1月25日(土) Honda 23-32 東芝

トップリーグ 第3節Honda VS 東芝

2020年1月25日(土) 11:30キックオフ
グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
入場者数:6548人
天候:晴れ/無風
レフリー:川原佑(日本協会A1)
アシスタントレフリー:木村陽介(日本協会A1)/西野雅裕(関西協会)/逵原大吾(関西協会)
Honda 東芝
23 FULL TIME 32
8 前半 24
15 後半 8
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

暖冬が続く穏やかな天候のもと、ヒートのキックオフでゲームがスタート。

ブレイブルーパスは、直後の防御からビックヒットで押し返す。
その後、双方のキックの蹴り合いから主導権を握り、ブレイブルーパス⑭松延の大きなゲインから得点を伺う。
対するヒートは出足の速い防御で対抗、中盤での引き締まった展開が続く。
均衡を破ったのはヒート。
前半12分、ブレイブルーパスのキックを⑫ショーンがカウンターアタック、巧みに抜け出すと⑤スナイマンに渡り大きくゲイン、最後は⑬クリントンが右中間にトライ、と先制する。

その後、ファーストスクラムでは駆け引きが続き、お互いにFKを献上、中盤での攻防がさらに続く。
次のトライは、ブレイブルーパス。
前半21分、フェイズの続いたアタックから⑩ジャックのキックパス、⑪桑山がキャッチすると⑮コンラッドが反応し、タップパスを受け取るとそのまま左隅にトライ、5−5と振り出しに戻す。

対するヒートは前半26分、PGで対抗、8−5とする。
このまま前半は均衡が続くかと思われたが、ここからブレイブルーパスが大ブレイク、
前半30分⑬リチャードがトライ(コンバージョン成功)、前半33分と前半36分には、⑮コンラッドの連続トライ(前半33分はコンバージョン成功)で、一気に8−24とリードする。
ブレイブルーパスが地力の差を見せつけて、前半が終了した。

後半、リスタート直後はヒートがペースを掴む。
後半3分、ビックゲインでチャンスを作るとブレイブルーパスが自陣中央でたまらずペナルティー、ヒート⑩朴が冷静に決めて11−24と追い上げる。
勢いに乗ったヒートは直後の後半5分、ペナルティーを得ると⑨山路が速攻を仕掛ける、大きくボールを左に動かすと後半から出場直後の㉓エイダンが左サイドを好走しトライ、コンバージョも成功し18−24、さらに、キックオフ再開からノーホイッスルトライを⑦小林が決めて23−24の1点差に肉薄する。

悪い流れを断ち切りたいブレイブルーパスは後半14分、中盤からのラインアタックを継続、⑦マットがスペースを見つけて好走し左中間にトライ、23−29とする。
その後は前半と打って変わり、攻守がめまぐるしく入れ代わる展開を見せる。
双方、疲れが見え始めた残り10分、ブレイブルーパスがスクラムで優勢に立ち相手陣へ進む。
すると、後半32分、フェイズを重ねたボールは⑬リチャードへ渡り絶妙なドロップゴール、ボールはポストに吸い込まれ23−32とブレイブルーパスが安全圏へゲームをコントロールする。
相手陣へ進みたいヒートは、スクラムのペナルティーから一気に前進するがタッチを割りブレイブルーパスボールへ。
その後ブレイブルーパスがボールを支配しノーサイド。
23-32の3連勝でブレイブルーパスが勝ち星を重ねた。

記者会見

Honda HEAT ダニー リー ヘッドコーチ(HC)
非常に残念だった。ホンダスタイルを出せなかった。ハーフタイム後の20分はチャンスをたくさん活かすことができ、思い切った攻撃もできた。最後の20分はプレッシャーに負け、自滅でひどい出来だった。ここで勝敗が分かれるミスが多く、自分たちで足を引っ張ってしまった。プレーのやり方が良くなく残念な思いを隠せない。

小林亮太キャプテン
ヘッドコーチの言う通り自分たちのホンダスタイルを出せなかった。どんな状況でも、どんなプレッシャーの中でも出せるように準備したい。

Q:後半最初はダッシュしたかのように良かった。どのように目を覚まさせた?
リーHC
前半の最後20分に関しては自分たちの責任。コーチのメッセージとしては勝ちの見込みは十分あるので、エラーをそぎ落とすことを確認した。ホンダスタイルを大局的に出せれば良かった。

Q:悔しい負けであったが、昨年までとは違う。何が良くなった?
リーHC

昨年までと言うよりは、ここ数年確実に成長している。その起因は攻撃、防御どちらの部分でもシステムが確立し、相乗効果となっている。反面、自信過剰の傾向もある。ファーストタッチ、ファーストフェイズからトライを取ることだけではなく、我慢強くプレーし、キープレーヤーにボールを回し継続したい。

東芝ブレイブルーパス トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(HC)
すごいゲームだった。
前半、後半と大きく展開が変わり疲れた。ホンダのプレッシャーをはねのけてトライが取れた。後半は修正され、ホンダに勢いを与えてしまい良いトライを取られた。チームとキャプテンに感謝したい。落ち着いてプレーしたし良くゲームマネージメントできた。結果は良かったのでこのゲームで学んだことを生かしていきたい。

小川高廣キャプテン
勝ててホッとした。ヘッドコーチの言った通り、後半はチャンスを与えてしまった。勝って修正できるので、次戦も良いゲームにしたい。

Q:3戦終わったが、最近の東芝では良いスタートでは?
トッドHC

アタックシェイプやこれまで3戦のディフェンスなど、いろいろな部分で良い。パーフェクトでないので、小さな修正・変更を行い、大きな変化を生み出したい。

(文責:早坂一成)

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU萩原康夫