2月1日(土) サントリー 40-14 NEC

トップリーグ 第4節サントリー VS NEC

2020年2月1日(土) 13:00キックオフ
グラウンド:万博記念競技場
入場者数:6243人
天候:くもり時々晴れ/強風
レフリー:真継丈友紀(日本協会A1)
アシスタントレフリー:木村陽介(日本協会A1)/西村純(関西協会)/嵯峨慶二(関西協会)
サントリー NEC
40 FULL TIME 14
14 前半 0
26 後半 14
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

6,400人の観衆が詰めかける中、NECのキックオフで試合が始まった。

前半5分サントリーが敵陣10M中央ラックから左へ展開しWTB11番テビタ・リーがトライ、ゴール成功(7-0)。
その後、風上のサントリーが再三ゴール前へ迫るがトライには繋がらない。得点が動いたのは前半23分、敵陣22M付近中央ラックからのオフロードパスをサントリーFL6番ツイヘンドリックがトライ、ゴール成功(14-0)で前半を終了。


後半4分自陣10M付近、NECのこぼれ球にサントリーWTB11番テビタ・リーが反応し60Mの独走トライ、ゴール失敗(19-0)。
NECも後半18分ゴール前中央ラックからLO4番サム・ジェフリーズが抜け出しトライ、ゴール成功(19-7)。


しかし20分、サントリーは敵陣中央ラックから右展開のライン攻撃からFB15番松島幸太郎が抜け出し今季初トライ、ゴール成功(26-7)。
後半26分NECもゴール前中央5Mまで攻め込み、ラックからのボールを再びLO4番サム・ジェフリーがこの日2本目のトライ。
ゴール成功(26-14)と迫るが32分、36分にサントリーがトライ、ゴール成功(40-14)してノーサイド。
サントリーは2勝2敗、NEC4連敗となった。MOMには先制トライを上げたサントリー、テビタ・リーが選ばれた。

記者会見

NEC 浅野良太ヘッドコーチ
バスを降りるときから観客の方が並んでいて驚き喜んでいる。ありがたい。
前半はレフリーとのコミュニケーションをもう少しとりたかった。サントリーのアタックとウチのディフェンスはどっちが我慢強いか?そのなかでペナルティで終わったり、一貫性を含めて我々も改善が必要だ。後半のポイントは風上になったのに最初にトライをとられたことと、18分にトライをとった直後にとり返されたこと。あそこでゲームの流れを持ってくることができず、残念だ。

瀧澤直選手
対戦相手にワールドカップ戦士がたくさんいて、多くの方に見ていただけた。応援するチームがどちらであれ、ありがたくうれしく思う。
今年から就任のキャプテンとヘッドコーチに初勝利を届けたかった。100人に聞いたら100人がサントリーが勝つと言うと思うが、我々NECは全員が勝つつもりでこの試合に臨んだ。負けは負け。反省すべきは反省し、伸ばせるところは伸ばしたい。
もう一度チーム全員で気分を一新し、4連敗を重く受け止め、次の第5節に向けてキャプテンを支えながらがんばりたい。

Q:開幕から4連敗だが、一番の修正点は?
浅野HC

やること自体はアタックもディフェンスも向上しているので、やり続けることだと思う。やり切ることが大切だと思う。

Q:4連敗だが、プレーしていてどうか?
瀧澤選手

もどかしい部分はある。なにかが無茶苦茶悪くてどうしようもなくて、ということではない。もしかしたら、マインドセットとか自信とかを変えられればと思う。それを含めて強いか弱いかが決まると思う。そこに気づいている選手もいるので、自信を持って取り組みたい。

サントリー ミルトン ヘイグ監督
前半はたくさんミスを犯し、むずかしい試合になってしまった。ボールを持って前に出られたときはしっかり陣地をとれたと思う。
前半だけで14回ターンオーバーがあった。これは通常一試合でのターンオーバーだ。後半はボールを保持し続けてフェイズをどんどん重ねられた。最終的には5ポイントとれてよかった。サントリーのアグレッシブラグビーを最後の5分は見せられたと思う。これからバイウィークになるので、自分達がやらなければならないとことを再確認し、選手達はメンタル的にもしっかりリフレッシュし、次5試合にフォーカスしてやっていきたい。

流大選手
我慢が続く試合になったが最終的に5ポイントとって試合を終えたことを誇らしく思う。またNECも気迫のこもったプレーでこの試合をつくりあげてくれて感謝している。
これから負けられない試合が続くので、バイウィークでしっかりリフレッシュといい準備を重ねて次に向かいたいと思う。

Q:流選手を後半から投入した狙いは?
ヘイグ監督

リチャード・ジャッドのパフォーマンスを見たかったことがまずひとつ。流はワールドカップを通じて多くの試合に出続けているので、メンタル的にもフィジカル的にも少し休息させることが狙いだった。長いシーズンで休ませることも大事だと思う。

Q:これまでの試合とはキャプテンシー発揮の仕方が違ったと思うが?
流選手

チームには3人キャプテンがいて、ほかの2人はスターティングでリーダーシップを発揮してくれていた。後半の最後、味方が疲れている時間帯でぼくが出て、少しでもエナジーを与えられるよう意識した。一週間の準備についてはなにも変わらず、リーダーシップを発揮できたと思う。

Q:松島が来シーズンはフランスへ移籍することが決まって最初のゲームだったが?
ヘイグ監督

今日の彼のパフォーマンスはいつも通り素晴らしかった。なにか特別なことをしたわけではない。彼の決めたことを尊重し、サントリーとしてもしっかりとサポートしたい。

流選手
新しいチャレンジをポシティブに受け入れるのがサントリーの文化だし、彼の決断に対し応援する気持ちしかない。今シーズンは勝って、送り出したい。

(文責:大阪府協会 南昌宏、長澤良行)

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■撮影者:梶間智