回わり苦戦してしまった。アタックの精度など反省することも多々あり、来年に向かって立て直していきたいと思う。
――関学戦の対策は?
特にSO清水選手の動きをディフェンスで封じ込もう、前で潰そうと対策してきた。この部分はよくできていたので、選手たちを褒めてやりたいと思う。
篠原祥太キャプテン
今日は勝てたことが一番の収穫だ、前半は先制していい流れであったが、後半は自分たちのミスから苦しい展開になってしまった。最後に我慢しターンオーバーしてトライを獲り切れたことはよかったと思う。
――関学の印象は?
バックスラインのスピードが凄く早く、FWでは徳永選手の強さが印象的だ。やるべきことが決まっていて、とにかくアラックラインが早いと感じた。
(記事:山林右二、蜷川善夫、高橋茂治 写真:前田寛文 広報担当:村島博)
* 以上のセカンドステージの結果の詳細については、http://www.rugby-japan.jp/national/college/2014/img/2nd/results141227.pdf をご参照下さい。