マッチレポート
2年ぶりの優勝を狙う東京学芸大学と、昨年度準優勝、本年度は雪辱を果たしたい西南学院大学との決勝戦は、小雨がちらつき底冷えのコンディションの中、東京学芸大学のキックオフでゲームがスタート。
キックオフのボールに西南学院大学は積極的に働きかけられず、東京学芸大学が相手陣スクラムから攻撃開始する。
西南学院大学は冷静にボールを奪い返し、中盤の攻防となる。双方、様子を伺いながらゲームが進み、東京学芸大学がチャンスを作るがボールが繋がらない。
本格的な降雨となり、双方のハンドリングエラー続き中盤でのスクラムでの攻防が続く。東京学芸大学がビックゲインしチャンスを作り、相手陣での攻撃を継続すると、西南学院大学のペナルティーが重なる。
この膠着状態を打破するべく、東京学芸大学はショット選択、前半15分、⑭竹内大翔が蹴り抜き3-0と先制する。
対する西南学院大学は、キックでの前進を試みるが、東京学芸大学もロングキックで対抗しゲームは動かない。さらに雨脚は増し、双方思い通りのゲームプランが進まない我慢の展開が続く。
均衡を破るべく西南学院大学は、縦の攻撃を重ねるが東京学芸大学は堅守で対抗、地域を押し戻す。
前半30分を過ぎ、相手陣中央でペナルティーを得た西南学院大学は速攻でトライを狙うも、東京学芸大学がボールを奪い返し中盤での攻防に戻る。
その後も西南学院大学は縦の攻撃を繰り返すが得点には至らず、両チーム我慢の前半が終了した。
地域が入れ替わった後半、西南学院大学のリスタートキックを東京学芸大学は不安定ながらも確保、西南学院大学の勢いを受け止める。
攻撃のチャンスを伺う東京学芸大学は、相手陣に地域を進め、スクラムから圧力をかけ相手陣ゴール前に地域を進める。
後半8分、ラインアウトからのルースボールに③宮崎怜嗣が素早く反応しキャッチ、そのまま右中間に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し10-0とリードを広げる。
対する西南学院大学は中盤の連続攻撃を継続するが、東京学芸大学の防御は崩れず、東京学芸大学はボールを奪い返す。
さらに東京学芸大学はスクラムでも優位に立ち、ゲームの主導権を握る。
そのスクラムからペナルティーを得ると、後半15分、ラインアウトからの攻撃から⑬片岡正太が中央に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し17-0とする。
勢いに乗った東京学芸大学は、後半20分、中盤スクラムからBKがボールを動かし、⑤吉成悠斗が絶妙のサポートで中央にトライ、24-0と突き放す。
悪い流れを断ち切りたい西南学院大学は、後半26分、ペナルティーからライアウトモールで前進、FWが攻撃を重ね、①伊藤大貴が中央にトライ、コンバージョンも成功し7-24と追撃を開始する。
冷静に防御に応じる東京学芸大学に対し、西南学院大学は一瞬空いたスペースを見逃さずゴール前へ地域を進める。
後半36分、1本目のトライ同様、ラインアウトから攻撃を重ね、②堀之内太陽が右中間にトライ、12-24とする。
勢いを維持したい西南学院大学であるが、痛恨のレッドカードでプレーヤーを1名失う。最後は東京学芸大学が、西南学院大学の自陣からの攻撃を守り切りノーサイド。
2年ぶり5回目の優勝を遂げた。
(文責 品野いっせい)