リポビタンDチャレンジ2016 第1戦
2013年6月18日(土) 19:20キックオフ グラウンド:豊田スタジアム 入場者数: 天候:晴れ | ||||
レフリー:ー アシスタントレフリー:ー |
||||
日本代表 | スコットランド代表 | |||
13 | FULL TIME | 26 | ||
10 | 前半 | 16 | ||
3 | 後半 | 10 | ||
詳細 (日本協会) |
||||
|
マッチサマリー
梅雨の合間、夏本番を感じる豊田スタジアム、2004年集計開始以降、国内日本代表戦最多観客数のなか、前回のワールドカップメンバー日本代表9名、スコットランド代表10名を擁した第1戦は日本代表のキックオフで行われた。
相手陣深く蹴り込んだキックは日本ボールのラインアウト、中盤でのフェーズを重ね、ボールをテンポよく動かす。
対してスコットランドはフィジカルを強みに出す防御で対抗する。
前半4分、スコットランドは主将⑨レイドローが、中盤正面のPGを成功させ0-3と先制する。
リスタート後も日本は反則が続き、なかなかリズムが作れず自陣での防御が続く。
我慢の末、前半8分、ドロップアウトから前進した日本代表はペナルティーから速攻、⑧マフィが抜け出すと素早く展開、最後は主将②堀江が中央にトライ、コンバージョンも成功し7-3と逆転に成功する。
対するスコットランドはペナルティーから地域を進めると相手陣で攻撃を継続、再度ペナルティーを得ると、前半15分、⑨レイドローがPGを成功させ7-6と追い上げる。
続いて、前半19分、日本のスクラムからの反則を、⑨レイドローがPGを成功させ7-9とスコットランドらしい試合展開で逆転に成功する。
さらに、日本のスクラムが安定せず地域を後退するが、ブレイクダウンの攻防で奮戦し中盤まで押し戻す。
すると、前半28分、センターライン中央付近でペナルティーを得ると、⑩田村が成功させ10-9と接戦は続く。
その後は、ラインアウトで優位に立つスコットランドがゲームを支配、ゴール前の攻防からFWが攻撃を継続すると、日本は前半34分、⑥ツイが反則の繰り返しでシンビン、さらに日本は、前半37分、スコットランドのゴール前の攻撃、右に展開したパスに対する㉓松田のプレーは故意の反則、シンビンとなり、スコットランドは認定トライ、コンバージョンも成功する。
日本は、2人が一時退場し絶体絶命となる。
それでも日本は、果敢に攻撃を仕掛け、前半終了間際40分、日本はPGを狙うが不成功、10-16と前半が終了した。
後半は日本が13人のスタート、この不利な状況でキックオフを失い、早々に前進を許しゴール前のスクラム。
前半1分、スコットランドはFWの攻撃を継続すると、③ネルが右中間にがねじ込みトライ、コンバージョンも成功し10-23と引き離す。
さらに、スコットランドは中盤でのブレイクダウンに競り勝ち、再度ゴール前で優位にゲームを進める。
日本も必死に中盤まで地域を戻すが相手陣でチャンスを掴むまでには至らない。スコットランドはFWプレーを駆使して突き放そうとするが、日本は低い防御で対抗、スクラムも健闘し、ようやく相手陣でのラインアウトを得る。
後半15分、このラインアウトを丁寧に獲得しBK攻撃、相手ペナルティーを誘うと⑩田村がPGを成功させ13-23と追い上げる。
それでもゲームの流れはスコットランドに傾いたまま、鋭いキックカウンターからゴール前まで地域を進める。
スコットランドは、ゴール前でペナルティーを獲得するとスクラムを選択、プッシュをかけるが日本のスクラムは動かずBK攻撃へ。
この攻撃も日本ディフェンスが寸断するが、ゴール中央での日本のペナルティ、スコットランドはPGを選択し、⑨レイドローが成功させ、13-26とする。
追い上げたい日本は中盤の防御でスコットランドのミスを誘い、⑦金が抜け出すがラストパスが通らず絶好のチャンスを失う。
さらにゴール前でのラインアウトのチャンスが残るが取りきれない。
逆にチャンスを伺っていたスコットランドはルースボールを獲得すると一気に相手陣ゴール前へ。
攻防は目まぐるしく変化する。
再び、日本は攻撃を継続するがスコットランドの防御は崩れない。
その後も日本はゴール前のラインアウトが続くが反則で好機を失う。
このままゲームはノーサイド、13-26とスコットランドの勝利でゲームが終了した。
会見ダイジェスト
スコットランド
Q:勝利したが内容に満足しているか?
