2016ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第5節の見どころ

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第5節の見どころ

11月12日(土) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 京都産業 vs. 関西学院
14:00K.O. 同志社大 vs. 関西大学

11月13日(日) @奈良・天理親里競技場
12:00K.O. 近畿大学 vs. 摂南大学
14:00K.O. 天理大学 vs. 立命館大

★ 京都産業大学 vs. 関西学院大学 ★

 京都産業大学は、前節、試合序盤はミスなどから追う展開の試合となったが、焦ることなく強みであるスクラム、モールを全面に押し出し流れを取り戻した。今シーズンは、BKでのトライも多く、FW、BK一体となった多彩な攻撃は相手チームにとって脅威となっている。現在2連勝とチームの調子もよく、京産のスタイルが存分に発揮されることが期待できる。
 一方の関西学院大学は、前節、積極的な仕掛けでゲームの主導権を握ろうとするものの、ミスやペナルティの多さから、なかなかリズムを作り出すことが出来ず3連敗と苦しんでいる。BKはキャプテン清水を中心に能力の高い1回生も多く出場し、ワイドへの攻撃は見応えがある。攻撃を継続することが出来れば大量得点の可能性もある。そのためにもFWの奮闘は必須であり、FWが前に出ることができれば勝利が見えてくるだろう。


★ 同志社大学vs.関西大学 ★

 同志社大学は、これまで4連勝と安定した強さを発揮している。どの試合においてもボールを大きく動かすラグビーは健在であり、相手にとって脅威である。FWは末永を中心に機動力がある選手が揃っており、攻守に存在感を発揮する。BKは大越の作り出すテンポでどこからでもトライを取りきる力があり、総合力は非常に高いチームに仕上がっている。
 一方の関西大学は、これまで1勝3敗と苦戦している。前節では積極的な仕掛けからリードする展開に持ち込めたが、相手FWの圧力からDFが乱れ、大量失点となってしまった。リアクションの早さをベースに前に出るDF、ハーフ団を中心に作り出すテンポの良いアタックなど、チームとしてやるべき事は統一されているので、前節からどれだけ修正できたかがポイントとなる。同志社大学に関西大学が挑む形となるが、ロースコアの展開に持ち込めば関西大学にも十分に勝機がある。

関西大学ラグビーリーグ委員 中林正一

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★ 近畿大学 vs. 摂南大学 ★

 前半戦を2勝2敗の五分として後半戦を迎える近畿大学は、大学選手権に出場するためには勝利が求められる試合が続く。今年のチームは、前節の天理大戦での最後のトライに見られたように、最後まで諦めない粘り強さが随所に見られる。チームとしての一体感があるだけに、後半戦の更なる飛躍に期待したい。
 一方の摂南大学は、直近2試合を最後に追い上げながらも僅差で落とす結果となったが、2人の留学生の決定力は健在である。上位との対戦が終わっただけに、白星が欲しいところだ。後半戦の初戦となるこの試合は、最後まで目が離せない展開が予想される。


★ 天理大学 vs. 立命館大学 ★

 予想通り前半戦を全勝としてきた天理大学は、頭一つリードしている感がある。4試合での平均得点61、失点9ともにリーグ1位で、トライランキングトップであるフィリモニを筆頭に得点力が高く、ディフェンス面でも伝統的な強さを見せている。特に今年はスクラムの強さが加わり、安定感のある試合を展開している。
 一方の立命館大学は、2勝2敗と上位を狙うためには一つも落とせない。敗戦はいずれも接戦で落としているだけに、強みであるセットプレーで優位にたち、ゲームをコントロールしたい。
 激しい肉弾戦が予想されるこの試合は、スクラム戦を制することがポイントになるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 中尾晃