第47回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会
仙台高専・名取 VS 奈良工業高専
2017年1月9日(月) 13:00キックオフ グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 | ||||
仙台高専・名取 | 奈良工業高専 | |||
27 | FULL TIME | 8 | ||
10 | 前半 | 3 | ||
17 | 後半 | 5 | ||
詳細 (日本協会公式) |
マッチレポート
前回大会と同じチームの対決のなった第47回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会決勝。奈良工業高専の先蹴で始まったゲームは、開始前日からの雨が残り、スリッピーなグラウンド状況。両チームとも手堅くキックでのエリアマネジメントを選択し、静かな立ち上がりとなった。
8分 仙台高専陣、22Mライン左中間付近でPGを得た奈良工業高専は、CTB12塚本が難なく決め、3点を先取する。
ハイパントからBKが鋭いプレッシャーを浴びせる奈良工業高専に対し、FW戦でフェイズを重ね、ジリジリと敵陣ゴールラインに迫ろうとする仙台高専の攻防。25分に仙台高専がラインアウトからのモールを押し込み、トライを奪った時点から大きく動き出す。
奈良工業高専BKのプレッシャーが甘くなった機を見逃さない仙台高専BKは、SO10清野海希を起点とする巧みなアタックで、奈良工業高専陣へ深く切り込み、34分に追加点を奪い(1T)、前半を10-3で折り返す。
後半開始早々の36分、奈良工業高専陣22M左中間ラインアウトから、SO10清野が右外へキックパス。WTB14八巻がキャッチ後インゴールへなだれ込みトライ。ゴールも成功し、17-3と突き放す。
41分にはラインアウトからFWラッシュをかけると、一転バックスが右展開。最後はSO10清野がトライ。22-3とする。
前回大会は、ここから奈良工業高専が猛攻をみせた。応援席も点差が開いても、期待を寄せる。
しかし仙台高専はしかりその芽を摘む。得意のキックチェイスから仕掛ける奈良工業高専だったが、65分敵陣ゴール前5Mから得たペナルティ。仙台高専は虚を突き、上げたパントをCTB12菅原がインゴールで押さえ、とどめのトライ。奈良工業高専の反撃を1トライ(1ゴール)に抑え、仙台高専・名取が4年連続で歓喜の時を迎えた。(14回目の優勝)
前半からセットプレーは互角。組織立った動きを見せた奈良工業高専が優勢かと思われた。しかし仙台高専は、前半終了間際の10分間、奈良工業高専のプレッシャーに生じた僅かなほころびを見逃さなかった。一気に流れを奪ったシーンは、昨年とはひと味違った仙台高専・名取の強さを際だたせた。
(関西協会 廣島 治)
記者会見ダイジェスト
仙台高等専門学校(名取キャンパス)
柴田尚都監督
今日は実力の80~90%を出せた、準決勝は60%くらいだったので非常に良かった、うれしいです。選手には4連覇ではなく、今年度の最高の結果を出そうと言ってきました。
清野航希キャプテン
今年は4連覇にこだわらずにやってきました、新チーム結成から「弱い、弱い」と言われてきましたから、勝ててホッとしています。
奈良工業高等専門学校
森 弘暢監督
ゲームを通じてリードし続けることは出来ないので、何とか前半凌いで3-10で折り返した。
後半のどこかでテンポを変えようとし、3-17となったところがギリギリのタイミングだったが、なかなか22ⅿに入れなかった。
上田誠也キャプテン
今年の奈良高専チームは去年の1点差で負けたことからスタートしました。この一年、様々な意識改革をして全国優勝するために練習してきました。結果は負けてしまいましたが、一年間やりきったので悔いはないです。この一年学校の関係者をはじめ、森先生、スタッフの方、チームメイト、OB、両親といった様々な方に支えていただいて本当に感謝したいです。後輩たちが更に奈良高専を強くして全国優勝を成し遂げてくれると思います。
(関西協会 北畑 幸二)