トップリーグ 第11節
豊田自動織機 VS. NTTコミュニケーションズ
豊田自動織機が気迫のディフェンスで2勝目をあげ最下位脱出
2016年12月11日(日) 13:00キックオフ グラウンド:ニンジニアスタジアム | ||||
豊田自動織機 | NTTコミュニケーションズ | |||
33 | FULL TIME | 19 | ||
14 | 前半 | 7 | ||
19 | 後半 | 12 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
前節でヤマハ発動機ジュビロに大敗し,最下位に沈む豊田自動織機シャトルズ(1勝9敗)と,6勝4敗(6位)のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの対戦。豊田自動織機にとっては2年連続して愛媛でのゲームとなった。
前半8分,BK展開で敵陣22mLを突破して攻め込んだ豊田自動織機は,ゴール前のラックからFB15番マーク・ジェラードが先制トライ。SO10番サム・グリーンがゴールを決めて,幸先よく7-0とリードした。しかし,11分にはNTTコム右WTB14番鶴田諒がゴールポスト右にトライ。SO10番小倉順平がゴールを決めて,すぐさま同点に追いつく。
その後しばらく拮抗した状況が続くが,ヤマハ戦の大敗からディフェンスを修正して臨んだ豊田自動織機が激しくプレッシャーをかけ続ける。そして21分,NTTコムのパスミスを拾ったFL7番竹内琢恭が独走トライ。SOグリーンのゴールも決まって前半を14-7とリードして折り返した。前半,ボールを保持する時間はNTTコムの方がやや上回っていたように思うが,パスミスなどで自分たちのペースに持ち込むことができなかった。
後半に入ると豊田自動織機が一気に加速。4分にはSOグリーンが蹴ったボールをCTB13番ベンジャミン・サンダーズが拾ってトライ。13分にも右WTB14番松井謙斗がトライを決め,SOグリーンが2本のゴールを決めてリードを28-7に広げた。
これ以上引き離されると苦しくなるNTTコムは後半20分前後に敵陣深く攻め込む。しかし,マイボールラインアウトを2回続けて失敗。逆に,中盤でのSO小倉のキックがSOグリーンにチャージされ,そのボールを拾ったグリーンは25mを走り切って試合を決めるトライを奪った(33-7)。
その後,後半26分と33分にNTTコムが連続トライ(左PR1番庵奥翔太,FB15番羽野一志)を奪ったものの,豊田自動織機が33-19で逃げ切った。
勝った豊田自動織機は勝ち点4を獲得し,最下位を脱出した。敗れたNTTコムの6位は変わらず。
マン・オブ・ザ・マッチは豊田自動織機のSOサム・グリーン選手。1トライ4ゴールをあげる活躍で勝利に貢献した。
記者会見ダイジェスト
NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークス
ロブ・ペニー ヘッドコーチ
織機のみなさん,まずはおめでとうございます。今日は,織機のみなさんが本当にものすごい勢いで向かってきて,パフォーマンスがよかった。それが結果に繋がったと感じています。一方,自分たちのパフォーマンスはよくなかった。
金正奎キャプテン
自分たちのミスで敗北を喫したというのが素直な気持ちです。織機のみなさんのエナジーを受けてしまったことがよくなかった。ただ,4試合残っているので,自分たちのプライドを取り戻すことに精を出し,NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスのラグビーとはどういうものなのかを,もう一度しっかりと考え直して,次の試合に向けて引き続きやっていきます。
豊田自動織機シャトルズ
丹生雅也ヘッドコーチ
県協会のみなさん,関係者のみなさん,ありがとうございました。本当に素晴らしいスタジアムで,また勝てることができて,本当にうれしく思います。我々はヤマハ戦の反省を活かそうと今日の試合に臨んだが,NTTコムさんはすごく強いチームなので,まずはディフェンスからしっかりやっていくことを目標としていた。選手たちはその反省を活かしてしっかりといいディフェンスをしてくれた。そこからコムさんのミスを誘って,得点に繋げることができた。すごくいい形で前半を終えることができた。後半はコムさんも実力を発揮してきて,受けるところもあったが,そこを受けないように,次の試合に向けて勝って反省して,連勝できるように頑張っていきたい。
吉田伸介ゲームキャプテン
本日は,協会・関係者のみなさんありがとうございました。先週ヤマハさんにあんなスコアを取られてしまって,1週間ディフェンスの修正をしっかりやってきた。今日の試合で修正できたところはよかったと思う。後半になってから,向こうのいい形で連続トライを取られたので,その点は修正して,また来週からいいスタートを切るように頑張っていきたい。
(テキスト:松崎伸一 写真:松崎由里子、若松亮伸)