11月25日(日) ヤマハ発動機 14-24 クボタ

トップリーグカップ プール戦 第3節 プールAC81I3946ヤマハ発動機VSクボタ

2018年11月25日(日) 13:00キックオフ
グラウンド:静岡県遠州灘海浜公園球技場
レフリー:
アシスタントレフリー:
ヤマハ発動機 クボタ
14 FULL TIME 24
14 前半
後半 21
詳細
(TL公式)

マッチレポート

【クボタがC組3戦全勝トップで準決勝進出を決める】

カップ戦第3節のヤマハ発動機とクボタの試合が、静岡県浜松市の県遠州灘海浜公園球技場で行われた。本球技場で行うのはトップリーグが始まった平成15年以来、実に15年ぶりの開催である。
この試合でカップ戦C組の順位が決まるとともに、今週末から行われるリーグ戦順位決定戦に向けた最終調整となるため、両チームとも重要な一戦である。
秋晴れの快晴のもと球技場には2,789名のファンが集まった。この日浜松市では航空自衛隊の航空祭が行われ、球技場の観衆は試合とともにブルーインパルスの曲芸飛行を観ることができた。

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風上に立つヤマハのキックオフで試合が始まるも、開始早々試合が動く。前半2分、ヤマハは22m付近のラインアウトを起点に連続攻撃、22mライン中央付近のラックから右に展開し、最後はCTBヘルダス・ファンデンヴォルトが右隅にトライ。FB五郎丸歩が難しい位置からのゴールを決め、ヤマハが7-0と先制する。
その後は、ヤマハがペナルティを繰り返すも、風下のクボタは攻め込みながらも大きなゲインを奪えず、ヤマハのキックで地域を戻される場面が続く。
両チームとも決定的な場面を作れないなか、25分クボタは敵陣22mライン付近中央で得たペナルティからSO森脇秀幸がゴールを確実に決め、7-3と反撃する。
キックの攻防が続くなか37分、ヤマハはペナルティで得たゴール前5mラインアウトのモールを起点に、№8松本力哉がラックサイドを突き左中間にトライ。FB五郎丸のゴールも成功し、14-3とヤマハが点差を広げ前半終了。ヤマハはペナルティが多かったが、風上を生かしたキックで大きくゲインし、クボタの攻撃を封じた。

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ヤマハは後半も開始早々から攻め続ける。6分にはゴール前5mラインアウトからのラックからLO斉田晃平が抜け出し、右隅にトライかと思われたが、TMOによりオフサイドの判定でノートライ。ヤマハはその後も攻め続け、CTBファンデンヴォルトが右中間にグラウディングするも、ノットリリースザボールでトライが認められない。
その後クボタが徐々にペースをつかみ、16分にはラインアウトを起点に連続攻撃、最後はFB桑江健一郎がゴールポスト右にトライ。ゴールも成功し、クボタが14-10と反撃を開始する。
クボタはスクラムでも優位に立ち、ヤマハのペースを崩していく。21分には連続攻撃から右に展開し、最後はCTBオツコロカトニがヤマハのディフェンスを振り切り右中間にトライ。ゴールも成功しクボタが14-17と逆転する。

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さらに32分ヤマハは自陣から展開するも、パスミスでこぼれたボールをクボタSO森脇が拾い中央に回り込んでトライ。自らゴールも決め14-24とヤマハを突き放し、そのまま試合終了のホーン。
前半は風上に立ったヤマハが劣勢のなか五郎丸のキックで試合を優位に進めたが、後半はクボタが積極的なディフェンスでヤマハのリズム崩し、逆転勝ちを収めた。この試合の勝利でクボタはC組3戦全勝で1位通過、カップ戦準決勝進出を決めた。一方敗れたヤマハは1勝2敗でカップ戦C組3位となったが、けがで離脱していたFB五郎丸選手が復帰し、今週末からのリーグ順位決定戦に向け明るい兆しが見えた試合となった。

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 この日のマン・オブ・ザ・マッチは、14得点を上げクボタの勝利に貢献した、SO森脇秀幸選手が受賞した。
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(文責:静岡県ラグビーフットボール協会 田代俊彦)

会見レポート

ヤマハ発動機ジュビロ
清宮克幸監督

敗れはしたが、(今日)出ている選手の熱量は感じました。普通では試合に出られない状態の選手もチームのために体を張ってくれました。決勝トーナメントに向けてチーム一丸となって、勢いが出る試合だったと思います。

斉田晃平バイスキャプテン
チームとしては、来週からの決勝トーナメントにつながる試合ということと、今日出たメンバーはチャレンジという両面がありました。しっかり出せたところ、出せなかったところを反省し、来週につなげられるところは伸ばしていき、修正しなくてはいけないところはチャレンジしていきたいと思います。

Q.結果敗北したが、今日はどういうことをテーマに臨んだか?
清宮監督

今日は、数名の選手が来週のメンバーに入るチャンスを得る試合でした。今日復帰した五郎丸とか、それ以外の選手も最後の切符を取るための戦いでした。
(今日出た)選手達を評価して明日から準備したいと思います。

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クボタスピアーズ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ

非常にいい勝利だったと思います。出だしは悪く、ケガもあってリズムを取れなかったが、その後選手が入れ替わり盛り返すことができました。
リーダーが非常によくがんばりました。チーム全員でいい点数を重ねることができました。

今野達朗キャプテン
ヤマハさんはスクラム・セットプレーが強いが、そこに対してFWでプレッシャーをかけていこうと話をして、スクラムでプレッシャーをかけられたのでいいゲームの結果につながったと思います。リーグからカップ戦とも連勝できているので、決勝トーナメントに向けていい準備ができたと思います。

Q.カップ戦3試合を終えて、手応えは?
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
日本ラグビー協会の素晴らしいイニシアチブだと思います。若い選手を育てる意味で、プレッシャーの中でプレーをするいい経験ができたと思います。

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(文責:静岡県ラグビーフットボール協会 小林聖子)

フォトギャラリー

■撮影者:谷本結利