A(コッターHC):満足している。いいゲームを行うことができた。これまで培ったエッセンスを持続していきたい。次のゲームへ準備をして1週間をしっかり過ごしていきたい。
Q:苦戦したところ、うまくいったところは?
A(レイドローCP):出だしのところでリズムが悪くいいところと、そうでないところが交互したがスイッチを切り替えていいプレーを出すことができた。
Q:次のゲームへの懸念事項は?
A(コッターHC):負傷選手の状態を見極めたい。
Q:良かったところ、悪かったところは?
A(レイドローCP):セットプレーに不安な部分もあるがラインアウトは良かった。規律がキーポイント。ターンオーバーもできてプレッシャーが軽くなった。
Q:日本の防御の対応はできたか?
A(コッターHC):日本のワイドから押し上げる防御を封じ込めることができた。失敗もあったがハーフタイムにハードなゲームになることを認識して臨めた。
Q:2枚のイエローカードが出たが?
A(レイドローCP):日本はペナルティーが続き、まとまることに苦労しているようだった。レフリーの妥当な判断で、後半へのよい流れとなった。
Q:コンディションは?
A(レイドローCP):チームは良い状態で臨めた。スコットランドの長いシーズン後であったがフィットネス中心に良い状態を維持できた。もう1週間ゲームに勝つ良い準備をしたい。
日本
ハメットHC代行:終盤フラストレーションが溜まったが試合を通して勝てると感じた。13人の時間以外は互角に戦えた。セットプレーは良くなかったがスコットランドの高いラインアウトに対して不安定であったが獲得できた場面もあった。
堀江CP:残念であった。ポジティブ、ネガティブな点があるが向上していきたい。ゲームの入りが良くなかった場面や13人の状態でも対抗できた。プレッシャーがかかるところで確実にプレーしなければならない。あと一週間しっかり修正して前向きに臨みたい。
Q:セットプレーについては?
A(堀江CP):スクラムは最初向こうの流れだった。反則についてはヒット時前に出て修正、流れを変えた。ラインアウトについては準備する時間が十分なくタイミング合があわなかった。話し合ってトレーニングしていきたい。
Q:スコットランドが勝つと予想されていたが?
A(ハメットHC代行):予想通りの攻撃、セットプレーの強さだった。次戦に真価が問われる。
Q:規律(ディシプリン)が必要では?
A(ハメットHC代行):取られた反則は明らかだった。よりクリーンにプレーしなければならない。イエローカードはフェアなジャッジであった。
Q:2枚のイエローカードについては?
A(堀江CP):厳しいがインターナショナルのレベルの笛だと思った。次のゲームで対応したい。我慢して二人分余計に動く、コンタクトに負けないことを心がけた。
Q:レフリーとのコミュニケーションは取れていたか?
A(堀江CP):話は聞いてくれた。自陣での反則を修正したい。どのゲームでも反則をしない高いレベルの意識を持ちたい。
Q:自身のコンディションは?
A(堀江CP):右足の甲に痺れがあったが大丈夫。体、メンタルとも久しぶりのゲームであったが今後はパフォーマンスを上げたい。
Q:ワールドカップメンバー以外のこのゲームでの印象は?
A(ハメットHC代行):防御でのラインスピードは良かった。ブレイクダウンにチャレンジしているが、戦うところとそうでないところの人数の判断が必要だ。
Q:バックスでのトライもあったが負傷した選手もでた。次のゲームの対策は?
A(ハメットHC代行):バックス以外でのラックからの攻撃もテンポが上がった。スコットランドの防御にも対抗できている。
(文責:早坂一成)
フォトギャラリー